なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

浅はかさのこと。

『ちゅら○○』
『○○ちゅら』

ネーミングが、浅はか過ぎるこの傾向。

某赤組エアラインによくお世話になるが、
沖縄行きの機内で希望者に配布される、
例の冊子も『ちゅら○○』。

果たして、『ちゅら○○』という、
アホのひとつ覚えワードに “沖縄感” を
感じている観光客は、
一体、どれくらいいるのだろうか。

『ちゅら』は、
「美しい」という意味で使われることが多いが、
本来『ちゅら』=「清い」という意味。
心が清い人などに「心がうつくしい」
という表現で使っていたらしい。

アホのひとつ覚え君たちは、
本来のその言葉が持つ、素晴らしい意味合い
を理解して使っているだろうか。疑問である。

この手の浅はかネーミングをつける企業は、
業種業界問わず、東京等で話題になったものを、
ほぼ何の調査もなし、スルーで沖縄に落としてくる
イケイケドンドン進出パターン

もしくは、

どこかの事業フレームをパックンチョして、
サービス・商品の名称だけを微妙にアレンジ。
さも、自分たちで新たに企画・開発したモノ!
のようにして、自信満々で売り出しちゃう、
パクリ沖縄企業パターン

このどちらかが、多い気がする。

「え?これの何が新しいの?」
「何年前のサービス?」
「名前が違うだけじゃね?」

無駄にリリースを出し、暇ネタで困っている
メディアに取り上げられ、大きく勘違い。
そして、胡散臭さムンムン・助成金狙いの
 “スメラー” たちに、その臭いを嗅ぎつけられ、
「よろしければ、コンサルに入りましょうか?」
と、キラーワードを耳打ちされる。

そして、あっという間に、
「深く感銘を受けました」
「ブレーンとして認定させていただきます」
「ビバ!ノマド!」
と、汚染されてしまう。

気がついたときには、 “スメラー” は、
小金を持って、彼方へドロンしており、
泣く泣くサービス撤退へ。
この度は、ご愁傷様でした。
お宅の社員これからどうしまんの?

という、実に痛々しい負のループが、
ぐるぐると巻き起こっている。

そこまでして、 
“沖縄感” を演出するネーミングが必要なのだろうか。
仮に必要だとしても、他サービスと差別化するなら、
私は『ちゅら○○』という選択肢は、まず考えない。
(そもそも清くもないし・・・むしろ、薄汚れてる)

“沖縄感” を表現する文言は、他にもあるはず。
それも、誤った沖縄のイメージを与えないことが大切。

で、ちょっと、考えてみた。

●青い空
→ 晴天率低い

●毎晩朝まで飲んでいる
→ 飲んでない

●時間にルーズ
→ 普通に出勤してる

●年中海で泳いでいる
→ 夏だけ

●酒は泡盛
→ 日本酒・ワイン・バーボンetc

●めんそーれ
→ 「いらっしゃいませ」

●みんな三線が弾ける
→ 弾けない

●暑い
→ 都内より夏の最高気温は低い

●長袖は着ない
→ 冬は着まくる

首里城
→ 行かない

ゴーヤーチャンプルー
→ 夏だけ。フー・ソーミンも食う

●沖縄=那覇しかない
→ 南部・中部・北部・離島

●サーと語尾に付ける
→ それって日本語ですか?

●ビールはオリオン
→ アサヒ・麒麟サントリー・サッポロ

そして、怒涛の4連発
●パイナップル → はい、食わない
●マンゴー → はい、食わない
ちんすこう → はい、食わない
海ぶどう → はい、食わない

こう並べてると、
他の地域とさほど何も変わらない気がする。

さて、どうするか。
沖縄の日常会話で溢れているリアルなもの。
ジャンル問わず、ザザッと書き出してみる。

でーじ
しに
だからよ
タマン
ミーバイ
ポーク
Cランチ
霧の紅茶
島(酒)
揚げ物
ジャスコ
パレット
ビーチパーリー
魅川憲一郎

商品名・店名・個人名は、さすがに除くとして、

●でーじ、しに、だからよ
 日常うちなーぐち候補者

●タマン、ミーバイ
 沖縄も魚獲れるし、食いますけど候補者

●Cランチ
 私、うちなー食堂の社長的ポジションです候補者

●ポーク
 スパムは、ホーメルフーズさんの商品名でっせ候補者

●ビーチパーリー
 夏の定番はこれでしょ候補者

に、絞られた。

一次選考の結果、
『しに』は、ちょっと響きが怖がられそうなので却下。
『Cランチ』は、ABCランチ問題に発展するので却下。
『ビーチパーリー』は、夏だけなので却下。

残る候補者は、5名。

『でーじ○○』
『だからよ○○』
『タマン○○』
『ミーバイ○○』
『ポーク○○』

では、実際に当てはめてみよう。

タマンのバター焼き
ミーバイの煮付け
ポークたまご

まずい、どうしても料理名になってしまう。
『タマン』『ミーバイ』『ポーク』候補者は、
残念ながら、ここで落選。

最終決戦は、『でーじ』or『だからよ』

さて、その勝者は、
♪ ダカダカダカダカ…(←ドラムロール)


デンッ!

言葉の汎用性、使用頻度を踏まえ
『だからよ』候補者の優勝!

最近急増中の外国人観光客も考慮。
今後のグローバル展開も睨んで、横文字に。
『DAKARAYO』

『OKINAWA DAKARAYO AQUARIUM』
『DAKARAYO MANGO』
『TOYOSAKI DAKARAYO BEACH』

無理矢理感満載だが、いかがだろうか。
(浅っ!まだまだ修行が足りない。だからよ!)
 
以上、雨の渋谷からお届けしました。
 
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