なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

コピペ職人のこと。

肉肉肉肉肉肉まつり。

 
「何系食べたいすか?」
「肉」
 
やはり沖縄は、『魚』ではなく、『肉』のイメージが強いのだろうか。
もしくは、私の周りに、“肉食” の方々が、たまたま多いだけなのだろうか。
 
肉リクエストが、すこぶる多い。
 
 
『沖縄で、肉と言えば、豚』と、言われ、
沖縄県の豚肉の消費量は、年間1人あたり13.1kg。
 これは全国平均の1.4倍の量にあたる』という、
出典元不明の怪しい情報まで、あちこちのサイトに転がっている。
たぶん、これ、どっかのブログをコピペしまくった結果。
みな同じこと書いてる。ソースが同じ臭い。そして、嘘臭い。
 
 
「アグー豚!で、しゃぶしゃぶさせろ」
ラフテー!で、トロトロさせろ」
「テビチ!で、プルプルさせろ」
「ポークたまご!で、モーニングさせろ」
「豚の丸焼き!で、画だけ撮らせろ」
(てか、日常的には食えないから)
 
湧き上がる豚肉コールを浴びせられるが、
沖縄県は、豚肉消費量日本No.1 ではない。
 
総務省の家計調査・豚肉消費量ランキングによると、
消費量が最も多いのは、北海道(23,882グラム)。
2位以下は新潟県青森県秋田県、静岡県と、東日本勢が上位を占める。
 
沖縄県は、18,680グラムで、全国17位。
1世帯あたり豚肉消費量の全国平均は19,075グラム。
全国平均の1.4倍どころか、むしろ平均以下である。
 
消費量で、豚肉に続くのは、鶏肉。
沖縄県は、11,665グラムで、全国43位。
最も消費量が多いのは福岡県で、19,288グラム。
2位以下は、宮崎県、鹿児島県熊本県大分県佐賀県と続き、
上位6県を九州勢が固める。
 
ちなみに、沖縄県では『鶏(とり)』とは言わず、『チキン』と呼ぶ。
 
ゴールデンペア『いなりとチキン』が思い浮かぶが、
1世帯あたり鶏肉消費量全国平均は14,484グラム。
こちらも沖縄は全国平均以下。
 
ラストは、牛肉。
沖縄県は、消費量6,955グラムで、全国22位。
1世帯あたり牛肉消費量の全国平均は6,810グラムで、牛も全国平均以下。
消費量首位は、奈良県(10,617グラム)。
2位以下は、京都府大阪府和歌山県広島県と続き、
関西全県がトップ10に入っている。
 
アメリカ文化が色濃い沖縄。
“ザッツ アメリカン” なステーキ屋もあれば、
石垣牛宮古牛・もとぶ牛などのブランド牛も輩出。
『いきなりステーキ』も沖縄初出店を果たし、ステーキ屋のオープンラッシュ。
ケンミンショーネタだと思っていた、
『〆のステーキ』を体現できるお店が増えてきた。
 
全国的には、『東は、豚肉。 西は、牛肉。 鶏は、九州』
という分布。
 
沖縄県で見ると、
消費量は、豚(18,680g)→鶏(11,665g)→牛(6,955g)の順。
ランキング順位は、豚(17位)→牛(22位)→鶏(43位)の順。
 
豚肉が沖縄で最もポピュラーなのは正解のようだ。
 
 
なお、同じ調査で、沖縄県が消費量日本No.1のモノがあった。
 
それは、『ベーコン』である。
 
1世帯あたりベーコン消費量の全国平均は1,479グラム。
沖縄県は、2,152グラムと全国平均の約1.5倍。
 
よって、
沖縄県のベーコンの消費量は、年間1世帯あたり1.5kg。
 これは全国平均の1.5倍の量にあたる』
に、書き直してはいかがだろうか。
手抜きコピペ職人の皆さま。
 
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雨の日のこと。

来客ピーク。

 
帰国して以来バタバタで、
なんやかんやで、更新が1日あいてしまった。
(罰金になる。危ない危ない・・・)
 
 
「来週沖縄行くから」
「沖縄来てるぜ!」
 
沖縄の夏も終わろうとしている中、
方々からそんなご連絡をいただき、
ありがたいことに『夜な夜な共に晩酌を』の、
ヘイ!カモンベイベーラッシュ。
 
さらに、いまなう台風21号も近づいており、
「海行けない」
「天気悪い」
「何すりゃいい?」
という、Facebook messenger音とLINE音の二重奏状態である。
 
 
『雨の日は、ホテルでのんびり』も良い。
が、胃袋と肝臓に自信がある方には、
『飲食店のワンダーランド・沖縄へようこそ。
 せっかく来たのなら、ひたすら、飲む食うのハシゴツアーへどうぞ』
というレスを返している。
 
ここ最近、那覇市内でも、昼飲みスポットが増えてきた。
1軒2〜3杯(4名以上の複数人ならボトル1本)、
フード2〜3品程度をオーダーし、次のお店へ。
個人的には、最低それカケル5店舗は、楽しんでいただきたい。
 
「沖縄の人は朝まで飲んでる」
というイメージが強いが、朝方まで営業している店は意外と少ない。
 
24時間365日営業の某うちなー(沖縄)食堂も、
人手不足(オバァ不足?)の影響か、曜日によっては、
24時間営業ではなくなってしまった。
 
2泊3日 or 3泊4日の限られた沖縄時間。
 
スタート時間を早目にし、25時には解散
翌日午前からフルパワーで活動する
 
というのが、最も効率が良いのでは?
と思っている。
 
その際、空港・モノレール・レンタカー会社等に置いてある、
現地無料雑誌掲載店(広告掲載店)、
道で呼び込みをする店舗は避ける、ということだけはお約束で。
 
 
胃袋と肝臓に自信がない方には、
「沖縄で、○○○でも観ない?」とオススメしている。
 
スポーツ・プロレス・演劇・お笑い等、
沖縄だけでしか味わえないエンターテイメントがいくつか存在。
 
今年3月、国際通りにあった旧三越跡地に、
『よしもと沖縄花月』もオープンした。
 
大型台風直撃でビル自体が閉館にならない限りは、365日・1日複数回公演。
沖縄の芸人はもちろん、東京・大阪等から、
売れっ子芸人が来沖し、毎日、入れ替わり立ち替わりで舞台に立っている。
 
花月』というからには、当然、“新喜劇” も上演。
 
民放が、3チャンネルしかない沖縄では、
テレビ放送でも、新喜劇は観られない。
 
関西人の私としては、
「まさか、沖縄で新喜劇が生で観られるとは!」
という興奮を隠せないでいる。
 
“沖縄” 花月ならではの沖縄ネタ・沖縄方言も盛りだくさん。
観光ガイドブックには載っていない、
またひと味違った、“沖縄感” を味わえること間違いなしなのである。
 
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グルクンのこと。

グルクンの唐揚げ、だけではない。


那覇に戻り、お客さんと合流。
香港・曼谷滞在中、ひたすら、ビール生活だったので、
無性に日本酒で一杯やりたくなり、
お客を引き連れ、寿司をつまみに来た。

今日もそうであったが、
「寿司でも行きますか?」
「えっ?沖縄に寿司屋なんてあるの?」
移住して以来、何百回も繰り返してきた、このくだり。


これぞ、観光ガイドブックの悪しき影響。

某市場に並ぶ、
「信号ですか?何なら交通規制しましょうか?」
という、赤・青・黄色のカラフルな魚たち。

「これって、食えるの?」という、愚問に代表されるよう、
ある意味、沖縄観光に来た “想い出写真” の対象としかなっておらず、
パシャパシャとブツ撮りだけを済ませ、そそくさと退散。

にも関わらず、『沖縄は魚が不味そう』という、
イメージだけが根付いてしまっている。


沖縄で獲れるのは、“信号魚” だけではない。

マグロ類(8,746t)、イカ類(2,207t)、
カジキ類(1,092t)の順で、水揚げされている。

実は沖縄、“生鮮マグロ” の年間水揚高が全国トップクラス。
もともとは熱帯域が起源といわれているマグロ。
年によっても変動はあるが、全国3位の漁獲量を誇っている。

漁獲量全体の約6割を占める、マグロ類の中で多く漁獲されるのは、
ビンチョウ(ビンナガ)、次いでメバチ、キハダが続く。
近海に漁場が多く存在する沖縄では、クロマグロを始め、
キハダ、メバチ、ビンチョウ(ビンナガ)と、マグロ4種類の全てが獲れる。
それぞれ、生息場所、旬の時期、ヒレの形や大きさ、
マグロの特色である赤身の色も違う。

つまり、年間を通じて、いつでも “冷凍モノ” ではない、
新鮮な旬のマグロを様々なバリエーションを楽しむことができる。
ダイビングで潜ると、マグロとバッタリ遭遇!
なんてこともあるほど、身近な魚なのである。
(ちなみに、あいつら、泳ぐのめっちゃ早い)。


美ら海水族館』で有名な沖縄県北部に位置する本部町は、カツオ漁が盛ん。

本部町にとって、カツオ漁は、夏の始まりを告げる風物詩であり、
刺身屋や飲食店には、
冷やし中華始めました』ならぬ『カツオあります』の張り紙が登場する。

毎年、『鯉のぼり』ではなく、『カツオのぼり』が掲げられ、
ゴールデンウイークには、『もとぶカツオのぼり祭り』が開催される。

本部町で、本格的なカツオ漁が始まったの1904年(明治37年)。
それ以来、『カツオの町』『鰹節の一大生産地』として発展してきた。
今でも10月~2月の約5ヶ月間、製造が行われており、
タイミングが合えば見学も可能である。


趣味=釣り、幼い頃から港での陸釣りで育ったという沖縄の方も多い。
会社のメンバーたちも、週末みなで誘い合わせては、釣りに出掛けている。

素人でも大物が狙える「パヤオ」と呼ばれている沖釣りもある。
別名「浮き魚礁」。外洋のポイントに、ウキを浮かべた人工の漁場のこと。
ウキを固定するロープには海藻類が付着し、プランクトンや小魚などが住み着く。
その小魚を食べるカツオ、シイラなどの肉食魚が回遊するようになり、
その中型魚を狙った、カジキや大型マグロなどが集まるという、
食物連鎖スポット。
沖縄本島久米島宮古島八重山諸島周辺に
100基以上のパヤオが設置されており、その一部が釣り人にも解放。
観光客はもちろん、地元の釣り人にも人気の船釣りポイントになっている。

沖縄の海面漁業の特徴は、
延縄漁とパヤオ(浮き魚礁)を利用した曳縄漁法が中心。
狙った魚だけを獲る漁法で、
自然にも資源にもやさしい方法で漁を行っている。


ここ最近、スシロー、はま寿司、くら寿司など
大手回転寿司チェーンも沖縄進出を果たし、
連日どこのお店も家族連れのお客さんで賑わっているよう。

私は、回転寿司屋に行くことはないが、
TPOにあわせて、固定でお世話になっいるお店が、
那覇市内に数軒存在する。

カウンター数席、お任せのみの江戸前寿司
深夜24時からのれんを掲げる、老舗寿司屋
ランチ営業もしている、博多前寿司屋

東京、福岡、北海道、北陸などなど、
美味い魚が食える地域からいらっしゃっている方でも、お連れすると、
「ココで、これが食えるとは!」
と、沖縄で寿司が食えるという意外性も加味されて、
ほぼほぼ満足していただける。

ちなみに、すべてのネタが沖縄で獲れた魚ということではない。
大将こだわりの、季節に応じた旬の魚を、
築地、博多などから空輸で運ばれている。

沖縄3大高級魚と言われているのは、
アカマチ(ハマダイ)、アカジン(スジアラ)、マクブ(シロクラベラ)。
石垣地方では、これに、タマン(ハマフエフキ)を加える。
マグロ、カツオとあわせて、ぜひ、沖縄でお召し上がりいただきたい。


那覇空港内4階の寿司屋では、変わり種寿司として、
ゴーヤー、ナーベラー(ヘチマ)、ミミガー(豚の耳の皮)など、
観光客を一本釣りするために開発したであろう、
『これぞ沖縄(ガイドブック仕様の)』というネタが味わえる。

“沖縄魚不味い説” を未だに信じている方、
海人Tシャツを国際通りで調達した後、ぜひ、そちらへどうぞ。

るるぶ片手に
「私、沖縄に行ってきたの、キャハッ」感は、
十分演出できるはずである。

 
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スローライフのこと。

Night of the last day.


フライト時間ギリギリまで、
バンコク駐在中の後輩と酒を煽り、無事、空港チェックイン。

タイミングが合わず、
ムエタイ修行留学中のメンツと逢えなかったのが、
唯一の心残りだが、予定していたタスクは、ほぼ消化。
なんやかんやで、今年の年末もバンコクに飛ぶことになり、
急遽、エアー等もこちらで手配してきた。

久々に再会した方たちは、みな、イキイキとしていた。
そして、逞しくなっていた。


スローライフ、って憧れる」

沖縄に移住するイコール、そう捉えられることが多いが、
みながそんな生活をしているわけではない。
むしろ、そんな方、私の周りにはいない。

『のんびり、ゆっくり、海を見て暮らす』
『朝陽と共に起き、夕陽と共に眠る』
なんて、世界は、まやかしである。
(本当に自給自足の生活を送っている方以外)

皆さん、精力的に、吸収する機会
(出来る風ワードで言えば、インプットする時間)
を、自ら意識して作られている。
それは、移住者だけに限らず、沖縄の方も同様。
業種業態、年齢も関係ない。

なぜなら『沖縄 “だけ” にいると、自分が勘違いする』
と、わかっているから。
そして、どこかで、刺激のなさ、物足りなさを感じているから。

島という特性上、何をするにも、海を渡らねばならない。
陸続きで、気軽に他県に行ける環境ではなく、手間も時間も金も掛かる。
しかし、それらを費やしてでも、
外に出なければ、圧倒的にその視野が狭くなる。

東京を始めとした沖縄県外での経験。
海外等で、四苦八苦しながら踏んできた場数。
沖縄は、それらの『貯金』だけで食っていける、
“楽園” のような場所ではないのである。
(もちろん、素晴らしい部分はたくさんあるが)

私が苦手な、胡散臭さを放ちながら、
虎視眈々と助成金を狙っている寄生虫スメラー
と呼んでいる人たちは、それをわかっていない。
「俺様が、磨き上げたスキルを引っさげてきたぞ!」
と、意気揚々で乗り込んでくるが、上手くいくことは少ない。

だいたい、 胡散臭さ満載の “スメラー” の皆さんに限って、
「今日も、LOHAS(死語)」
「この夕陽と生きている、それが沖縄」
「のんびりスローな海風が吹く」
「ちょっとペースダウン。忘れがちだった仲間への感謝
 喜びや楽しみを取り戻した1日」
と、お得意のスメラー用語で、楽園生活をアピールしがち。

その度に、
「いやいや、スピードを落とす必要ってあんの?」
「落とさなきゃ見えないって、そこまでのスキルしかないんじゃないの?」
「1日24時間、人類皆平等。毎日振り返りましょうよ」
と、思うのである。

沖縄は、狭い。
その胡散臭さは、すぐにバレる。
メッキが剥がれ、沖縄での寄生先が見つからず、
たいていの “スメラー” の皆さんは、餓死してしまう。

「俺様、一生食える “貯金(経験・場数)” あり」
との自負があるので、当然、何のインプットもしていない。
命からがら、逃げるように内地に戻っても、浦島太郎状態。
今さら地元にも戻るわけには行かず、遅がけの東京デビュー。
怪しげな企業しか受け入れ先がなく、
にっちもさっちもいかなくなってしまう。


スローライフ』の真意とは、
“自分の心を充実させ、精神的に豊かになること” だと思う。
『スピードを落とすこと』でも、
『単なるダラダラとしたのんびり生活』を送ることでもない。

自ら動かずして、手に入れられるモノはない。
厳しい環境に自ら身を置かねば、成長は見込めない。
それは、沖縄の地とて同様。

今月続く『出張・渡航祭り』で、
お逢いした皆さんは、みなそう言っていた気がする。

さて、褌を締め直し、再び、香港へ向かおう。

 
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ホストのこと。

バンコク3日目も無事に終了。


国内外問わず、どこへ渡航する際も、何かしらの横槍等が入り、
予定通りに進むことはほぼないが、今ところ、
天候を含め、すこぶる順調。すべてオンスケで、事が運んでいる。

時間の合間を縫って、在タイ某国大使館で働く大学時代の先輩御一家や、
駐在3年目に入った同期、
ダイブクルーズでいつもお世話になっているダイビングショップ関係者、
縁あって、沖縄で出逢ったメンバーとも久々の再会を果たせた。

「あん時は、○○だったんすよ」
「○○さんって、元気すか?」
「最近の那覇って、どんな感じになってる?」
「今、タイで、こんな生活してます」
ミャンマーに行ったけど、あそこは凄い」
「先月、○○さんも来てましたよ」
「次の赴任先、○○になるかも」

今だから話せる当時の昔話から、
最新の沖縄情報、タイでのライフスタイル、
周辺諸国事情、駐在員あるあるトーク、今後の人生設計などなど、
シンハービールを煽りながら、色んな話に花が咲く。

若いうちに、様々な人たちと逢って、たくさんの景色を見ることは、
自分の価値観・人格形成をする上でほんとに大切だなと感じると同時に、
「あの時、○○をしておけば良かった」と、
後ろ向きに過去を振り返る、
つまらない毎日にならないよう死ぬ気で生きなければ、
と、改めて思える3日間であった。


沖縄にいると、自分が『お迎えする』立場。
ピークの夏時期は、毎日のように誰かしらがやってくる。
一緒に食事をとらせていただくことを中心に、海のガイド、
陸の観光案内、レンタカー手配、ホテル紹介、お店の予約などなど、
なんやかんやしていたら、あっという間に1年が過ぎ去ってしまう。

それもあってか、那覇を離れ、
久々に『迎えられる』側になると、
まるで “沖縄での自分の姿” を見ているようで、
「こんな笑顔でお迎えしてたっけ、俺」
「ヤバい、最近どうも流れ作業になってる」
と、反省すると共に、
「気を遣って無理やりこちらに合わせてもらったんじゃないか」
「なんか、面倒くさいこと言っちゃったかも」
「自腹でわざわざココまで移動してきてもらったんだ」
「そもそもこんなもん食いたいんだっけ」
と、あれやこれやと想像し、なんとも言えない気分になる。
(ヘベレケになったら忘れちゃうけど)


私が『迎えられる』側に立つ場合、
ひとつだけ、気を付けていることがある。

それは、会食の際、
「○○(地名)と言えば、○○(名物)でしょ!」
という、指定を極力しないこと。

当然、「○○(地名)なら、○○(有名店)はテッパン!レッツラゴー」
という気持ちはあるが、数日間の滞在であれば、
それは、自分の時間で調整し、いつでもいくらでも行くことが出来る。

「今日どうしよっか?」
「何系行く?」
「寒みぃーし、あったかい物食いたくね?」
「最近新しく出来た店に行ってみない?」

普段と同じような感覚で、その日に食べたいもの、
または、ホスト側(迎える側)が、
その時に行きたいお店に足を運びたい。

理由はいくつかあるが、当人が、現地のどんな環境下で、
どんなコミュニティの中で、
どんな生活をしているのかを垣間見たい、という思いが強い。

「日曜定休多いし、どうしよっかな」
「あの店、混んでるから予約しとかなきゃ」
「魚介系、苦手だったかな」

そこまで労力を使って、気を揉んでもらう必要はないし、
予約ナシでも、フラっと入れる、
気の置けないホームグラウンドに連れて行ってもらう方が好きである。

『何を食うか』も大切だが、『誰と食うか』の方がもっと大切。
そう思える人たちと同じ時間を過ごすと、
自然と酒も飯も美味くなるのである。


タイから戻れば、再び、来客ラッシュ。

「便利さ、とは一体何なんだろう」
自問自答しながら、こちらでも、
日程調整・各種手配のメール対応に追われている。

バンコク滞在も、残すところあと少し。
「あの時、○○をしておけば良かった」と、
ならないよう、明日もフルスロットルで動き回りたい。

 
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観光立○のこと。

バンコク2日目が終わった。


雨季、真っ只中。雨予報に反して、今日も終日晴れ。
東南アジア独特の蒸し蒸し気温の中、汗だくで、諸々の所用を済ませた。

日中、頼まれモノついでに、バンコク市内のマーケットを中心に巡回。
露店でちょこちょこと食事をとっていたこともあってか、
なぜか、イタリア人に道を尋ねられることが多い1日であった。

アジア人だけではなく、世界各国から様々な人種が集まる、
この熱気感。たまらなく好きである。

今回、4年ぶりのバンコクで、
まず感じたのは「インド人、多くねぇ?増えてる??」ということ。

バンコクのインド人街と言えば、
市場を中心としたパフラットエリアが有名だが、
他の主要地区でも、インド料理屋等を頻繁に見かけるようになった。

実際、インド人旅行者の数は、年々増加しているようで、
夏休みの行き先として、
インドの旅行者に最も多く検索された都市=バンコクになったらしい。
タイにとってインドは、毎年100万人以上の観光客が訪れる、
中国、マレーシア、ロシア、日本、韓国に続き、6番目の国。
今、最も急速に成長している市場のひとつになっているそう。

インド人が1回のタイ旅行で費やす1人頭の金額は、
3万8,000バーツから4万バーツへと増加。
ここ数年で、インド人観光客がタイを訪れる平均日数も、
4日間から7日間になったとのこと。
すげぇな、インド。


タイは世界有数の観光立国。
国連世界観光機関UNWTO)が発表した、
2013年の世界観光ランキングでは、
観光客到着数で世界10位、観光収入で世界7位。
同年の観光客数は2,655万人(前年比約19%増)。

先日、プラユット首相が
『マルチビザ』発行を承認する方向、という報道もあった。

6カ月(180日間)の滞在が可能で、
その期間、何度もタイへの出入国がOKというもの。

タイ国政府観光庁が、より一層の観光客を呼び込むため、
全世界からの旅行者に発行する予定らしい。
昨年は、デモやクーデターの影響で、観光客数の落ち込みが激しかった。
『マルチビザ』発行で、長期滞在をしてもらい、
タイに、たんまりとお金を落としてもらいたい、という目論見だろうか。

現在、日本人観光客が、
ノービザでタイに入国した場合、滞在が許されるのは、30日間。
観光ビザをタブルエントリー(※)で取得すれば、
同じく180日間の滞在が可能だが、これには、手間と時間がめちゃくちゃ掛かる。
『マルチビザ』が発行されれば、その煩雑さは無くなり、便利になる。
※観光ビザ発行(1回)で、60日間。プラス30日間の延長が出来るので、
 計90日間の滞在が可能。これを2回行うのが、ダブルエントリー。

『マルチビザ』は、内閣で承認されたのち、
60日ほどで発行が開始される見込みとのこと。
早ければ、年内中はスタートになるであろう。


タイの観光スポーツ庁は、2015年の観光客数、
約2,900万人を目標とし、1兆4,000億バーツの観光収入を見込んでいる。

さすが、アジア諸国としては早い、1960年に観光庁を設置。
半世紀以上にわたって、観光立国への道を営々と歩んできた、タイ王国である。

観光立県(でしたよね?)、沖縄。
さて、どうしますか。

 
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ハブのこと。

4年ぶりにバンコクに来ている。

前回は、那覇→羽田、羽田→成田、成田→バンコクという、
『あれ?もしかして、
 俺、移動するために生まれてきたんじゃない?アーメン』
というルートだったが、
今回、那覇空港から、香港経由で、バンコク入りしてみた。

那覇から香港まで、約2時間
香港からバンコクまで、約3時間。

うん、こっちの方が圧倒的に楽だ。


那覇空港には、
国内線旅客ターミナルとは別に、国際線旅客ターミナルがある。

つい、1年半ほど前までは、
『もう、この恥ずかしがり屋さんめ ♪』
と、思えるほど、実に目立たない、
プレハブに毛が生えたような建物が、ひっそりと建っていた。

こちらに移住するまで、
「え?那覇に国際線なんてありましたっけ?」
と、全く気が付かなかったほど。

まぁ、何もないを絵に描いたようなところであった。


そして、2014年2月。
那覇空港新国際線旅客ターミナルがオープン。

「これで、海外へ飛ぶ際の楽しみが増える、ワクワク」

着々と進む工事の様子を横目でチェックしながら、
開業を心待ちにしていた。
(オフィスからも自宅からも、空港が見える)


が、しかし、これがまた、衝撃のショボさ。

飲食店はたったの4店舗。うち2店舗は、イミグレ通過後。
しかもほぼ売店レベル。カードラウンジもない、本屋もない。
あるのは、訳のわからない変な土産屋と、
某コンビニの small small small バージョン。

また、国内線旅客ターミナルや
沖縄都市モノレール那覇空港駅には直結しておらず、
海外観光客の “沖縄の玄関口”
としては、不親切極まりない感じ。

屋根のない屋外を大きなスーツケースを引きずり、
ひーこらひーこらばひんばひん。
灼熱の太陽を浴び、汗をガシガシ垂らし、
時には、雨でビショビショになりながら、
モノレール駅まで歩いている、外国観光客の方をよく目にする。
(屋根付きの立体連絡通路を建設中。2016年6月完成予定)

あれなら、旧国際線の方が、味があってよかった気が。
なんにしても、すこぶる中途半端な代物なのである。


那覇空港は、羽田等と並ぶ、超過密スケジュール空港。

2013年度の離着陸回数は全国4位の14万8千回。
1日当たりの離着陸は400回以上。
滑走路が1本しかないにも関わらず、
着陸回数の多さで、
滑走路2本持ちの大阪国際や新千歳を上回った、らしい。

現在、総事業費2,000億円をかけ、第2滑走路を建設中。
(2019年12月に完成予定)

ただ、駐機場の関係で、滑走路が2本になったとしても
同時離着陸の回数には制約が出てしまう、とも言われている。
(なんじゃ、そりゃ・・・)



那覇空港国際線には、現在、13社が就航中。

中華航空台北)週14便
●トランスアジア航空(台北)週5便
エバー航空台北)週7便
マンダリン航空(台中)週2便
アシアナ航空(ソウル・釜山)週10便
●ジンエアー(ソウル)週7便
●チェジュ航空(ソウル)週7便
ティーウェイ航空(ソウル)週6便
中国国際航空(北京)週2便
中国東方航空(上海)週7便
●上海吉祥航空(上海)週4便
●香港航空(香港)週14便
香港ドラゴン航空(香港)週4便

定期便・直行便で、周辺アジア7都市とを結んでいる。
※ピーチは、LCCターミナルなので、ご注意を。

台湾なら、70分強でひとっ飛び。
那覇から美ら海水族館へ行くより近い。
ソウルまでは、2時間。
香港までも、2時間である。

アジアに飛ぶには、沖縄はもってこいの場所。

某エアラインが、シンガポールバンコクに、
直行便を飛ばすという噂もある。

沖縄だけに、 マングース(他空港)に殺られる前に、
早く “ハブ” 空港化が、
実現すれば良いなと思う今日この頃である。

 
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衣替えのこと。

短パン・Tシャツ・島ぞうりビーサン)。

那覇市内中心部でも、
この格好で、堂々とウロウロできる。

「沖縄に来て良かったな」
と、思える点のひとつである。

銀座・赤坂・丸の内辺りでは、
何だか捕まりそうで、怖くてとても出来ない。


東京時代、季節を問わず、
スーツにYシャツ姿だったが、今、
スーツに身を包むのは、基本、冬の時期だけ。

これぞ、ザ・沖縄。
夏は、『かりゆしウェア』をフル活用している。
涼しい上、非常に、楽である。

昭和45年。
暑い夏を快適に過ごす、そして、
沖縄観光をPRするために『沖縄シャツ』
の名称で発売されたのが始まり、だそう。

名称が『かりゆしウェア
に統一されたのは、平成12年。
オッサンにとっては、割と最近に感じる。

銀行、スーパー、航空会社、
バス・都市モノレール職員さんなどなど、
夏場は、会社指定の『かりゆしウェア』が制服
という県内企業も少なくない。
もちろん、男性だけではなく、女性も着用する。

かりゆしウェア』イコール

●ハイビスカスやデイゴの大判花柄
●黄色や赤色の派手なトロピカルカラー

の、イメージがあると思うが、
実は、それほど厳格なデザイン・色等の制約はない。

沖縄県産であること
②沖縄らしいデザインであること

が、『かりゆしウェア』と名乗れる条件。

目印は『沖縄産 かりゆしウェア』というブルーのタグ。
沖縄県衣類縫製品工業組合が『かりゆしウェア
を証明するものとして発行しているらしい。


沖縄出張の際、
「現地に馴染むために、かりゆしを買った」
と、お聞きすることがある。

量販店等で安値の『かりゆしウェア』を購入すると、

●同じものを着た会社員と街で何度もバッタリ
●恥ずかしくて、互いに目を逸らす

という、
“かりゆしあるある” 状態に陥る可能性が高い。

よって、
かりゆしウェア専門店 or セレクトショップ
で、購入されることをオススメしている。
1着8,000円~15,000円くらいが相場。

かりゆしウェア』は、スボン・スカートに、
“シャツイン” しないのが基本スタイル。
あわせて、ご注意いただきたい。


『かりゆし』とは、沖縄方言で、
「縁起の良いこと」「めでたいこと」の意。
私は礼服を着るが、結婚式等のフォーマルな場でも
かりゆしウェア』が活躍。
喪服用の黒かりゆしも存在する。

ここ最近は、
『ぽろゆし(ポロシャツタイプ)』
というジャンルも登場し、
ますます、デザイン性・使用シーン等、
その幅は拡がる一方。

「今年も沖縄に夏がやって来たな」
と感じられる、ひとつの風景として、
かりゆしウェア』は、
しっかりと地元に根付いているのである。


そんな中、この季節「かわいそうだな」と思うのが、
灼熱の太陽のもと、沖縄の就活生が、
リクルートスーツに身を包んでいること。

“電車を乗り継ぎ、ガタンゴトン。
 Google先生・地図を頼りに、汗を拭き拭き歩き回る”

という、都内就活スタイルでなく、

“ここは沖縄、車社会。
 エアコンガンガン効かせてまっせ、余裕す!”

の、沖縄就活スタイルにしても、
なぜ、学生さんだけが、
リクルートスーツなのだろうか。疑問である。

20台前半。若々しさ、清潔さ、キラキラ感。
この時期の自分だけが持っているフレッシュさ、
個性を最大限表現できる格好をすれば良いのにな、と思う。
第一印象が悪くならない程度であれば、
スーツであろうがなかろうが、
私が面接官なら、そんなことはどうでも良い。
(さすがに全裸で来られては困るが)

県内企業の就職活動は、いっそのこと、
かりゆしウェア』に統一!
と、誰かが決めちゃえば良いのに、と思う。


沖縄にも『衣替え』はある。

つまり、
「沖縄って、年中、半袖なんですよね?」
の問いは、沖縄物価安い説同様、大きな誤解。

そこまで厳密なものではない印象だが、
一般的には、5月1日と11月1日が、沖縄の『衣替え』。
ただ、11月を過ぎても『かりゆしウェア』の方もいれば、
10月ですでに長袖になっている人もいる。

ちなみに、
長袖の『かりゆしウェア』も売られているが、
未だかつて、某県知事・ご年配の方以外、
街で来ている人を見たことがない。
(何なんでしょうね、この傾向)


沖縄が最も寒い時期は、1月~2月。
最低平均気温は、14℃前後。
10℃を下回ることはないが、冬は北風が強く、
体感温度はもっと低く感じる。

移住1年目。
今振り返ると、あれは何の意地だったのか、
私は、年間を通して半袖で過ごした。
が、翌年からは、10月に入ると早々と長袖に。

「2年目から、沖縄の冬は寒くなる」
これも “移住者沖縄あるある” のひとつである。


あぁぁぁ、今年も夏が終わってしまう。
10月以降に沖縄入りされる方、長袖をご持参ください。

 

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発作くんのこと②。

雨の渋谷。
18℃ と過ごしやすい。

無性に食いたくなる!
けど、
飛行機に乗らないと、あいつらに会えない!

名付けて、“発作くん

西の『餃子の王将』様
東の『セブン-イレブン』様

二大  “発作くん” に続き、
私の発作スイッチを押すもの。

それは、
『日本蕎麦』先生
江戸前天婦羅』師匠
『うなぎ』先輩

いずれも、
沖縄で全くお目に掛かれないわけではないが、
10,000人あたりの飲食店数・日本No.1
の街にしては、圧倒的にその数は少ない、と思う。


旧盆、旧正月文化が色濃い沖縄でも、
年越しそばは食べる。

移住して6年。
沖縄で年を越したのは初年度の一回のみだが、
会社メンバーと大晦日を飲み明かし、
その足で初詣にも伺った。

気温的にはそれほどではなかったが、
北風が強く、意外に寒かったことを記憶している。
当時は「こんなの南国じゃない。さむっ!」
と、勝手に裏切られた気分になったもの。
沖縄も冬は寒いのである。

沖縄の年越しそばは、日本蕎麦ではなく、
沖縄そば』が、まだまだ主流。
家庭によっても異なるようだが、
(内地出身者 or 経験者がいる場合、日本蕎麦が多い)
スーパー等に並ぶのは『沖縄そば』が8割方。
ちなみに、『沖縄そば』と一口で言っても、
その種類は、多種多様。
オススメ教えてちゃん
リクエストの際は、お気を付けいただきたい。
(どんな『沖縄そば』が食いたいのかを明確に)


沖縄天ぷらは、いわゆる
“サクサク&カリッと” の江戸前天婦羅とは異なる。
どっしりと衣が分厚く、フリッター的なイメージ。
「イカ」「いも」「ゴーヤー」から、
「さかな」「やさい」という
ザックリメニューがラインナップされている。

一つ40円~70円くらい。
おやつ感覚で楽しめ、県内各所に、
うちなー天ぷら店が点在。
車で3秒で渡れる橋の向こう側、
南部エリア・奥武島(おうじま)には、
ガイドブックで紹介される天ぷら店があり、
たくさんの
るるぶ二スト(←るるぶ沖縄片手に観光する人)』
も訪れている。

フーチャンプルー、ソーミンチャンプルーと並んで、
沖縄三大発明だと思うのが、「スヌイ(もずく)の天ぷら」。
沖縄でお客様をお迎えする際、メニューにあれば、
ほぼ、てっぱんでお召し上がりいただいている。
ありゃ~美味い。

沖縄には、『天丼てんや』もない。
先日、那覇市内中心部にある
某日本蕎麦屋も閉店してしまった。残念。

夏も終わりに近づくと、カウンター席で、
大将の手捌きを拝みつつ、
揚げたてサクサクの季節の魚、そして、
日本酒を煽りたくなってくるのである。


沖縄には、『オオウナギ』が生息している。
天然物として、店頭で提供される姿は
未だに目撃したことはないが、
大きいものだと体長2メートル以上、
重さ20キロ以上にもなるそう。

次回、“発作くん” 襲来に備え、
オオウナギ」と対決できるよう
今からトレーニングを開始せねば!
と、固く誓う、晩夏の夜長である。
 
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浅はかさのこと。

『ちゅら○○』
『○○ちゅら』

ネーミングが、浅はか過ぎるこの傾向。

某赤組エアラインによくお世話になるが、
沖縄行きの機内で希望者に配布される、
例の冊子も『ちゅら○○』。

果たして、『ちゅら○○』という、
アホのひとつ覚えワードに “沖縄感” を
感じている観光客は、
一体、どれくらいいるのだろうか。

『ちゅら』は、
「美しい」という意味で使われることが多いが、
本来『ちゅら』=「清い」という意味。
心が清い人などに「心がうつくしい」
という表現で使っていたらしい。

アホのひとつ覚え君たちは、
本来のその言葉が持つ、素晴らしい意味合い
を理解して使っているだろうか。疑問である。

この手の浅はかネーミングをつける企業は、
業種業界問わず、東京等で話題になったものを、
ほぼ何の調査もなし、スルーで沖縄に落としてくる
イケイケドンドン進出パターン

もしくは、

どこかの事業フレームをパックンチョして、
サービス・商品の名称だけを微妙にアレンジ。
さも、自分たちで新たに企画・開発したモノ!
のようにして、自信満々で売り出しちゃう、
パクリ沖縄企業パターン

このどちらかが、多い気がする。

「え?これの何が新しいの?」
「何年前のサービス?」
「名前が違うだけじゃね?」

無駄にリリースを出し、暇ネタで困っている
メディアに取り上げられ、大きく勘違い。
そして、胡散臭さムンムン・助成金狙いの
 “スメラー” たちに、その臭いを嗅ぎつけられ、
「よろしければ、コンサルに入りましょうか?」
と、キラーワードを耳打ちされる。

そして、あっという間に、
「深く感銘を受けました」
「ブレーンとして認定させていただきます」
「ビバ!ノマド!」
と、汚染されてしまう。

気がついたときには、 “スメラー” は、
小金を持って、彼方へドロンしており、
泣く泣くサービス撤退へ。
この度は、ご愁傷様でした。
お宅の社員これからどうしまんの?

という、実に痛々しい負のループが、
ぐるぐると巻き起こっている。

そこまでして、 
“沖縄感” を演出するネーミングが必要なのだろうか。
仮に必要だとしても、他サービスと差別化するなら、
私は『ちゅら○○』という選択肢は、まず考えない。
(そもそも清くもないし・・・むしろ、薄汚れてる)

“沖縄感” を表現する文言は、他にもあるはず。
それも、誤った沖縄のイメージを与えないことが大切。

で、ちょっと、考えてみた。

●青い空
→ 晴天率低い

●毎晩朝まで飲んでいる
→ 飲んでない

●時間にルーズ
→ 普通に出勤してる

●年中海で泳いでいる
→ 夏だけ

●酒は泡盛
→ 日本酒・ワイン・バーボンetc

●めんそーれ
→ 「いらっしゃいませ」

●みんな三線が弾ける
→ 弾けない

●暑い
→ 都内より夏の最高気温は低い

●長袖は着ない
→ 冬は着まくる

首里城
→ 行かない

ゴーヤーチャンプルー
→ 夏だけ。フー・ソーミンも食う

●沖縄=那覇しかない
→ 南部・中部・北部・離島

●サーと語尾に付ける
→ それって日本語ですか?

●ビールはオリオン
→ アサヒ・麒麟サントリー・サッポロ

そして、怒涛の4連発
●パイナップル → はい、食わない
●マンゴー → はい、食わない
ちんすこう → はい、食わない
海ぶどう → はい、食わない

こう並べてると、
他の地域とさほど何も変わらない気がする。

さて、どうするか。
沖縄の日常会話で溢れているリアルなもの。
ジャンル問わず、ザザッと書き出してみる。

でーじ
しに
だからよ
タマン
ミーバイ
ポーク
Cランチ
霧の紅茶
島(酒)
揚げ物
ジャスコ
パレット
ビーチパーリー
魅川憲一郎

商品名・店名・個人名は、さすがに除くとして、

●でーじ、しに、だからよ
 日常うちなーぐち候補者

●タマン、ミーバイ
 沖縄も魚獲れるし、食いますけど候補者

●Cランチ
 私、うちなー食堂の社長的ポジションです候補者

●ポーク
 スパムは、ホーメルフーズさんの商品名でっせ候補者

●ビーチパーリー
 夏の定番はこれでしょ候補者

に、絞られた。

一次選考の結果、
『しに』は、ちょっと響きが怖がられそうなので却下。
『Cランチ』は、ABCランチ問題に発展するので却下。
『ビーチパーリー』は、夏だけなので却下。

残る候補者は、5名。

『でーじ○○』
『だからよ○○』
『タマン○○』
『ミーバイ○○』
『ポーク○○』

では、実際に当てはめてみよう。

タマンのバター焼き
ミーバイの煮付け
ポークたまご

まずい、どうしても料理名になってしまう。
『タマン』『ミーバイ』『ポーク』候補者は、
残念ながら、ここで落選。

最終決戦は、『でーじ』or『だからよ』

さて、その勝者は、
♪ ダカダカダカダカ…(←ドラムロール)


デンッ!

言葉の汎用性、使用頻度を踏まえ
『だからよ』候補者の優勝!

最近急増中の外国人観光客も考慮。
今後のグローバル展開も睨んで、横文字に。
『DAKARAYO』

『OKINAWA DAKARAYO AQUARIUM』
『DAKARAYO MANGO』
『TOYOSAKI DAKARAYO BEACH』

無理矢理感満載だが、いかがだろうか。
(浅っ!まだまだ修行が足りない。だからよ!)
 
以上、雨の渋谷からお届けしました。
 
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振り返りのこと。

ゆるりと綴り出して、まる1ヵ月が経過。

話題の『イケ●ハヤ●』教授の
1日10本ペースには、遠く及ばないが、
起床時、昼飯中、就寝前、湯船に浸かりながら、
移動の最中、飲み会の合間などなど、
時間を見つけては、粛々と綴って、今日まで38本。

途中、“ポエマー” に
陥落しそうな危険なシーンがあったが
猛獣たちに罰金を払わず、財政破綻もせずに
なんとか、毎日続いている。

『人間、日々、振り返りと反省が大切』

と、いうことで、

10月改編時のTV各局にあやかり、
『特番・総集編』
という形で、今回、手抜きをしてみる。


fシェア数、上から10ネタを降順に並べてみた。
(本日時点の数字)。

物価のこと。
胡散臭さのこと。
褒め言葉のこと。
タクシーのこと。
セクシー女優のこと。
竜宮城のこと。
公務員のこと。
『キャン』さんのこと。 
ハガネの女のこと。
『琉球チャンプルーズ』のこと。


沖縄の物価全然安くないですから問題” が圧倒的。
やはり、まだまだ誤ったイメージがあるのだろうか。

再度、言おう。
や・す・く・は・な・い・か・ら。

気が狂ったように、英語でも言おう。
Repeat after me.
Prices are not cheap!
Prices are not really low!


県内に蔓延る “スメラー” さんネタも、まずまず。
皆さんの近くにもいるですね、きっと。

ポエマー調だった “ヒデジィ” ネタは意外な感じ。
気持ち悪くなかっただろうか。
嘔吐したために、
スマフォ水没事件が起こっていないだろうか。心配。


残念ながら、幻冬舎さんからの
出版オファーレターは、まだ届いていないが、
(キャー、まだまだ閉鎖できない・・・)
1ヵ月続けてみて、
自分なりに、変化があった点を列挙してみる。

・もともと書くのは早い方だと思うが、
 さらに、書くスピードが向上。
 1本平均、だいたい30分。
 早いものだと、15分でフィニッシュ。

・発信する以上、
 誤った情報を流すわけにはいかないので、
 データの裏どりをするように。
 なんとなくだった知識に
 確信が持てるようになった。

・語彙力は、さほど上がった気はしないが、
 言葉本来の意味を調べるようになり、
 「へぇ~」「なるほどね~」
 と、場所を選ばず、
 独り言を発する機会が増えた(怖っ)。

・お会いする方から「毎日読んでるよ」
 と、3日に一度は、声を掛けられるようになった。

・沖縄に来て以来、
 『ヒッピー』だと思われていた節があるが、
 ちゃんと社会人をしていると誤解が解けだした。

・締切に追われている、
 マンガ家の夢を見るようになった。

・某編集者の方のアドバイスの通り、
 書き出すことで、モヤモヤ感が多少緩和した。

・ますます時間がなくなった。


果たして、Re:スタートして良かったのかどうか
今の時点では、なんとも判断がつかない感じである。


ただ、ひとつ言えるのは、

探してみれば、日常にネタなんて
いくらでも転がっているもので、

『同じことの繰り返しだ』と毎日を過ごすか、

『こんなことがあった』と思って過ごすかで、

モノの捉え方、見え方、その後の生き方が、
変わってくるじゃないかな、と。きっと。

 

「昨日、こんなことがあってさ」
「○○で飯を食ってたら、○○になって」
「あそこ、潰れた」
「聞いた?○○って○○らしいよ」

共に時間を過ごす中で、
ネタ提供をしていただいている皆さんに、感謝。

そして、これで、39本目。
39(サンキュー)♪

 

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パーリーのこと。

母校から『創立140周年』のお知らせが届いた。

沖縄に来た今でも、年に数回、
キャンパスへ飛び、学生さんに
彼是とお話をさせていただく機会がある。

京都市は、人口に占める学生数の割合が、日本No.1
実に推定人口の10%を占める。

そのためもあってか、私の在学時代は、
『学割』『学生向けプラン』
が、充実しているお店が多かった。

有名どころで言えば、

“お金のない学生さんは、
 皿洗い30分で無料で飯が食わせてもらえる”

京都人・心のオアシス『餃子の王将』様。
(今もやっているかは不明)。
あぁ、名前を出しただけで “発作くん” が発動しそう。


残念ながら、今はなくなってしまったが、
学生証提示で、
1,000円投げ放題のボーリング場も存在した。

当時は、毎週のように
『連続32ゲーム耐久レース 右手が折れたら左手で』
を、同級生と開催していた(朝5時まで)。

今、考えれば、
・継続は力なり
・忍耐力
という言葉は、そこで学んだ気がする。

 

「沖縄の学生って、何して遊んでるの?」
と、聞かれることがある。

カラオケ、ボーリング、映画、飲み会等、
他の地域の学生さんと比べて、
遊び方が異なっている点はそれほどない、と思う。

特徴的だな~と思うのは、
これぞ車社会『ドライブ』という回答が多いことと、
沖縄・夏の風物詩『ビーチパーリー』である。


沖縄県は、一家に1台ではなく、1人1台の世界。
高校を卒業するタイミングで、
すぐに自動車免許を取得するのが一般的。

その際、
「教習所に通う」とは言わず、
「自練(じれん)に行く」と言う。

『自練(じれん)』という言葉は、
自動車練習所』を短くしたもの。

「え?練習所って何?教習所じゃなくて?」
と、なるが、

認定資格を持った
技能検定員・教習指導員を有しているのが、
『自動車教習所』。

復帰前後の沖縄は、練習コースは準備できたが、
上記資格のある人材が不足しており、
検定を行わない、練習だけをする場所
=『自動車練習所』だったらしい。

直接、公安委員会で試験を受けていたそうで、
その名残が今も『自練』として残っているのである。
(現在、ほとんどは指定教習所となっている)


車社会を象徴するものとして、
よく例に挙げられるのが、ドライブスルーの充実度。

ハンバーガーショップは、もちろんのこと、
都内ではあまり見かけない、スターバックス
吉牛、ココイチ等にも、
ドライブスルーが設置されている。

更に『ドライブイン』というものもある。

車から降りずにサービスを受けられる、
駐車場を完備した飲食店のことを指す。

沖縄Magic” 観光客が大好きなエンダーこと、A&W

広々とした駐車場に車を止め、
インターホン越しにオーダー。
スタッフが品物を車まで運んできてくれ、
降りずに車内で、食べることができる。
A&W全店舗ではないのでご注意を)

「二人っきり、誰にも邪魔されなくないのぉ~ぅ」

という、ラブラブ若者カップルが、
“ドライブデート” を楽しむには、
持って来いのスポットなのである。

 

沖縄・夏の風物詩『ビーチパーリー』

何やら怪しい響きに聞こえるが、
“酒と音楽を浴びながら朝まで踊り狂う宴”
では、ない。

会社の同僚や家族、友人同士が集まり、
ビーチでBBQをしながら、
食事・お酒・ゲーム等を楽しむ健全な行楽。
東京でいうと、多摩川沿いでのBBQ、
山形でいうと、芋煮会のような感覚。
4月中旬の海開き~10月初旬頃まで、
沖縄県内各所で何度も行われている。

“パーリー” の語源は、英語の “PARTY”
発音が “パーリー” に聞こえたことから、
その呼び方が定着らしい。
アメリカ文化が色濃い、沖縄ならでは。

“パーティー” ではなく “パーリー”
である。

沖縄移住当初、会社の後輩から
「週末、暇なら、ビーチパーリーに来ません?」
と、お誘いをいただいた。

「ちょっとスケジュール確認してから、折り返す」

先輩として、大人として、社会人として、
あくまでも冷静を装って対応したものの、内心は、

(ビ・ビ・ビ・ビ・ビッ、ビーチパーリー??)

どんな、酒池肉林のパーティーに
連れて行ってもらえるんだっ!!
と、ひとり胸を躍らせていた。

先輩として、大人として、社会人として、
むしろ捨ててしまえばよい “プライド” があるので、
すぐには返事せず、
「スケ調整ついたから、行くよ。迎えに来て」
と、あ・え・て・の2日後にレス。

そして、パーリー当日。

『私、今すぐ入水できます(どぼーん!)』
的な、ノリノリの格好で、
後輩のお迎えを今か今かと待ちわびていた。

オンタイムで、登場した後輩は、
Gパンに、ブーツ姿。

先輩として、大人として、社会人として、

・浮かれてはいけない
・後輩に示しがつかない
・見っともない
・沖縄ではクールキャラで売っていくんだ
・セルフブランディングが大事だ

何度も、自分に言い聞かせ、
「おつかれっ~す、今日暑くない?」
と、軽くキメるものの、

その見た目は、誰がどう見ても、

ココロオドル アンコール わかす ♪
Dance Dance Dance (READY GO!) ♪
© nobodyknows+

状態の私。

「・・・先輩、なんすか、その格好?」

夏の終わりを告げる、心地よい海風が
悲しく通り過ぎた瞬間であった。


沖縄の人は、あまり、海には入らない。

ビーチパーリーは、
あくまでも、ビーチでBBQをしながら、
食事・お酒・ゲーム等を楽しむ健全な行楽。

海に入るとしても、強烈な日差しから肌を守るため、
Tシャツ&短パン着用が基本スタイル。

沖縄にお越しの際は、顔の日焼け、
そして、
“ココロの日焼け(赤っ恥をかかないよう)”
にも、ご注意ください。

 

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ヤギのこと。

「 “ヒージャー” と “シージャー” だけは間違えるな」

6年前、沖縄に移住した際、
一番最初に、現地の同僚から貰ったアドバイスである。

私だけかと思いきや、移住者が割と指摘される
“沖縄あるある” 的なもの。

それぞれ、うちなーぐち(沖縄方言)で、

“ヒージャー” =ヤギ
“シージャー” =先輩、年上の方、兄、姉 

を、表わす。


沖縄入りした方々をお迎えする際、

「沖縄の人って、ヤギを食べるんでしょ?」

と、聞かれることがしばしばあるが、
誤解がないように先に言っておきたい。


○ 別に、毎晩、ヤギを食ってるわけではない。
○ 沖縄でも、ヤギ(料理)が苦手な方もいる。


代表的なヤギ料理は、
『ヤギ汁(ヒージャー汁)』
『ヤギ刺し(ヤギの刺身)』

『ヤギ汁(ヒージャー汁)』は、
結婚・入学・卒業・引っ越し・新築など、
沖縄で祝いごとがある際に食される、
おめでたい食べ物。

栄養価が高く、
スタミナ食・滋養食として効能があると言われ、
お店で食べると、一杯1,000円以上する高級品。

汁は、癖があるものが多いので、
“ヒージャー” 処女
“ヒージャー” 童貞
の皆さんには、まず『ヤギ刺し』から
トライすることをオススメしている。

汁に比べて、独特のニオイが少なく、
部位によっても異なるが、いわゆる、食感コリコリ系。
おろしニンニク・おろし生姜・醤油等につけて食べる。

お店によっては、『ヤギの “睾丸” 』
を出してくれるところもあるので、

ふ・で・お・ろ・し・が・と・も・ぐ・い
(筆おろしが、共喰い)

にならないよう、
“ヒージャー” 童貞の皆さんには、
お気を付けいただきたい。

なお、那覇市内の都心を離れると、
草むらや畑に、繋がれているヤギがいる。
その多くは、ペットとして飼ってるわけではない。
そういうことなのである。

 

沖縄の方は、目上の人をとても大切にする。

在学時代が被っていなくとも、
同じ学校の卒業生であれば、“シージャー” は、絶対。

(私立等の一貫性の学校が少ないせいか?)
大学繋がりより、
中学、または、高校の繋がりが強い。

「やー、何中ば?」
「○○中です」
「じゃ、○○知ってるね?あれ、俺の○○さ」

と、一気に距離が近くなり、
必ずと言っていいほど、
どこかで人と人とが繋がってくる。

仕事で揉めていても
同じ学校出身者だとわかると、
スムーズに事が進む、なんてことも。

“シージャー” が、絶対な分、
めちゃくちゃ可愛がってくれるのである。
(移住者としては、何とも羨ましい部分)。


他の地域より、同窓会も多い印象。
告知は、横断幕。

『○○中学校 第○期生 同窓会開催』

日時・場所・会費等の案内とあわせて、
幹事のケータイ番号が載った、
横断幕が道路沿いのフェンスに設置されている。

男女それぞれ幹事がいて、
女性は、カッコ付きで、旧姓を補足記載。

人通りの多い、というか、
その学校出身者が多く通るであろうルートに
設置されている(らしい)。

横断幕を見た同級生等が、
いついつにどこどこで、同窓会やるみたいよ~
と伝えていくケースが多いとか。

車社会の沖縄ならではである。

その珍しさのあまり、
パシャパシャと写真撮影をしている
観光客の方(絶賛「沖縄Magic」中)を、
たまにお見かけするが、
マスキングなしでのSNS拡散はご遠慮いただきたい。

 

沖縄への観光客は、リピーターが7割。

俺、沖縄知ってるぜベイベー” 臭
ムンムンの自称沖縄フリークの皆さん。

うちなーぐち(沖縄方言)を使うのは良いですが、
調子に乗るあまり、誤って、
『“シージャー” 汁』
と、注文しないように、ご注意いただきたい。


「同じ中学出身だったら、ぶっ飛ばしてる」
と、怒れらること間違いなしである。

 

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ハガネの女のこと②。

「私、あのアニメちょっと怖くて嫌い」
「漫画の原作?を、ちょっと読んだんだけど、
 あのオゾマシイ世界を映画化するなんて、、、ね」
「あれ、子供向けではないでしょ。観せたらダメだよね」
「ブームに乗る感じもなんか嫌だし」

 
オリオンビールを煽りながら、
夜な夜な『子育て論』を熱く語る、独身アラフォー女たち。
 
鋼の女” は、ダークファンタジーの類は、お好きではないらしい。
 
ーーーーーーーー
私がダイビング&シュノーケルガイドをする際、
いつも感じていることがある。
 
「ニモがいた、かわいいー!」
「ねぇねぇ、ニモがこっち見てる!」
 
キャーキャー(発狂)
ギャーギャー(発狂)
バシャバシャッ(音)
バタバタッ(音)
 
老若男女に愛される、通称 “ニモ” こと、カクレクマノミ
特に女性陣からは、絶大な人気を誇る。
 
喜ぶのは良いが、冷静によく考えていただきたい。
 
『得体の知れない巨大な物体に、
 上から、じーっと、自宅を眺められている。唸り声と共に』
 
そう、あなたこそ、“進撃の巨人” なのである。
 
しかも、立体機動装置(マスク&フィン)
を装着しているのは、あなた=巨人の方。
想像しただけで、恐ろしい。
 
「なんか、こっちに向かってきて怖い〜」
「うぉっ、黒いのが、指を噛もうとしてくる」
 
彼らが、海の “調査兵団” として、攻撃してくるのは、
あなたが、巨人だからなのである。
 
私たちはあくまでも、お邪魔している立場。
『失礼します、ごめんくださいませ』
という気持ちで静かに入水していただきたい。
 
ーーーーーーーー
楽しかった沖縄旅行。
後日、Lineで、送られてきた1枚の画像。
 
「あれっ、これ(巨人)って、私じゃねぇ?」
 
シュノーケルセットを買ったものの、
ホテルに忘れ、トコトコと素足で海を歩いて進む。
 
その後ろ姿は、まさに、“巨人” そのものであった。
 
「そうだ……この世界は……残酷なんだ」
by ミカサ・アッカーマン 
© 進撃の巨人 第6話より。
 
鋼の女、たくましく生きよ。
 
※この作品は、ノンフィクションです。綿密な取材に基づいています。
 
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ハガネの女のこと。

アラフォー女、ひとり旅。

 
来客ラッシュが続く中、東京時代、
苦楽を共にした元同僚が、ぶらりと沖縄へやってきた。
 
当時、不夜城と化していた、千代田区某所。
業務終了後、深夜24時スタート。
不夜城近場の古びた中華屋で、
餃子をつまみながら、一杯引っ掛け合うのが定番コース。
あーだ、こーだと仕事論を語り合い、
「もう27時だ帰らねば」とタクシーに飛び乗る、
そんな激しい時代を乗り越えた “鋼の女” である。
 
ここ数年のパワースポットブームもあり、
沖縄でも『女ひとり旅』が増えている。
 
アマミキヨの神が降り立ち、
国づくりがここから始まったとされる琉球神話の聖地、久高島。
子宝に恵まれる霊石のある、浜比嘉島
首里城斎場御嶽など、風水ガイド本を片手に、スポット巡回。
 
明日からバリバリ働く英気を養い、東京へ戻っていく。
 
「東京は大変さ」
いつかの帰り道。そんな彼女たちを見て、
ハンドルを握りながら、“ヒデジィ” が、しみじみと語っていた。
 
 
アラフォー女、ひとり旅。
今回、そんな彼女たちの観光コースを、少しご紹介したい。
 
●離島でダイビング。
アラフォー女、ひとり旅。宿は民宿。
12畳はあろうかと言う広々とした和室をひとりで利用。
ただし、3畳ほどのコンパクトスペースで過ごす。
都内から来たイケイケの若者たちに現地で声を掛けられ、
「ほら、見てみ。私、まだまだイケる」
と意気揚々で、バーベキューに参加するものの、
彼らの勢いに自分が “酸化” し、途中、離脱。
夜は、ひとり、星を眺めて過ごす。
 
美ら海水族館で、独り言。
アラフォー女、ひとり旅。レンタカーは不必要。
那覇市内から高速バスで、2時間揺られて、沖縄本島北部まで。
大水槽『黒潮の海』を見上げ、なりふり構わず、独り言。
「デカッ!」「すごっ!」
手ブレを気にし、写真ではなく、動画撮影。
ラストは、オキちゃん劇場『イルカショー』で涙する。
 
●夜は、沖縄ハシゴ酒。
アラフォー女、ひとり旅。
海ぶどうが食いたい」「三線が聴きたい」
という不毛な縛りは入らない。
考え方は、いたって、シンプル。
『美味いもんが食えれば良い。美味い酒が飲めれば良い』
オーダーは、一品目から、白子の天婦羅。
シーザーサラダ、バーニャカウダ等、
“取り敢えず女子は一品目これをいっとけ” 的な頼み方は一切しない。
さすが、無駄がない。泡盛を片手で煽り始め、塩辛冷や奴へと続く。
カウンターに陣取り、マスターの小粋な沖縄話に、
両手叩いて大笑いで、夜が更ける。
 
●ビーチでのんびりシュノーケル。
アラフォー女、ひとり旅。レンタサイクルを現地調達。
ひとり、ビールを引っさげ、シュノーケル。
地元のオジィから、親切に声を掛けられるものの、
「あっ、大丈夫です。私、自分で出来ますんで」
と、ピシャリとシャットアウト。
ビーチの写真を撮って、同僚に送ってみる。
が、フリック入力が出来ず、
1時間ほど掛かってしまい、すっかり引き潮に。
 
国際通りは、サックリと。
アラフォー女、ひとり旅。土産物には興味がない。
目的は、識名酒造の定番銘柄『時雨25度』調達のみ。5分で終了。
 
 
久々に会った元同僚は、
昭和60年代カラオケ映像(歌詞の後ろで流れてるやつ)
の出演者のような格好で、颯爽と登場。
 
出逢いは スローモーション ♪
軽いめまい 誘うほどに ♪
出逢いは スローモーション ♪
瞳の中 映るひと ♪
 
思わず、中森明菜のメロディーが流れ出した。
 
鋼の女、たくましく生きよ。
 
※この作品は、ノンフィクションです。綿密な取材に基づいています。
 
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