なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

『琉球チャンプルーズ』のこと。

沖縄ソウルフード球界の強豪『琉球チャンプルーズ』。


オバァ監督が率いて、今年で6年目に入る。

現在、首位打者を独走している、ゴーヤー選手の名は、
沖縄ソウルフード球界に興味がない方でも、
一度は耳にしたことがあるであろう。

チャンプルー球団の中で、最も知名度が高く、
本拠地を構える “沖縄うちなー食堂球場” は、もちろんのこと、
“横浜沖縄料理スタジアム”、“東京沖縄料理ドーム” 等での
アウェイ戦にも、多くのファンが駆けつける、球界きっての名選手である。

豪快なスウィングから繰り出す
力強いバッティングが特長で、その実績から、
琉球チャンプルーズ』 “不動の4番バッター” の地位を築いている。

風貌、苦味のある発言で、一部からは、
「私は、あの選手、苦手」という声もあるが、
彼が、沖縄ソウルフード球界に残した功績は
世の誰もが認めるところである。

 

琉球チャンプルーズ』には、
熾烈なエース争いを繰り広げている、二枚看板がいる。

繊細な投球が売りの左腕、ソーミン投手
切れ味鋭い変化球が魅力の右腕、フー投手

今シーズン開幕戦の先発争いも、壮絶なものであった。

現在、エースナンバー18番を背負っているのは、フー投手。

一方、ソーミン投手は、6年前まで
『東京沖縄料理クラブ』に所属する、野手であった。

同クラブで、戦力外通告を受け、引退表明をしていたが、
チャンプルー球団の強いプッシュで、球界へ残留を決意。

琉球チャンプルーズ』移籍後、野手から、投手に転向。
登録選手名も「素麺」から「ソーミン」へと変更し、
その才能は、見事に開花した。

オバァ監督就任、1年目のことである。


両投手活躍の裏には、強力な女房役の存在がある。

ソーミン投手には、トゥーナ捕手(ファンには “ツナ” の愛称で呼ばれている)
フー投手には、ポーク捕手

ともに、相性は抜群。
沖縄ソウルフード球界43年の歴史の中で、一二を争う、
最強バッテリーと言われ、それぞれ、2013年、2014年と
「沖縄ソウルフード球界 最優秀バッテリー賞」を受賞している。

 

リーグ制覇に向けて、順風満帆に見える
琉球チャンプルーズ』だが、いくつかの不安材料も抱えている。


●1点目は、ゴーヤー選手。

例年、シーズン終盤になると、途中故障し、2軍落ち。
今シーズンもこの調子だと、もってあと1か月。
遅くとも10月には、スタメンから外れてしまうであろう、
と、いう見方が強い。


●2点目は、ソーミン投手。

繊細な投球が売りの同投手だが、その繊細さがゆえに、
彼を取り巻く、コーチ・トレーナー陣への負担が非常に大きい
との評判だ。

 アップ時間は、通常選手の半分
 ゲーム終了後は、すぐにアイシング
 アイシングの後は、身体を乾かし、特注オイルで入念なマッサージ

記者の間では、
『球団が抱えるコストも莫大で、そろそろ放出されるのでは?』
とも囁かれている。

また、彼にはスタミナの問題もある。
フー投手と比較すると、完投率・完封率ともに低い。

ゴーヤ選手とは異なり、年間通して先発を務めている同投手だが、
4回を過ぎると肩が硬直し、コントロールが乱れる傾向がある。


●最後の不安要素は、アウェイ戦での勝率。

ソーミン投手の古巣『東京沖縄料理クラブ』ホーム球場、
“東京沖縄料理ドーム” での勝率が異常に低い。

敵地に渡ると、
なぜか正捕手たち(トゥーナ捕手・ポーク捕手)が体調を崩し、
控えである、魚肉ソーセージ捕手、牛バラ肉捕手
が、先発出場となる。

投手と捕手は「あうんの呼吸」が命。

その中で、

ソーミン投手&魚肉ソーセージ捕手
フー投手&牛バラ肉選手

のバッテリーは、
“チャンプルー球団で最も最悪な組み合わせ”
だと、言われている。

事実、ソーミン&フー両投手とも
本来の投球ができずに、負け試合になることが多い。

彼らが輝くのは、本拠地 “沖縄うちなー食堂球場” 
ぜひ、生で『琉球チャンプルーズ』を観戦していただきたい。

 

来週から『東京沖縄料理クラブ』をホームに迎えた、首位攻防戦。

この2連戦で、果たしてどこまでゲーム差を拡げられるか、
“名将” オバァ監督の采配に期待したい。

 

以上、
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・チャンプルーは、ゴーヤーだけではない。
 ※本来、季節限定品。年間通じて提供されるものではない。

・フーチャンプルー&ソーミンチャンプルーは、沖縄の発明。
 ※素麺が嫌いだったのだが、6年前に沖縄へ来て以来、好きになった。

・個人的には、フーチャンプルーが最も好き。

・フーには、ポーク
 ※「スパム」というのは、ホーメルフーズさんの商品名。

・ソーミンには、トゥーナ(ツナ)
 ※「シーチキン」というのは、はごろもフーズさんの商品名。

 と、いう組み合わせが、てっぱん

・ソーミンチャンプルーは、作り方を間違える or 時間が経つと、
 くっついて固まり、ダマになってしまう。手間にはなるが、

 ‐固めに茹でる
 ‐冷水で洗って、ぬめりを取る
 ‐水けをしっかり切る
 ‐油を絡める(ツナ缶ごと)
 ‐炒め過ぎない

 を、ポイントにどうぞ。


・都内の沖縄料理屋では「え?なんでこれが入ってんの?合わない」
 と、驚くことが多々あるので(=ハズレ&不味い)
 沖縄の『ウチナー食堂』で、
 オバァが作る本物のチャンプルーを食ってね
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と、いうお話でした。
ご清聴ありがとうございました。

 

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