なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

メジャー・マイナーのこと。

世界陸上、ワールドカップバレー。

いよいよ来年に迫った、リオデジャネイロ五輪
その出場権を懸けた戦いが、TVを賑わせている。

 

あなたが住んでいる地域で盛んな「ご当地スポーツ」は何ですか?

という、
アンケート調査(2014年5月 at home VOX 調べ)で、

沖縄県は、

1位:野球
2位:空手
3位:ゴルフ

の結果だったそう。


東海大相模の優勝で幕を閉じた
「第97回全国高校野球選手権大会」の記憶も新しいが、
その中でも、特に『高校野球』は、
沖縄で特別なものとして捉えられている。


8月某日。羽田空港
人だかりができ、ひときわ、賑わっている一角。

そう、羽田発‐那覇行き
ゲート前の待合スペースである。

高校野球中継に群がる人々。

沖縄には、自身の出身校だけではなく、
県代表校を県民全員が応援する、という文化がある。

県代表校が戦っている最中は、
 ・道路がすいている
 ・店が閉まっている
 ・タクシーが捕まらない 
と、言われるほど(これホントです)。

気持ち的には、沖縄代表が負けると、沖縄の夏も終わる、というくらい。
(10月上旬くらいまでは、まだまだ暑いですよ)。

私も搭乗開始までの間、後方座席からついつい画面を眺めてしまった。

たしかに、高校野球は、素晴らしい。
「これぞ青春!」の象徴でもあるし、競技人口も多い。
それゆえ、人気もある。


ただ、私的には、
「いやいや、もっと注目しなさい」
RBCさん、OTVさん、QABさん、じゃんじゃん中継車を出しなさい」
という競技がある。


それは、
 ・ハンドボール
 ・なぎなた薙刀
 ・重量挙げ(ウエイトリフティング
である。


ハンドボールについては、後日、書くとして、


見たい!聴きたい!歌いたい!
『THE 今夜もヒッパレ! ©日本テレビ』ならぬ、

モテたい!オシャレしたい!遊びたい!

最もそう思っているであろう、10代の多感な時期に、
なぜ、ある意味マイナーと言える、

なぎなた」「重量挙げ」

という道を選んだのか?
個人的に、非常に興味を持っている(やっぱ変わってるのか俺)。
出来ることなら、一人ひとりにインタビューしたい。


また、上記3つの競技は、全国大会において、
沖縄県代表が非常に優秀な成績を収めている。

今年8月に兵庫県で行われた
重量挙げ全国高校選抜で、沖縄の選手が大会新で優勝。

3月に東京で開かれた、
重量挙げの全日本ジュニア選手権でも、
同選手が、日本高校新記録で優勝している。


なぎなた」においては、
沖縄県立知念高校が、過去3度の全国優勝を経験。

第25回(1986)と第26回(1987)は、2連覇。
直近では、地元・沖縄県立武道館で行われた
第49回(2010)大会で、3度目の優勝を果たしている。

昨年、第53回全国高等学校なぎなた選手権大会(2014)
では、沖縄尚学高校が、初優勝した。


全日本なぎなた連盟」のページには、こう書かれている。

――――――――――――
なぎなたの修錬により、心身ともに調和のとれた人材を育成する。

技を錬り、心を磨き、気力を高め、体力を養うとともに、
なぎなたの特性の中に生きる日本のすぐれた伝統を守り、
規律に従い、礼譲を尊び、信義を重んじ、
毅然として広く平和な社会に役立つ人を養う。
――――――――――――

素晴らしいではないですか。
(そして、先生ごめんなさい。まさしく、私に足りないもの)

 

『琴平我慢のV、指導18年の教諭泣いた なぎなた団体』

今年7月末、全国高校総体終了後、こんな表題が紙面を飾った。

――――――――――――
なぎなたの高校日本一を決める第1回の大会があった1962年、
会場は琴平高だった。
この競技のさかんな香川県琴平町にある唯一の高校が、
団体で4度目の頂点に立った。

琴平の部員たちは、特別な思いで大阪にやってきた。
母校を率いて通算18年の教諭が、来春で定年退職するのだ。

朝日新聞DIGTAL版より、一部抜粋(氏名を伏せています)。
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そう、ドラマがあるのは、別に高校球児だけではないのである。

がんばれ、なぎなた女子、重量挙げ男子!

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