なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

セクシー女優のこと。

読書が全く進まない。


隣に座った営業マン(おそらく不動産関連)が、
「セクシー女優」と「AV女優」の違いは何なのか?
を、熱く議論されている。

移動中の唯一の楽しみを奪われ、深いため息をつきつつも、
右耳は、すっかり、彼らが放つ一語一語の虜となっている。

しぶしぶパソコンに切り替え、前方テーブルを引き出す。
カタカタとキーボードを叩き始め、ふと思う。

 

多くの芸能関係者を輩出している沖縄県
普段の何気ない場面(スーパーやら銀行やら)で、
ムムムムッ、という、
沖縄美人に遭遇することが多い。


“顔立ち” くっきり。

これが、南国美人の特徴。
のっぺり顏の京都人としては、何とも羨ましい限り。


沖縄での生活が長くなると、
その“顔立ち” (くっきり or のっぺり)で、
『うちなんちゅ(沖縄県出身者)』
or  
『ないちゃー(本州出身者)』
を、見分けられる特殊スキルを習得する。


那覇市を中心とすると、
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糸満方面に南下していくにつれて、
北谷方面に北上していくにつれて、
徐々に、その「くっきり」具合が深くなっていき、
それと共に、美男美女率も上昇していく
ーーーーーーー
と、我ながら、勝手な持論を持っている。
那覇の方に怒られるかも)。

もちろん、100%の確率ではないが、
これがそこそこ当たっている気がする。

沖縄の方も、“顔立ち” で、
『ないちゃー』か否かを見分ける技術を持たれており、
どれだけこちらの生活が長くなっても、
私の場合、ほぼ確実に、沖縄県外出身者だと断言されてしまう。

海に潜るので、色は黒い方。
(そもそもオッサンだし)決してキレイなものではないのだが、
いくら『うちなんちゅ』のフリをしても
「肌質でもわかる」と、一蹴され続けてきた。

そして、その度に、
「まだまだ、俺は “賢者” のレベルには達していない。
 もっと精進せねば。そうだ、メタルスライムを探しに行こう」
と、反省するのである。


“顔立ち” 以外では、苗字が、最もわかりやすい。

都内でお会いしたとしても、
比嘉さん、金城さん、大城さん、と聞けば、
何かしら沖縄に縁のある方ではないか?と思ってしまう。

もちろん、関西人がすぐに関西人を発見できるのと同じロジックで、
イントネーションでも判別可能だが、
決して “うちなーぐち(沖縄方言)” を常用されているわけではなく、
ビジネスシーンにおいては、標準語という方も多い。

当然、会う方すべてが、
三線を弾きながら「めんそーれ」とは言ってくれないので、
それだけで判断するのは難しいだろう。

 

父親が沖縄で、母親が東京
両親ともに、奄美大島
生まれは札幌、育ちは沖縄

 

これらが見極められるようなれば、
やっと、ホンモノの “賢者” として名乗れるな。
そんなことを思いながら、外を眺め出したところで、
間も無く目的地に到着する旨のアナウンスが流れ出した。

結局、結論は出ていないままだ。
誰か「セクシー女優」と「AV女優」の違いを教えてあげてください。

同じです、と。

 

(今日は、なぜか売れっ子小説家の気分でお届けしました)。

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