なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

物価のこと。

“沖縄は物価が安いから良いよね”

 

「言われてイラッとするセリフTOP5」に、見事にランクインする。
 
家賃、タクシー代、外食する際の相場等は、確かに都内と比較すると安い。
ただ、他の地方都市(5大都市を除く)と比べて、沖縄が断トツ(に安い)、
いうことでない。むしろ高い方だと思う。
 
日用品、特にナショナルブランドの製品は、都内より高いケースが多い。
 
通販なり、お取り寄せなり、こちらで手に入らないものを取ろうとすると、
必ずと言っていいほど、配送料が掛かってくる。
急ぎの空輸にした場合、驚くほどの値段を提示される、なんてことも。
 
『沖縄物価が安い説』は、一体、誰が唱え出したのだろう。
「物価=給与」と結びつけて捉える企業が多く、
こちらでオフィスを構える身としては、これが運営上、足枷になることが多い。
ほんとに、迷惑この上ない。
 
仕事柄、沖縄進出を目論む企業担当者から相談をいただくことがあるが、きまって
「こちらで暫く生活をしてみてください」とお話ししている。
 
でないと、給与等を含めた、適切な制度設計が出来ないから。
通勤事情、台風等の自然災害対応、旧盆を含めた文化背景、
働くことへの価値観等、考慮しなければならない点は、山のようにある。
 
間違ったイメージだけが先行して、うまくいっていない企業、
または、人を見かけるたびに「そんな単純じゃないのよ」と思う。
(決して私がうまくいっているというわけではなく)。
県担当者の話だけでは不十分。というか、何もしてくれないと思った方が良い。
 
 
沖縄への移住者は、年間約25,000人。
しかし、その7割が様々な事由で1年以内で帰ってしまう、と言われている。
 
・自分の目で見てない情報を鵜呑みにしていた。
・サイトの情報だけで沖縄を知ったと思い込んでいた。
・数回、沖縄に旅行しただけなのに沖縄の全てが完璧(理想)だと感じていた。
 
などなど。
実際、何人もの移住失敗例を見てきた。
 
沖縄は、楽園?!
その側面もあれば、当然、そうでない面もある。むしろ、そちらの方が多い。
 
百聞は一見に如かず。
『聞くよりも見ること、見るよりも考えること、考えるよりも行動すること、
  行動を継続して成果を出すこと』が大切。
 
移住してからが、本当のスタートなのである。
 
f:id:okinawaseikatsu:20150825003737j:image