なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

パーリーのこと。

母校から『創立140周年』のお知らせが届いた。

沖縄に来た今でも、年に数回、
キャンパスへ飛び、学生さんに
彼是とお話をさせていただく機会がある。

京都市は、人口に占める学生数の割合が、日本No.1
実に推定人口の10%を占める。

そのためもあってか、私の在学時代は、
『学割』『学生向けプラン』
が、充実しているお店が多かった。

有名どころで言えば、

“お金のない学生さんは、
 皿洗い30分で無料で飯が食わせてもらえる”

京都人・心のオアシス『餃子の王将』様。
(今もやっているかは不明)。
あぁ、名前を出しただけで “発作くん” が発動しそう。


残念ながら、今はなくなってしまったが、
学生証提示で、
1,000円投げ放題のボーリング場も存在した。

当時は、毎週のように
『連続32ゲーム耐久レース 右手が折れたら左手で』
を、同級生と開催していた(朝5時まで)。

今、考えれば、
・継続は力なり
・忍耐力
という言葉は、そこで学んだ気がする。

 

「沖縄の学生って、何して遊んでるの?」
と、聞かれることがある。

カラオケ、ボーリング、映画、飲み会等、
他の地域の学生さんと比べて、
遊び方が異なっている点はそれほどない、と思う。

特徴的だな~と思うのは、
これぞ車社会『ドライブ』という回答が多いことと、
沖縄・夏の風物詩『ビーチパーリー』である。


沖縄県は、一家に1台ではなく、1人1台の世界。
高校を卒業するタイミングで、
すぐに自動車免許を取得するのが一般的。

その際、
「教習所に通う」とは言わず、
「自練(じれん)に行く」と言う。

『自練(じれん)』という言葉は、
自動車練習所』を短くしたもの。

「え?練習所って何?教習所じゃなくて?」
と、なるが、

認定資格を持った
技能検定員・教習指導員を有しているのが、
『自動車教習所』。

復帰前後の沖縄は、練習コースは準備できたが、
上記資格のある人材が不足しており、
検定を行わない、練習だけをする場所
=『自動車練習所』だったらしい。

直接、公安委員会で試験を受けていたそうで、
その名残が今も『自練』として残っているのである。
(現在、ほとんどは指定教習所となっている)


車社会を象徴するものとして、
よく例に挙げられるのが、ドライブスルーの充実度。

ハンバーガーショップは、もちろんのこと、
都内ではあまり見かけない、スターバックス
吉牛、ココイチ等にも、
ドライブスルーが設置されている。

更に『ドライブイン』というものもある。

車から降りずにサービスを受けられる、
駐車場を完備した飲食店のことを指す。

沖縄Magic” 観光客が大好きなエンダーこと、A&W

広々とした駐車場に車を止め、
インターホン越しにオーダー。
スタッフが品物を車まで運んできてくれ、
降りずに車内で、食べることができる。
A&W全店舗ではないのでご注意を)

「二人っきり、誰にも邪魔されなくないのぉ~ぅ」

という、ラブラブ若者カップルが、
“ドライブデート” を楽しむには、
持って来いのスポットなのである。

 

沖縄・夏の風物詩『ビーチパーリー』

何やら怪しい響きに聞こえるが、
“酒と音楽を浴びながら朝まで踊り狂う宴”
では、ない。

会社の同僚や家族、友人同士が集まり、
ビーチでBBQをしながら、
食事・お酒・ゲーム等を楽しむ健全な行楽。
東京でいうと、多摩川沿いでのBBQ、
山形でいうと、芋煮会のような感覚。
4月中旬の海開き~10月初旬頃まで、
沖縄県内各所で何度も行われている。

“パーリー” の語源は、英語の “PARTY”
発音が “パーリー” に聞こえたことから、
その呼び方が定着らしい。
アメリカ文化が色濃い、沖縄ならでは。

“パーティー” ではなく “パーリー”
である。

沖縄移住当初、会社の後輩から
「週末、暇なら、ビーチパーリーに来ません?」
と、お誘いをいただいた。

「ちょっとスケジュール確認してから、折り返す」

先輩として、大人として、社会人として、
あくまでも冷静を装って対応したものの、内心は、

(ビ・ビ・ビ・ビ・ビッ、ビーチパーリー??)

どんな、酒池肉林のパーティーに
連れて行ってもらえるんだっ!!
と、ひとり胸を躍らせていた。

先輩として、大人として、社会人として、
むしろ捨ててしまえばよい “プライド” があるので、
すぐには返事せず、
「スケ調整ついたから、行くよ。迎えに来て」
と、あ・え・て・の2日後にレス。

そして、パーリー当日。

『私、今すぐ入水できます(どぼーん!)』
的な、ノリノリの格好で、
後輩のお迎えを今か今かと待ちわびていた。

オンタイムで、登場した後輩は、
Gパンに、ブーツ姿。

先輩として、大人として、社会人として、

・浮かれてはいけない
・後輩に示しがつかない
・見っともない
・沖縄ではクールキャラで売っていくんだ
・セルフブランディングが大事だ

何度も、自分に言い聞かせ、
「おつかれっ~す、今日暑くない?」
と、軽くキメるものの、

その見た目は、誰がどう見ても、

ココロオドル アンコール わかす ♪
Dance Dance Dance (READY GO!) ♪
© nobodyknows+

状態の私。

「・・・先輩、なんすか、その格好?」

夏の終わりを告げる、心地よい海風が
悲しく通り過ぎた瞬間であった。


沖縄の人は、あまり、海には入らない。

ビーチパーリーは、
あくまでも、ビーチでBBQをしながら、
食事・お酒・ゲーム等を楽しむ健全な行楽。

海に入るとしても、強烈な日差しから肌を守るため、
Tシャツ&短パン着用が基本スタイル。

沖縄にお越しの際は、顔の日焼け、
そして、
“ココロの日焼け(赤っ恥をかかないよう)”
にも、ご注意ください。

 

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