なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

公務員のこと。

「夢は、公務員」


今日も聞いてしまった、このセリフ。

幸せの価値観は人それそれだが、
『ポテンシャルがあるのに、もったいないな』
と、思ってしまう。

私の先輩、後輩、同期にも、
公務員で活躍されている方々はたくさんいる。

ただ、その道に進まれた理由は、

・安定してるから
・親がそう言うから

と、いうものではない。

 

一方、沖縄には、
雇用条件、労働環境が劣悪な企業が存在するのも事実。

「え?そもそも労基って何ですか?」

という、実に愉快な経営者たちが登場し、
査察に入られれば一発アウト、なんてところもザラ
(今すぐ会社の看板下ろしなさい)。

それでも仕事があるだけマシ。
会社なんて選んでいたら、
いつまで経っても仕事は見つからない。
好条件の企業は、倍率も高いから、
公務員志向になるのも当然!

とも、言われてきた。


ただ、今は、違う。
沖縄は、人材不足の島。

――――――――
好調な観光に支えられて有効求人倍率が好調に推移し、
久しぶりに雇用環境が大幅に改善しているようだ。
しかし一方でホテル業や飲食業などの
観光業界では人手不足が深刻化し、
時給の引き上げなどで対応しているが、
それでも人手不足は解消出来ていないのが現状。

八重山毎日新聞より、一部、抜粋。
――――――――

求人誌だけが、毎週、分厚くなるだけ。
私の周囲の方々からも、業種業界を問わず
「人がいない」「求人の反応がない」という
悲痛な叫びを聞く。

新商業施設ホテル等も開業ラッシュ。
「また新しい雇用が生まれる、失業率改善!」
という、お粗末な反応の裏で
(ば・か・じゃ・な・い・の)、
現場は、まさに人の奪い合いの戦場となっている。

外国人労働者が増えている実感もある。

――――――――
沖縄振興開発金融公庫(譜久山當則理事長)は
25日、県内企業の人手不足の影響と
人材確保の取り組みに関する調査をまとめた。
正社員が「既に不足している」か
「今後不足の懸念がある」企業の
合計が54・4%と過半数を占めた。

不足感のある企業のうち「業務への支障が出ている」
と答えたのは全産業で52・3%で、
今後支障が出る可能性のある企業も合わせると
92・4%に上った。

琉球新報より、一部、抜粋。
――――――――

『人材が “流れ”、人材不足を生む』

生んでいるのは雇用ですか、不足ですか。
有効求人倍率失業率
机上の “数字マジック” に騙されてはいけない。
“実態” を肌で感じることが大切なのである。

 

物価誤解問題もある。

県外から沖縄県へ進出している企業のうち、
“コストカットセンター”
の位置付けを持たせている事業所は少なくない。

盤石な資本の法令遵守企業。
コンプラもしっかりしており、
快適な労働環境、手厚い福利厚生等も整備されている。

ただ「沖縄県マルチメディアアイランド構想」等、
助成金バラまき企業誘致に乗っかった結果、
『人が採れない、しかし、余計なコストは掛けられない』
進出した企業の多くが、今、そのジレンマに陥っている。

そして、地方拠点赴任者は、
東京等本拠点との、板ばさみで、組織運営に四苦八苦。
「人は、モノではない!」と、
強く主張しなければならない不毛な毎日にウンザリ。

沖縄とて、もう『安かろう悪かろう』の時代ではないのである。

 

質疑応答の際、学生さんからいただく
代表的な愚問のひとつに、
「尊敬する人は誰ですか?」という問いがある。

そのQが出てきた時点で、戦闘能力ゼロ状態へ。
『仙豆 通販 大至急』© 鳥山先生
と、検索したい気持ちになるが、
もっと、私がヒイてしまうのが、
堂々と、歴史上の人物の名をあげられる場面。

「私は龍馬の○○を尊敬しています」
(え?凄い!あなた、龍馬さんとお知合いですか?)

「僕が尊敬する人物は、信長。彼の○○に感銘を受けました」
(実際に、信長さんに会われての感想、どんな方なのかを教えてほしい)

ため息をつきながら、いつも(心の声)を発している。


私が、尋ねられた場合「愚問なので次」と流すか、
「周りに居る方、全員」と、回答している。

『自分に足りないものを持っている』『一緒にいて刺激になる』
と、互いに感じるからこそ、
貴重な24時間のうち、幾ばくかの時間を
割いているのであって、
“尊敬” という表現が正しいかどうかは別として、
当然、そこには何かしらの敬意が存在する。

もちろん、それは仕事だけに限らず。

 

「安定してるから」
「親がそう言うから」

それって、『夢』と言えるんですかね。

これは、あなたの人生。

自分の目で見た、肌で感じたものだけを信じ、
「この人たちと共に働きたい」と思える『夢』
を追いかけていただきたいものである。

 

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褒め言葉のこと。

いっぺーまーさん。

うちなーぐち(沖縄方言)で、
「とても美味しい」の意味である。

人口10,000人あたりの飲食店数、日本No.1の沖縄県

那覇で最も盛り上がっているエリアのひとつ、
栄町(さかえまち)で店を構える
オーナーシェフと、先日、こんな話になった。

私   
「お客さんになんて言われたら、嬉しい?」
「うまい!とか、美味しい!とか、聞き飽きてるでしょ?」

Sシェフ
「そんなことないですよ」
「ふつうに、おいしかった、も嬉しいですよ」

 

私は、ほとんど、メニュー表を見ない。

「野菜が食いたい」
「チーズ系、ガツガツの濃い目」
「カラダが魚を欲している」

と、その日の気分と体調で、
なんとなく、ほしいものの方向性だけを伝え、権限委譲。

気心が知れているお店では、
大将・シェフにすべてをお任せをし、
その日のオススメを出してもらうのが、
最も良いと思っている。
(そして、それは、ある意味での戦い)。

また、それを実現してくれる
素晴らしいお店が、沖縄県にはたくさん存在する。


まさに “めんどくさい” を絵に描いたようなオッサン。
だからこそ、「うまい」とか「美味しい」とかありふれた言葉ではなく、
それらを超越するような、戦いの勝者に敬意を示す、
『キラーフレーズ』を開発したい
と、つねづね、思っている。

どんな忙しいシェフでも、
その言葉が聞こえると、思わず、
「え!?(ビックリ表情だけど、ちょっと顔は笑っている)」
と、振り返ってしまうような、爆弾的なもの。

「味の宝石箱や~」by ©彦摩呂先生
を超える、インパクトのあるもの。

しばらくの間は、「天才」という言葉を使っていたが、
あまりに乱用しすぎて、それが癖になってしまい、

「なんかそれ、ちょっとバカにされてる感じがする(笑)」

と、某和食店の大将から苦言を呈されてしまった。


(・・・たしかに。これは、急務だな)

それ以来、新ワード開発プロジェクトを発足し、
同案件のクローズを急いでいる。

 

一般的には、
『本当においしいものに出逢った時、人は言葉が出ない』
と、聞く。

私はそこまでの境地には達していない。
悟りを開くにはまだまだ時間が掛かりそうだ。
(そもそもグルメライターでもないし)。

上記を含め、以下の4パターンの導入を検討。
しかし、私に当てはめて考えると、
いまいち、パッとしないので、
今回は、すべて見送りすることにした。


●その①
『言葉が出ない(と、あえて口に出して言う)』

完全に逃げている。
語彙力の無さを棚に上げている感じがして、
今後、自身の成長が見込めない。
はい、見送り。

●その②
『黙って、一筋の涙を流す』

怖い。
オッサンの静かな涙ほど、恐ろしいものはない。
はい、見送り。

●その③
『うぅぅぅぅ~(擬音語で唸る)』

呪われそう。
もしくは、
「とうとう、コイツ発作でも起こしたか」と思わそう。
はい、見送り。

●その④
『(うんうんうんうん)と、ひたすら、うなずく』

首が腱鞘炎になる。
はい、見送り。

 

Sシェフとのアイデア出しの結果、

「宇宙!」
「負けた」
「お手上げ」
「もう、降参」
「エロい」

と、新しい候補者たちが登場してきた。
これは、急いで、選定緊急会議を招集しなければ、である。


そして、この日も、Sシェフに軍配。
『これでもか!のチーズ祭り』に、
③のパターン(アレンジヴァージョン)で、
思わず、唸ってしまった。くわばら、くわばら・・・。

Sシェフ、「負けた」。
くわっち~さびたん!(ご馳走様でした!)


ちなみに、沖縄の方が「いっぺーまーさん!」と
日常会話で使っているシーンは、一度も見たことはない。

ふつうに「おいしい」「美味い」と言われている。

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竜宮城のこと。

松山。

愛媛県に引っ越したわけではない。
那覇市で一二を争う
“ナイトダイビング”のメッカのことである。

誤解のないように先に書いておくが、
“ナイトダイビング” と言っても、
女性も、“バックロール” で、エントリーができる
すこぶる安全な、ダイビングスポット。
(↑ダイバーしかわからないかも。詳しくは、Google先生へ)

東京で言うところの、
歌舞伎町(のだいぶ縮小版)のようなイメージ。

 

家族旅行で沖縄入りというシーンを除き、
かなりの高確率で、世の殿様方から、
“ナイトダイビング”
しかも “殿様ダイビング”のガイドリクエストが入る。
(↑これもダイバー用語。Google先生へお願いします)

「オススメ教えて」の困ったちゃん対応で、
そもそも手一杯なのだが、
PADIダイビングインストラクター&潜水士
の国家資格を持つ私としては(本職ではないけど)、
これはこれで、腕の見せ所として燃えてしまう。

 

松山エリアには、
竜宮城(キャバレークラブ)がひしめいている。

夜21時を過ぎると、
お出迎えの “熱帯魚” たち(男たち)で溢れかえり、
中心部にある某コンビニ前で、
亀(タクシー)から降りようなものなら、
まさしく、海に餌をまいた状態となる。

あっという間の『めんそーれ』の人だかりに、
お連れした殿様方からは、
「怖い人たちがたくさんいる(ガクガクブルブル)」
と、しばしばレスキュー対応を求められる。
が、決して、人食い魚の類の “熱帯魚” たちではない。
(むしろ、あなたの方がよっぽど恐ろしいです)

そのほとんどが、若々しい20代前半の “熱帯魚” たち、である。

それぞれの魚たちに、
『テレメンタリー2015 ©テレビ朝日
ばりの波瀾万丈のドラマがあり、これがまた面白い。
竜宮城に入ることを忘れ、ついつい、
いつもあれやこれやと話し込んでしまう。

松山エリアの最新情報から、客層の変化、
プロ野球の○○選手が来てたよ~という噂から、
今後の人生設計、家族は元気にしてるのか、
という話まで。
私がヘベレケ状態で、説教をすることがありつつも、
なんやかんやで、今では、保護者気取りで
“熱帯魚” たちの結婚式にまで参列させてもらっている。

ちなみに、亀(タクシー)から降りる
私の姿を目撃した “熱帯魚” たちからは、
「おい!イタチザメ(英名:タイガーシャーク)が来たぞ!」
と、言われているらしい。

 

竜宮城は、60分5,000円前後が相場。
(指名なしのフリー。保証なし、2名以上で入城の場合)

クレジットカード支払いの場合は、
10%別途に掛かってくる城が多いのでご注意を。

城内に入ると、泡盛が飲み放題。
テーブルにハウスボトルが置いてあり、
(キャスト改め)乙姫たちが、せっせとグラスに注いでくれる。

デフォルトで乗っているのは、新里酒造さんの琉球泡盛「純女(いなぐ)」。
残波白 or 黒、鏡月等への銘柄チェンジが可能。
チャーム(乾き物系お菓子)をサービスで出してくれる城も多い。

初めての竜宮城。
Cカード(ダイビングライセンス)を持っていない、
体験ダイバーの場合、
指名なしフリー&保証なし形式、での入城がベター。

メンバーさん(東京で言う、黒服 or ボーイのこと)が、
乙姫たちを、えっささと次々にアレンジしてくれる。

その中で、ビビビッときた乙姫がいれば、
城内指名を1,000円で入れられる仕組み。

規模が大きい竜宮城だと、乙姫の所属数も多く、
「本日、那覇松山城、初参上なり!」
という若姫とも、ちょくちょく遭遇することができる。

よって、焦ってすぐ、城内指名を入れるより、
しばらくは、“ドリフトダイビング”
で、流してもらった方が楽しめるのではないか、と思う。

ちなみに、保証ありにすると、殿様方の人数分、
マンツーマンで、乙姫たちがベタ付きしてくれる。


乙姫様のお飲物は、1杯1,000円。

お昼は、陸上で別の仕事(本職)をしていたり、
学生さん(もちろん、20歳は超えている)も少なくなく、
東京とは異なり、ガツガツとした
セールスプロモーションはあまりしてこない。

「私が、この城の No.1よ!(頭が高い、皆の者、ひざまずきなさい)」
と、深夜26時台のTVドラマのような熾烈な覇権争いもなく、
居酒屋感覚で、竜宮城を楽しんでいる地元の方も多い。

夜一本の本職乙姫、ベテラン大奥以外は、
名刺を持っておらず、空名刺に手書きスタイルが主流。
竜宮城も変わったもので、ここ最近は、
いきなり、「LINE ID交換♪」というシーンがほぼ。
浦島太郎もビックリのフランク加減となっている。

私は、沖縄県内で多店舗展開をされている、
某竜宮城グループのお城にお邪魔することが多いが、
乙姫様のうち、何割かは、竜宮城に嫁がれた
ないちゃー姫(沖縄県外出身者)” が占めている。

江戸から来られた殿様方をお連れした際、
『まさかの那覇松山城で、自分の同郷の娘っ子とバッタリ』
なんてこともあり、
海外秘境の地で出逢った唯一の日本人的なノリで、
熱を帯びた “同郷あるあるトーク” を楽しむこともできる。


早朝4~5時台の竜宮城は、また別の顔を見せる。

個性豊かな “深海生物” たちが登場し、
そのラインナップと、キャラクターの濃さに、
那覇松山城の奥深さを感じられる。

料金も、70分3,500~4,000円目安と、
夜の竜宮城より若干下がるので、
那覇市の「美ら海水族館」に遊びに来た気分で、
深海への “ディープダイビング” を、ぜひ楽しんでいただきたい。

「こんなの図鑑でも見たことない!」
という、新種を発見できる可能性大である。


竜宮城の閉館日は、日曜日が多い。

「生態系保護のため、“熱帯魚”への餌付けは反対!」 
というダイバーの皆さんは、その曜日を狙っていただけばと思う。

 

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旅のお供のこと。

移動のお供は、カバンにしのばせた数冊の小説。

“読書家” とは言えないものの、沖縄で、脱・電車通勤となり、
目を通せる冊数が減ったことが、昨今、悩みの種である。


私は『How to 本』『自己啓発本
と、呼ばれている類のものは、ほとんど読まない。

だって、その人にはなれないから。

活字に触れること自体は好きだが、
貴重な24時間をそこに費やしたくない。
1日96時間くらいあれば、話は別だが、
それより優先したい事項が、目の前に山積している。


沖縄で仕事をする中で、
学生さん、社会人になって間もない方々とお逢いする機会が増えた。

『How to 本』『自己啓発本』を引っ提げている
今の言葉で言えば、“意識高い系”の皆さん。
しばしば感じるのは、
それを読むこと自体が、目的になってる方が多いな
と、いうこと。

スメラー主催の、なんちゃらセミナー・なんちゃら交流会に
こぞって参加したがる傾向の方々でもあるのだが、
自分の足元がグラついている状態で、
あちこちに “臭い” を嗅ぎに行かれるので、
危なっかしくて見ていられない。

「おーい、そもそも、出かける前に、靴履いてませんよ」

「自分の足元見てみ。裸足裸足。
 まず、靴下を買いに行きましょうか。じゃないと、怪我しますよ」

と、お節介ジジィ気取りで、
一緒に、ABC-MARTにでもお連れしたい気分になる。
(私はたまに左右違う靴を履いている時がある、人のこと言えない、怖っ)。


“旅のお供” は、ドラゴンボールで言う、『セル』のイメージ。
(ここ最近『魔人ブウ』と呼ばれることが多いが、右から左に流している)

吸収したものを、咀嚼し、
如何に “自分色” にして、自分の中に取り入れられるか、がミソ
ではないかと。

自分は自分。私は私。
その軸がブレていたら、あっという間に、“他人色” 一色である。

 

私は、小説を読む。

人が空を飛んだり、ロボットに乗って街を練り歩いたり
・・・ではなく、
フィクションと言えども、
綿密な取材に基づいて書かれている作品を好んで選ぶ。

『死ぬまでに、世界72億人、すべての人にお逢いしたい』
と、割と本気で思っているのだが、
それをアシストしてくれるのは、私にとって、作家さんであり、
私が飛ばずとも、彼らは、様々な世界を垣間見せてくれる。

ペン一本で、世界が拡げられ、
“疑似体験” をさせてもらえる小説家と出逢うたび、

「神様、仏様、作家様、
 戦わずして、吸収させていただき、本当にありがとうございます。
 これでまた、戦闘力が上がりました。
 『完全体』にはまだまだほど遠いですが、
 これからも修行を積み、精進していきます!」

と、心の中で、鳥山先生に報告を入れている。

 

文学部出身。
(うちの大学では “あそぶん学部” と揶揄されていたが)

当時は、経済学部(やめとけいざい学部)
法学部(あほう学部)、工学部(おやふこう学部)等で学ぶ同期たちと比べて、
「社会に出る上での実践的な勉強をしていない」
という想いがあったが、
今は、やっぱり、文学部が合っていたんだなと感じる。

1・2年生で、ほぼ単位を取っていたこともあり(いわゆる「フル単位」)
卒業前は、ほとんど学校に足を運ばなかったが、
唯一、“仏の○○” と、崇められていた教授のゼミには所属していた。

本は、人に読まされて読むものではない
自ら読みたいと思わなければ、それは時間の無駄。何の意味もない。
それよりも、今しかできないこと、今だからできることをやりなさい。

という、“仏” の言葉の意味が、30歳を(とっくに)こえて、
なんとなく、わかるようになってきた気がする。教授はやはり深かった。

 

 ・・・先生、本が読みたいです。©井上雄彦

悟飯との「かめはめ波」対決で、
『完全体』になる前に葬り去られないうちに、
また新しい “旅のお供” を、物色しに行こうと思う。

次週からの出張に備えて。

 

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胡散臭さのこと。

なんちゃらセミナー
なんちゃら交流会

毎週のように、沖縄県内のあちらこちらで、
“胡散臭い” イベントが開催されている。

それらを仕切る怪しげな人たちのことを、
歩きながらムンムンの胡散臭さを放つ者、
名付けて「ウォーキングスメラー」と、勝手に呼んでいる。

沖縄移住して、開業(というパターン多)。
必死で、若者たちに、仲間になろうぜアピールをされている。
刺激臭がハンパない。

スメラーには、“自称コンサル” みたいな方がウジャウジャいる。
学生に毛が生えたレベルの人たちから、
どっかのビジネス本を完コピされた皆さんまで、その合言葉は、ノマド
この時期は会費制でよく、ビーチパーリー(海沿いでのBBQ)を開催されている。

良くも悪くも狭い沖縄。
気を付けてはいるのだが、時折、スメラーの皆さんと遭遇。
飛び込みセールス等にあい、巻き込み事故を起こしてしまいそうな時がある。
ほんと、恐ろしい。

もちろん、すべてのイベントが、スメラーに汚染されているわけでない。
自分にとって、会社にとってプラスになるものも数多く存在している。
要は、それを見極める『眼力』が、沖縄では必要なのである。


私は、身元の知れぬ、いわゆる、異業種交流会的なもので、
名刺をバラまくリスクを冒すより、飲み屋のカウンター繋がりで、
色んな人たちとお逢いする方が、何倍も良いと思っている。
特に沖縄は、人種のるつぼ、の街。
思っても見ない方とご縁ができ、その繋がりで仕事に発展したケースも多々ある。

美味い飯、美味い酒は当然、マスター、スタッフの皆さん、
その場でたまたまご一緒した方々との会話も大きな魅力であり、
時間も金も掛け、私が、外で、カウンターで、食事をとる目的のひとつでもある。

業種も年齢も出身地もバラバラ、
直属の部下でも上司でもない方たちと
「ここの料理が、この店が、このマスターが好きだ」
という共通点だけで、
フラットに色んな会話ができて面白い。

どこどこに新しいお店ができましたよ、という、何気ない会話から、
(多少、酒が入っている場ということもあり)
時には熱く語り、説教をされ、説教をし、そのうち、
段々とその人の “ひととなり” が理解できてくる。

「ここの料理が、この店が、このマスターが好きだ」は、
固定のジャンル・エリア等に縛られていない。
それらの楽しみ方が共通であるがゆえ、ひとつのお店だけではなく、
あちらこちらのカウンター席で、バッタリとお逢いする。
これがまた楽しい部分でもあり、
「もう一軒」とついつい深くなってしまう理由でもある。

仕事をとろうとギラギラMAXの
“自称コンサル” スメラーは、そういう場所にはあまり出没しない。

しっかりと実績を残されている方は、
むしろ、ご自身の仕事・身分等を伏せられており
(というか、飲みに来てるのにわざわざ自分から言わない)
あとから知って、
「え??そんな仕事されてたんですか?」
「ありゃ、偉い人だったんですね、ビックリ」
ということが多い。

口が裂けても、“コンサル” なんてセリフは自ら出てこない。
マスター等を通じてご紹介いただき、漸く『昼間の顔』をうかがい知れるのである。

 

沖縄県は、開業率、日本No.1
同時に、廃業率も、日本No.1

中小企業白書(2014年版)規模別都道府県別開業・廃業件数」

によると、
ーーーーーーーーーーーー
低い所得水準や高い失業率の一方で、
所得の増加と社会的貢献を目的とした強い達成意識を背景に、
相互扶助の精神や共同体意識が残る沖縄社会は、
相対的に親族・知人等に依存した自営業の選択を容認する環境にある
ーーーーーーーーーーーー
と、記されている。


なんちゃらセミナー
なんちゃら交流会

スメラーに群がる皆さんの十八番。
今まで何度も聞いてきた「知り合いに誘われたから」というフレーズ。

それ、ホントに大丈夫ですか?

会社勤めは、悪ではない。
そして、開業とは、そんな簡単なものではないのである。

『眼力』に自信のない方。
「美味いものは人を幸せにする」
という原理の元、様々な方達と触れ合え、
人々の幸せそうな(おいしい)表情が垣間見られる “カウンター席” へどうぞ。

 
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セクシー女優のこと。

読書が全く進まない。


隣に座った営業マン(おそらく不動産関連)が、
「セクシー女優」と「AV女優」の違いは何なのか?
を、熱く議論されている。

移動中の唯一の楽しみを奪われ、深いため息をつきつつも、
右耳は、すっかり、彼らが放つ一語一語の虜となっている。

しぶしぶパソコンに切り替え、前方テーブルを引き出す。
カタカタとキーボードを叩き始め、ふと思う。

 

多くの芸能関係者を輩出している沖縄県
普段の何気ない場面(スーパーやら銀行やら)で、
ムムムムッ、という、
沖縄美人に遭遇することが多い。


“顔立ち” くっきり。

これが、南国美人の特徴。
のっぺり顏の京都人としては、何とも羨ましい限り。


沖縄での生活が長くなると、
その“顔立ち” (くっきり or のっぺり)で、
『うちなんちゅ(沖縄県出身者)』
or  
『ないちゃー(本州出身者)』
を、見分けられる特殊スキルを習得する。


那覇市を中心とすると、
ーーーーーーー
糸満方面に南下していくにつれて、
北谷方面に北上していくにつれて、
徐々に、その「くっきり」具合が深くなっていき、
それと共に、美男美女率も上昇していく
ーーーーーーー
と、我ながら、勝手な持論を持っている。
那覇の方に怒られるかも)。

もちろん、100%の確率ではないが、
これがそこそこ当たっている気がする。

沖縄の方も、“顔立ち” で、
『ないちゃー』か否かを見分ける技術を持たれており、
どれだけこちらの生活が長くなっても、
私の場合、ほぼ確実に、沖縄県外出身者だと断言されてしまう。

海に潜るので、色は黒い方。
(そもそもオッサンだし)決してキレイなものではないのだが、
いくら『うちなんちゅ』のフリをしても
「肌質でもわかる」と、一蹴され続けてきた。

そして、その度に、
「まだまだ、俺は “賢者” のレベルには達していない。
 もっと精進せねば。そうだ、メタルスライムを探しに行こう」
と、反省するのである。


“顔立ち” 以外では、苗字が、最もわかりやすい。

都内でお会いしたとしても、
比嘉さん、金城さん、大城さん、と聞けば、
何かしら沖縄に縁のある方ではないか?と思ってしまう。

もちろん、関西人がすぐに関西人を発見できるのと同じロジックで、
イントネーションでも判別可能だが、
決して “うちなーぐち(沖縄方言)” を常用されているわけではなく、
ビジネスシーンにおいては、標準語という方も多い。

当然、会う方すべてが、
三線を弾きながら「めんそーれ」とは言ってくれないので、
それだけで判断するのは難しいだろう。

 

父親が沖縄で、母親が東京
両親ともに、奄美大島
生まれは札幌、育ちは沖縄

 

これらが見極められるようなれば、
やっと、ホンモノの “賢者” として名乗れるな。
そんなことを思いながら、外を眺め出したところで、
間も無く目的地に到着する旨のアナウンスが流れ出した。

結局、結論は出ていないままだ。
誰か「セクシー女優」と「AV女優」の違いを教えてあげてください。

同じです、と。

 

(今日は、なぜか売れっ子小説家の気分でお届けしました)。

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『琉球チャンプルーズ』のこと。

沖縄ソウルフード球界の強豪『琉球チャンプルーズ』。


オバァ監督が率いて、今年で6年目に入る。

現在、首位打者を独走している、ゴーヤー選手の名は、
沖縄ソウルフード球界に興味がない方でも、
一度は耳にしたことがあるであろう。

チャンプルー球団の中で、最も知名度が高く、
本拠地を構える “沖縄うちなー食堂球場” は、もちろんのこと、
“横浜沖縄料理スタジアム”、“東京沖縄料理ドーム” 等での
アウェイ戦にも、多くのファンが駆けつける、球界きっての名選手である。

豪快なスウィングから繰り出す
力強いバッティングが特長で、その実績から、
琉球チャンプルーズ』 “不動の4番バッター” の地位を築いている。

風貌、苦味のある発言で、一部からは、
「私は、あの選手、苦手」という声もあるが、
彼が、沖縄ソウルフード球界に残した功績は
世の誰もが認めるところである。

 

琉球チャンプルーズ』には、
熾烈なエース争いを繰り広げている、二枚看板がいる。

繊細な投球が売りの左腕、ソーミン投手
切れ味鋭い変化球が魅力の右腕、フー投手

今シーズン開幕戦の先発争いも、壮絶なものであった。

現在、エースナンバー18番を背負っているのは、フー投手。

一方、ソーミン投手は、6年前まで
『東京沖縄料理クラブ』に所属する、野手であった。

同クラブで、戦力外通告を受け、引退表明をしていたが、
チャンプルー球団の強いプッシュで、球界へ残留を決意。

琉球チャンプルーズ』移籍後、野手から、投手に転向。
登録選手名も「素麺」から「ソーミン」へと変更し、
その才能は、見事に開花した。

オバァ監督就任、1年目のことである。


両投手活躍の裏には、強力な女房役の存在がある。

ソーミン投手には、トゥーナ捕手(ファンには “ツナ” の愛称で呼ばれている)
フー投手には、ポーク捕手

ともに、相性は抜群。
沖縄ソウルフード球界43年の歴史の中で、一二を争う、
最強バッテリーと言われ、それぞれ、2013年、2014年と
「沖縄ソウルフード球界 最優秀バッテリー賞」を受賞している。

 

リーグ制覇に向けて、順風満帆に見える
琉球チャンプルーズ』だが、いくつかの不安材料も抱えている。


●1点目は、ゴーヤー選手。

例年、シーズン終盤になると、途中故障し、2軍落ち。
今シーズンもこの調子だと、もってあと1か月。
遅くとも10月には、スタメンから外れてしまうであろう、
と、いう見方が強い。


●2点目は、ソーミン投手。

繊細な投球が売りの同投手だが、その繊細さがゆえに、
彼を取り巻く、コーチ・トレーナー陣への負担が非常に大きい
との評判だ。

 アップ時間は、通常選手の半分
 ゲーム終了後は、すぐにアイシング
 アイシングの後は、身体を乾かし、特注オイルで入念なマッサージ

記者の間では、
『球団が抱えるコストも莫大で、そろそろ放出されるのでは?』
とも囁かれている。

また、彼にはスタミナの問題もある。
フー投手と比較すると、完投率・完封率ともに低い。

ゴーヤ選手とは異なり、年間通して先発を務めている同投手だが、
4回を過ぎると肩が硬直し、コントロールが乱れる傾向がある。


●最後の不安要素は、アウェイ戦での勝率。

ソーミン投手の古巣『東京沖縄料理クラブ』ホーム球場、
“東京沖縄料理ドーム” での勝率が異常に低い。

敵地に渡ると、
なぜか正捕手たち(トゥーナ捕手・ポーク捕手)が体調を崩し、
控えである、魚肉ソーセージ捕手、牛バラ肉捕手
が、先発出場となる。

投手と捕手は「あうんの呼吸」が命。

その中で、

ソーミン投手&魚肉ソーセージ捕手
フー投手&牛バラ肉選手

のバッテリーは、
“チャンプルー球団で最も最悪な組み合わせ”
だと、言われている。

事実、ソーミン&フー両投手とも
本来の投球ができずに、負け試合になることが多い。

彼らが輝くのは、本拠地 “沖縄うちなー食堂球場” 
ぜひ、生で『琉球チャンプルーズ』を観戦していただきたい。

 

来週から『東京沖縄料理クラブ』をホームに迎えた、首位攻防戦。

この2連戦で、果たしてどこまでゲーム差を拡げられるか、
“名将” オバァ監督の采配に期待したい。

 

以上、
-----------
・チャンプルーは、ゴーヤーだけではない。
 ※本来、季節限定品。年間通じて提供されるものではない。

・フーチャンプルー&ソーミンチャンプルーは、沖縄の発明。
 ※素麺が嫌いだったのだが、6年前に沖縄へ来て以来、好きになった。

・個人的には、フーチャンプルーが最も好き。

・フーには、ポーク
 ※「スパム」というのは、ホーメルフーズさんの商品名。

・ソーミンには、トゥーナ(ツナ)
 ※「シーチキン」というのは、はごろもフーズさんの商品名。

 と、いう組み合わせが、てっぱん

・ソーミンチャンプルーは、作り方を間違える or 時間が経つと、
 くっついて固まり、ダマになってしまう。手間にはなるが、

 ‐固めに茹でる
 ‐冷水で洗って、ぬめりを取る
 ‐水けをしっかり切る
 ‐油を絡める(ツナ缶ごと)
 ‐炒め過ぎない

 を、ポイントにどうぞ。


・都内の沖縄料理屋では「え?なんでこれが入ってんの?合わない」
 と、驚くことが多々あるので(=ハズレ&不味い)
 沖縄の『ウチナー食堂』で、
 オバァが作る本物のチャンプルーを食ってね
-----------
と、いうお話でした。
ご清聴ありがとうございました。

 

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タクシーのこと。

今年初のタダ乗りをしてしまった。

 
沖縄に来て、これで、5度目である。
 
キレたわけでも、踏み倒したわけでもない。
財布も現金もしっかり持っている。
ヘベレケでもない。
 
強いて言うなら、
 ・仕事あがりの最終客
 ・ドライバーさんと同じ方向の帰り道
 ・なぜか、ゴーヤーの話で盛り上がった
ということ。
 
沖縄の足は、車がメイン。
電車文化が乏しい沖縄にとって、タクシーは貴重な移動手段である。
 
那覇空港(国内線)には、近距離タクシー、遠距離タクシー、
ジャンボタクシーと、それぞれ別々の乗り場が存在。
 
那覇市内移動なら、近距離タクシー乗り場へどうぞ。
遠距離タクシーに乗ってしまうと、
ドライバーさんとギクシャクする羽目になる。
 
予約タクシー乗り場は、更にまた別の場所なので、お間違えのないように。
(レンタカー送迎・リムジンバス付近)
 
 
初乗り料金は、500円(480円の会社もある)。
東京と異なり、迎車料金も掛からない。
 
クレジットカードを使える車がほぼないのが難点だが、
サラリーマンは元より、主婦や学生、買い物目的のオバァに至るまで、
みなが利用する身近な乗り物。
某スーパーには、タクシー会社に直通で繋がる専用電話機まで設置されている。
 
那覇市内中心部は駐車場が少ない(&高い)と言うこともあり、
一度自宅に車を置いて飲みに出る、という方も少なくない。
これが、「沖縄の人って一回帰ってから飲みに行くんでしょ?」
と、ケンミンshowネタにされる所以でもある。
 
市内中心部は、時間を問わず、多くのタクシーが流れており、
捕まえるのに苦労する場面はほぼやってこない。
徒歩で歩いていると、背後から『プッ』と、軽めにクラクションを鳴らされ、
「ちょっと家でも寄ってく?(偏差値3くらいの安い口説き文句)」
ばりの軽快なノリで、勧誘されるケースもある。
 
 
個人タクシーの割合は非常に少なく、
各タクシー会社の看板を背負った車が多数。
私は、その中で、2社のタクシー会社さんにお世話になっている。
 
仕事柄、出張者等の対応で、オフィスまでタクシー配車をお願いすることも多く、
電話口で、車両ナンバーを言われた際、どのドライバーさんが来るのか、
判断できるレベルにまで成長。
 
エリアによって、ある程度、担当の方が固定されているので、
1週間で何度も同じドライバーさんに当たることもある。
 
そして、この2社さんとも、“個タク” に負けず劣らず、
個性豊かなドライバーさんで溢れている。
 
 
私が、“ヒデじぃ” と呼んでいるドライバーさんがいる。
実年齢は、まだ伺ったことがないが、
『70歳は、越えているのではないか?』と予想している。
 
領収書は、いつも手書き
お孫さんは、福岡にいるらしい。
多弁な方ではないが、声が大きい。
 
「おつかれさま」
「大丈夫ね」
「暑くなるから、ゴーヤー食べればいい」
 
私の表情を見て、いつも何気ない、ひと声を掛けてくれる。
 
 
都内で働いていた頃は、ほぼ毎晩、終電後の深夜残業タクシー。
『家に辿り着くまで、いかに車内で、睡眠時間を確保できるか』が、
ドライバー選びの基準だったが、沖縄で、
“ヒデじぃ” の車に乗ってから、少しその風向きが変化した。
 
タクシーでの移動時間は、貴重な情報収集の場。
 
都内の時ほど、長距離で乗らなくなったこともあるが、
今、車内で眠ることは、ほぼない(ただし、ヘベレケ時は除く)。
 
天気の話、抜け道の話、新しく出来たお店の話、
健康の話、高校野球の話、今日はどこが渋滞しているかという話、
昔はここには何もなかったという話
 
短い乗車時間で、ドライバーさんと、
些細な、でも、どこか少し笑ってしまう、
“ゆるり” とした会話をするようになった。
 
沖縄でタクシーに乗られる際は、
ぜひ、そんな “ゆるり”、とした時間も楽しんでいただきたい。
 
 
今日は、福岡土産を渡したところで、下車。
わりと喜んでたな、“ヒデじぃ” 。
 
今日もありがとう。
ゴーヤー食べますね。
どうか、ご自愛ください。
 
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ホテル難民のこと。

都内のホテルが、ホントに取れない。


観光庁が、今年6月に公表した『観光白書』によると、
全国の宿泊施設稼働率が軒並み上昇。
東京と大阪では、稼働率81%を超え、過去最高を記録。

国内外のホテルチェーンが東京を中心に
新たな宿泊施設を開業しているものの、
建設コストの上昇もあり、
需要の拡大に追いつかない状況が続いている、そう。


今年は、更に飛ぶ回数が増え、行ったり来たり。
発作くん” 達と感動の再会が果たせることは嬉しいが、
まさに、その数字が表わす重みを、今、肌で感じている。


まず、価格の高騰が異常。

外国人観光客の増加も手伝って、
サラリーマンのオアシス『ビジネスホテル』でさえも、
驚くほどの金額となっている。

特に、渋谷・新宿等の都心は、

「え?ここ、ラグジュアリーホテルでしたっけ?」
(ブセナさん?ヒルトンさん?アリビラさん?)

と、いうほど。
あまりに強気の料金設定に、今すぐ荷物をまとめて、
『ごめんなさい、しばらく実家に帰らせていただきます』的な気持ちになる。

 

地方勤務のビジネスマン達は、

鬼嫁の恐怖に怯えながら、泣く泣く差額分自腹で宿泊するか
(明日から塩ごはんで対応します)

埼京線で1時間、駅から更に歩いて30分、
始発に乗らなきゃ会議に間に合わない。出張くるたび、早起きに、あら健康
(部下には、陰で、ニワトリ部長と呼ばれてます)

みたいなホテルを、ウォーリーを探せ!並みに、
血眼になって、探されているかと思う。

全国各地から東京・大阪に出張される皆さん、
本当に、おつかれさまでございます。
(これを酒のネタにし、一緒に2日間くらい飲めそう)

 

日経ビジネスの取材で、アパホテルの名物社長・元谷さんが、

「いずれ国内で出張するビジネスパーソンは、
 高すぎて東京都心に泊まることができず、
 都心から遠くても宿泊料金が安くなる郊外に泊まるようになるかもしれない」。

と、コメントされていた。

それは困る、相当、困ったちゃんである。
(都内で飲みづらくなるではないか!)

レトルトカレーは作らなくて良いので、大至急、ホテルを建設していただきたい。


一方、良いこともある。

ビジネスホテルも、便利になったもので、
今や、Wi-Fi、温泉(大浴場)は当たり前。

各ルームに、電子レンジや洗濯乾燥機、
iOSAndroidガラケー、どんな携帯でも、お任せあれ♪』
と、言わんばかりに、枕元に各種充電器までもが常設されている。


「これって、人間が食べても良いものですか?」

だった、朝食も、
それを目的にそのホテルをチョイスする方がいるほどに。


『ホテル暮らしが理想(むしろ家いらない)』
の私にとっては、嬉しい限りである。

 

沖縄も、ご多分に漏れず、引き続き、ホテルの建設ラッシュ。

先日も、まさかの桜坂エリアに(え?この場所に?)
「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」が開業した。

ハイアット、沖縄県初進出。

日本国内で10軒目のハイアットホテル。
「ハイアット リージェンシー」ブランドとしては、
東京、箱根、京都、大阪、福岡に次ぎ6軒目となるらしい。

すでにステイした方の評価は上々。


“ホテル缶詰症候群(売れっ子作家気分で、集中して仕事ができる)”

これは、難民になる前に早急に籠らねば、と固く誓い、電卓を弾いている。

 

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メジャー・マイナーのこと。

世界陸上、ワールドカップバレー。

いよいよ来年に迫った、リオデジャネイロ五輪
その出場権を懸けた戦いが、TVを賑わせている。

 

あなたが住んでいる地域で盛んな「ご当地スポーツ」は何ですか?

という、
アンケート調査(2014年5月 at home VOX 調べ)で、

沖縄県は、

1位:野球
2位:空手
3位:ゴルフ

の結果だったそう。


東海大相模の優勝で幕を閉じた
「第97回全国高校野球選手権大会」の記憶も新しいが、
その中でも、特に『高校野球』は、
沖縄で特別なものとして捉えられている。


8月某日。羽田空港
人だかりができ、ひときわ、賑わっている一角。

そう、羽田発‐那覇行き
ゲート前の待合スペースである。

高校野球中継に群がる人々。

沖縄には、自身の出身校だけではなく、
県代表校を県民全員が応援する、という文化がある。

県代表校が戦っている最中は、
 ・道路がすいている
 ・店が閉まっている
 ・タクシーが捕まらない 
と、言われるほど(これホントです)。

気持ち的には、沖縄代表が負けると、沖縄の夏も終わる、というくらい。
(10月上旬くらいまでは、まだまだ暑いですよ)。

私も搭乗開始までの間、後方座席からついつい画面を眺めてしまった。

たしかに、高校野球は、素晴らしい。
「これぞ青春!」の象徴でもあるし、競技人口も多い。
それゆえ、人気もある。


ただ、私的には、
「いやいや、もっと注目しなさい」
RBCさん、OTVさん、QABさん、じゃんじゃん中継車を出しなさい」
という競技がある。


それは、
 ・ハンドボール
 ・なぎなた薙刀
 ・重量挙げ(ウエイトリフティング
である。


ハンドボールについては、後日、書くとして、


見たい!聴きたい!歌いたい!
『THE 今夜もヒッパレ! ©日本テレビ』ならぬ、

モテたい!オシャレしたい!遊びたい!

最もそう思っているであろう、10代の多感な時期に、
なぜ、ある意味マイナーと言える、

なぎなた」「重量挙げ」

という道を選んだのか?
個人的に、非常に興味を持っている(やっぱ変わってるのか俺)。
出来ることなら、一人ひとりにインタビューしたい。


また、上記3つの競技は、全国大会において、
沖縄県代表が非常に優秀な成績を収めている。

今年8月に兵庫県で行われた
重量挙げ全国高校選抜で、沖縄の選手が大会新で優勝。

3月に東京で開かれた、
重量挙げの全日本ジュニア選手権でも、
同選手が、日本高校新記録で優勝している。


なぎなた」においては、
沖縄県立知念高校が、過去3度の全国優勝を経験。

第25回(1986)と第26回(1987)は、2連覇。
直近では、地元・沖縄県立武道館で行われた
第49回(2010)大会で、3度目の優勝を果たしている。

昨年、第53回全国高等学校なぎなた選手権大会(2014)
では、沖縄尚学高校が、初優勝した。


全日本なぎなた連盟」のページには、こう書かれている。

――――――――――――
なぎなたの修錬により、心身ともに調和のとれた人材を育成する。

技を錬り、心を磨き、気力を高め、体力を養うとともに、
なぎなたの特性の中に生きる日本のすぐれた伝統を守り、
規律に従い、礼譲を尊び、信義を重んじ、
毅然として広く平和な社会に役立つ人を養う。
――――――――――――

素晴らしいではないですか。
(そして、先生ごめんなさい。まさしく、私に足りないもの)

 

『琴平我慢のV、指導18年の教諭泣いた なぎなた団体』

今年7月末、全国高校総体終了後、こんな表題が紙面を飾った。

――――――――――――
なぎなたの高校日本一を決める第1回の大会があった1962年、
会場は琴平高だった。
この競技のさかんな香川県琴平町にある唯一の高校が、
団体で4度目の頂点に立った。

琴平の部員たちは、特別な思いで大阪にやってきた。
母校を率いて通算18年の教諭が、来春で定年退職するのだ。

朝日新聞DIGTAL版より、一部抜粋(氏名を伏せています)。
――――――――――――


そう、ドラマがあるのは、別に高校球児だけではないのである。

がんばれ、なぎなた女子、重量挙げ男子!

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南ちゃんのこと。

「観光客、オキカに不満 本土のカード使えず 相互利用に課題」

こんなタイトルが、琉球新報からの “のぼりネット配信” で、
Yahoo!ニュースに流れていた。
(百田先輩←大学の先輩。ご安心ください。私、N紙しか読んでません)

――――――――――――――
2014年10月に導入されたICカード「OKICA(オキカ)」は、
沖縄都市モノレールゆいレール)や本島バスでも利用できるようになり
県民にとって利便性が高まった。
一方、観光客からは「本土のICカードが使えない」などの不満の声が上が
っている。
――――――――――――――

私は、今、その沖縄都市モノレールゆいレール)に揺られている。

 

沖縄県は、日本屈指の!?車社会。
一家に一台ではなく、ひとり一台の世界。

オフィスの場所もあってか、うちの社員の9割が車通勤。
100台以上の駐車場を会社負担で借りている(なんて太っ腹な良い会社)。


そのため、ゆいレールに一度も乗ったことがない
というメンバーも多い。


ゆいレールは、オキカ導入と同時に、QRコード型の切符に移行。


この “QRコード型切符” の使いづらさは、
ジャスティン・ガトリン(9秒80)も、ビックリの金メダル級である。


「あら?人ってこんなに、機械に嫌われることが可能なの?」


と、言うくらい、とにかく、反応が鈍い。

100メートルに例えると、
ウサイン・ボルトなら、とっくにゴールテープをきっているくらい
のスタットダッシュの遅さ。
(2大会連続3冠おめでとうございます)


先ほども、見事に挟んでいただいた。
(毎回、ご丁寧にありがとうございます)

 

切符の吸い込み口は、ない。

QRコードを、画面にタッチ。
このタッチする面が、うまく合わないとエラー表示。
自動改札を通れないという仕組みである。

 

よって、

『お願い、タッチタッチ、ここにタッチ~♪』by ©岩崎良美

あだち充先生への著作権料が発生するのではないか)
と、不安になるくらい、
ご機嫌斜めの改札様が、QRを読み込んでくれるまで、
ひたすら、無言で、“タッチ” をし続けるのである。
さすがの南ちゃんも腱鞘炎になりそうである。


「OKICA(オキカ)」は、今後、タクシーやフェリーのほか
商業店舗などへの導入を検討しているそう。


Suica」「PASMO」等との相互利用もしてほしいが、
まずは、華麗なスタートダッシュがきれるよう、
ウサイン・ボルト型切符” でも開発していただきたい。


ゆいレールを利用して、那覇空港から、国際通り首里城等、
(一度は誰しもが行きたがる)メジャー観光地を巡ろうと計画中の方、
くれぐれも挟まれないように、ご注意ください。


ちなみに、南ちゃん、1968年生まれ(の設定らしい)。
今年47歳。
改札に挟まれたばっかりに、余計なことを知ってしまった。

・・・ショック。

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ポエマーのこと。

ゆるりと綴り出し、早2週間ちょい。
間も無く、8月を終えようとしている。

 
「見てるよー」
「今度、コレついて書いて」
 
ありがたいことに、そう言っていただく機会が増えてきた。
 
 
と、同時に、
 
「どしたの急に?(スタートして)」
「なんかあったの?(とうとう気でも狂ったか)」
 
と、危惧される場面も少々。
 
心配ご無用。
私、『賭けている』のである。
 
 
「インプットだけではなく、アウトプットが大事だよな」
「自分が出来てないと、社員に偉そうに言えないよね」
 
業界も地域も年齢もバラバラ。
愉快な珍獣たち(そのほとんどが猛獣の部類)との酒の席。
どっかで聞いたような “仕事論” でヒートアップし、
後日、行政書士立会いの元、みんなで念書まで交わす騒動に発展。
 
なにかしらの発信=アウトプットをやらざるを得ない状況
に、自分たちを追い込んだのである。
(・・・さすがに、公正証書にはせず)
 
 
ルールは、いたって、シンプル。
『継続すること』。
 
アメブロlivedoor、excite、はてな等、どのブログサービスを利用してもOK
もちろん、発信するネタ・テーマも各自の自由。
 
気が付いたら放置プレイ、と言う、同じ轍は踏まないよう、
 
●1週間以上更新が止まったら、次に更新されるまで、
  1日につき、1万円の罰金を支払う。
 
●閉鎖したら、そいつの全額負担で、
  全員をニューカレドニア旅行に連れて行く。
 
という、罰則規定も定めた。
 
(さすが猛獣たち、決めたら本気で怖い)
自己破産の恐怖に怯えつつ、
約4年間放置していた「アメブロ」から「はてな」に移転後、
なんとか今日まで間をあけずに続いている。
 
 
ん~
ここで会社の宣伝をしたいわけでもないし、
これで稼ぐつもりもないし、
グルメブロガーもすでにたくさんいるし、
どうするかな
 
と、悩んでいたところ(移設当初)、某編集者の方から、
とのお言葉が。
 
モヤモヤ?モヤモヤ?モヤモヤ?
 
そうだ、“ヤツ” がいた。
 
オススメを教えて」ちゃん。
 
日々、突然、飛び込んでくる曖昧な “ヤツ”。
何の詳細情報もない。まさに漠然の塊。
問い合わせ (←爆弾低気圧と呼んでいる)のクオリティが余りにも低い。
急過ぎる、雑過ぎる、乱暴過ぎる、
のお買い得3点セットで、まともな回答ができない。
 
その撲滅活動の一環として、
自分が経験してきた沖縄での日常を、なんとなく、面白おかしく、
たまに真面目に綴ることに決めた。
中には、「日常じゃなくて異常だよ、それ」と諭してくれる人もいるが、
聞かないフリをしている。
 
まだまだトーンは定まっておらず、
模索しながらキーボードを叩いているが、
「また笑顔で会えたらいいね」
「すべての仲間たちに感謝」
「今日もノマド前進あるのみ」
的な、通称 “ポエマー” 調(しかも自撮り写真付き)だけには、
ならないようにしたい。
もし、知らず知らずの間に、その方向に舵が切られているようであれば、
私を見掛けた際、
「よっ!ポエマー!日本一!(キモいよ)」
と、背後から元気よくお声掛けいただきたい。
 
 
冒頭、『アウトプットが大事』
と、響きが良い “私たち出来る男なんです” 風ワードを使ってしまったが、
ホントのところ、
『新手のリハビリ、脳ミソのアンチエイジング
全員の中で、これが最大の目的になっていることを、私は知っている。
 
 
「歳とると、言葉が出てこなくなるよな・・・」
 
Nさんのいぶし銀の一言で、静まり返った状況が、
(初老に向かって、順調に邁進している悲しい自分たちから目を逸らしたい)
という、みなの腹の内を物語っていた。
 
 
今回、交わした念書の中で、
『ブログ本出版のオファーが来た人は、閉鎖してOK』
という一文がある。
 
はてさて、いつまで続きますか。
幻冬舎さん、契約書、早くプリーズ。
 
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発作くんのこと。

沖縄初出店!初進出!
最近、このフレーズが巷を賑わせている。

 
イオンモール沖縄ライカム、国際通り屋台村、瀬長島ウミカジテラス等、
大型商業施設のオープンラッシュ。
 
曖昧なマーケティング(ターゲット設定等)、想定の甘さ(道路交通情報等)、
各種計画性の無さは、沖縄 “デカモノ” のお得意技なので、さて置き、
都内に戻らないとお目にかかれないものが、
手軽に入手できるようになるのは、こちらで生活をする者にとって、
非常にありがたい。
 
沖縄初出店!と言っても、移住者が、目新く感じるものは、ごくごく少数。
(むしろ、沖縄オリジナル・沖縄しかない、が好き)
 
 
ただ、
 
無性に食いたくなる!
けど、飛行機に乗らないと、あいつらに会えない!
 
名付けるとすれば、“発作くん” が、南国に初参戦してきた時には、
思わず、スタンディングオベーションをしたくなる。
 
(個人店を除き)
私の中の、二大 “発作くん” は、
 
西の『餃子の王将』様
東の『セブン-イレブン』様
 
で、ある。
 
 
現在、『大阪王将』は存在するが、
餃子の王将』様は、こちらにはいらっしゃらない。
そのせいもあってか
大阪王将』=『餃子の王将』様だと思われている方が多い。
 
移住した際、
「王将の新店舗が近くに出来たよ!餃子食いに行こ!」
と、誘われ、天にも登る気持ちで、
ちぎれるくらい尻尾を振りながらついていき、
目が点になってしまったことがある。
 
こ・れ・じゃ・な・い。
だ・ま・さ・れ・た。
か・ね・か・え・せ。
 
京都出身の私にとっては、衝撃であった。
(ってか、沖縄に来るまで『大阪王将』の存在すらしらなかった)。
 
 
セブン-イレブン』様も、北島三郎のごとく、
最後の大トリを務めるのは、沖縄県だと決めていらっしゃるようだ。
今現在、まだ、出番が回ってきていない。
 
ココストア』『ファリミーマート』『ローソン』の、
たのきんトリオ” ならぬ、“ココフロトリオ” が、
ステージでまだ歌っている状況である。
 
 
てんやも、コメダも、サイゼリアも、
ついでに言うと、日テレも、JRもない。
 
 
しかし、沖縄には、綺麗な海がある!
自然がある!
 
と、ベタにまとめたところで、
(ホントだけど。But 那覇は意外に都会)
 
次の発作が起こる前に、
早く出張に出ねば・・・と、諸々の準備に追われている。
 
 
※写真は『楊(ヤン)の店』の餃子。
二大 “発作くん” が起こった時の私の治療薬。
 
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全日本卓球選手権のこと。

サーサー

 
今、卓球の愛ちゃんと飲んでいるわけではない。
 
出張、バカンス、新婚旅行。
今日見送ったと思えば、明日もまた誰かが沖縄入り。
 
『貧乏暇なし』とは、まさにこのこと。
広辞苑の『貧乏暇なし』というページに、ぜひ、私の名前を載せていただきたい。
岩波書店さんに嘆願書(もちろん着払い予定だけど)を送ろうか思いながら、
どうにか踏みとどまっている、今日この頃。
 
ブリュッセルの小便小僧』『コペンハーゲンの人魚姫』
沖縄でお迎えする皆さんが、明らかに表情が曇る瞬間がある。
 
 
「え? めんそーれ、って、言わないの? 」
(しかも、若干キレ気味)。
 
 
結論から言おう、
沖縄で、迷宮殺人事件(2時間もの)は、起こっていない。
 
 
「めんそーれ」が、登場するのは、
 
山村美紗サスペンス赤い霊柩車・偽りの葬儀
「身元不明の死体は具志堅さん?娘の悲痛な叫びが暴く
  “ちょっちゅね” 因縁愛憎劇の主人公はまさか。疑惑の南国ミステリー」
 (主演:片平なぎさ)
 
●火災調査官・紅蓮次郎
首里が三度燃える!?空飛ぶロウソク発火事件!
  どうしても消えない琉球海炎祭の花火と紅芋御殿女社長の紅い罠」
(主演:船越英一郎
 
 
という、世界だけである。
・・・大袈裟にタイトル付け過ぎました。
↑この作品はフィクションです。ホリプロさん、ごめんなさい。
 
つまり、日常生活では使っていない。
 
 
京都から東京に出た際、
「おいでやす」「どすえぇ~」だよね!と、全力で言われ、
 
(法が改正されるなら、今すぐ、地中に埋めてしまいたい。
 モグラさん、こんにちは。
    今後こいつらのご指導ご鞭撻よろしくお願いします)
 
と思ったのと同じ感覚である。
 
 
残念ながら『全日本卓球選手権2015』の会場も、沖縄ではない。
 
食べたサー
飲んだサー
おいしいサー
行きたいサー
帰るサー
 
 
あれ?
あなた、卓球で東京オリンピック目指してましたっけ?
 
というくらい、
「沖縄Magic」に汚染された、“偽装・愛ちゃん” が、酒が入るごとに増殖し、
毎度、モグラ隊長に『至急地中へ』と言う、LINEを送りたい気分になる。
 
そこまで、サーサー、言うなら、
少なくとも、ラケットくらい持ってきていただきたい。
 
 
うちなーぐち(沖縄方言)』と言っても、
エリアによって、使う言葉、イントネーション等が異なる。
『関西弁』と一括りにされ、
神戸&京都の人が、大阪で反対デモを起こすのと同じ。
離島になれば、同じ沖縄県の方でも、わからないこともあるそう。
もちろん、そんなに、サーサー言っていない。
 
サーサーくん、サーサーさん、
あなた、日本で忍者に会える、
と思っている外国人観光客と変わりませんよ。
 
沖縄に、武士も忍者もおりません。
 
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『るるぶニスト』のこと。

24時間365日営業。


コンビニのことではない。

沖縄には、フレンチ、イタリアン、中華、和食等と並んで、
“うちなー(沖縄)食堂” というジャンルが存在する。


すっかりガイドブックの常連となった
デカ盛りの有名店「波布食堂」。

全くもって “軽食” が出てこない「軽食の店ルビー」。
(出てくるのは、むしろ “重食” )

を始め、

「花笠食堂」「高良食堂」「あやぐ食堂」「やんばる食堂」等、
“〇〇食堂” と名乗るお店から、
「三笠」「みかど」「丸仲」「ハイウェイドライブイン」等、
食堂と付かないお店まで、一大派閥を築いている。


すべての店舗が、24時間365日営業という事ではないが、
那覇中心部にある「一銀食堂」さんは、

(ランチタイムよりも、混んでない?)

というくらい、
飲んだ後の〆客、営業終了後の飲食店関係者の皆さん、
竜宮城で働く姫様たちで、早朝5時~6時は、ごった返している。

どのお店も、かなりの高確率で、
個性的な党首=『オバァ(or オカァ)』がいて、
それが “うちなー食堂” という巨大政党最大の魅力となっている。


●Aランチ・Bランチ・Cランチ、夜でも食える問題
(↑Cが標準ランチ、Bがちょっと贅沢、Aが全部盛りのフルコース)

●単品感覚オーダーで、痛い目に合う事件
(↑「〇〇定食」と記載はないが、デフォルトでご飯&汁物が付いてくる)

●「みそ汁&「おかず」二大・不思議ちゃん騒動
(↑という独特のメニューがある)


と、うちなー食堂ネタは、色々とあるのだが、
私の中での最大の出来事は、
2012年春「人間、知ったかぶりをしてはならぬ事変」である。


沖縄へ移住して、1年ほどが過ぎようとしていた、とある昼時。
昼食のため、某うちなー食堂へ。

地元客でほぼ満席の中、
麦わら帽子をかぶった、女性2名の『るるぶニスト』が登場。
(↑るるぶ沖縄を引っさげて歩いている人を、個人的にこう呼んでいる)。

A子は、写真をバシャバシャ撮りつつ、
B子は、キャッキャ言いながら、メニューを選んでいる。

このお店にも、観光の方が来るようになったのか~

沖縄生活にも慣れ、すっかりベテラン気取りで
カウンターで食事をとっていた。
まさか、その後、あんな事態になるとも知らずに。

 

「あのぉ〜、すみません。この “ちゃんぽん” って何ですか?」
B子が、私に尋ねてきた。


私「麺ですよ」

 

うちなー食堂経験が浅かった私は、鼻高々に、そう回答。

・・・長崎ちゃんぽん。
(以外、選択の余地ナシの脳内)。

まさに、大失態。


ざわつく店内。
カウンター奥で、せっせと料理を作っていたオバァの手が止まる。
そして、一斉に飛ぶ怒号。

「えぃ、にーにー、違うよ。死なすよ」


当然、『るるぶニスト』のお二人は、目が点に。


沖縄において、「死なすよ」は、
「このヤロー」「もぅ~殴るよ」「(軽く)ぶっ飛ばすぞ~」
のニュアンスで使われるフランクな日常ワード。
関西で言うと「あほちゃう、しばくで、しかし」くらいのご挨拶。
(だと認識している)。


沖縄には「ちゃんぽん」というメニューがある。
野菜炒めを卵でとじたものが、ご飯の上に乗っている一品。

麺ではない、誰がどう見ても、米である。
沖縄へお越しの際は、ご注意いただきたい。


ちなみに『るるぶニスト』A子&B子とは、
“苦楽を共にし、同じ釜の飯を食った仲間” 的な、一体感が生まれ、
その後も交流が続いている。

来月、また3人で想い出の「ちゃんぽん」を食べる予定だ。

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