なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

着工式のこと。

 “ぬか床” の引き継ぎ。

沖縄駐在員あるある
として、恒例で行われている伝統儀式である。

東京などに帰任される際、
 “ぬか床” を、後任者に引き継ぐ。

沖縄で食えないモノの一つとしてあげられる、漬物。

居酒屋メニュー定番の
●漬物の盛り合わせ
●キュウリの一本漬け
●ナスの浅漬け
などを、県内の飲食店で見かけることは稀である。

ぬか漬けを食べる習慣があまりないせいか、
スーパーの漬物コーナーの品揃えも薄い。
移住前は、南国という気候柄、
沖縄県=保存食が充実していると思っていたが、
実に意外であった。

結果、
「食いたきゃ自分で作るしかねぇ」
ということで、せっせと、
 “ぬか床” をかき混ぜる日々を送ることになる。

都内では、漬物専門の居酒屋や、
漬物barなども出てきているようで、
京都人としては、羨ましい限り。

明日は、この10月から赴任したメンバーの
歓迎会、かつ、新 “ぬか床” 着工式。

歓迎の品(野菜)を買い出しに行かねば、
と、慌てて、スーパーへ走る日曜夜である。

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雨の日のこと②。

ここのところ、天気が悪い。
冬は、ひたすら、どんより空が続く、沖縄県

年間通じて、ず~っと、泳げると思われがちだが、
もちろん、ビーチもクローズとなる。

よって、
「ワーイ!青い海、青い空、常夏のOKINAWA♪」
を、期待してきた方々から、

「で、雨の日、何すりゃいいの?」

という、不機嫌な問い合わせが、
増えてくる季節に入った(あぁ~嫌だ嫌だ・・・)。


雨の日のこと。』でも書いたが、
「私は、ダイバー。雨だろうが、潜っちゃいます!」
という方以外は、

●ひたすら、飲む食うのハシゴツアー
●お笑い・演劇等のエンターテインメント観戦

などを楽しんでいただきつつ、
工場見学へ行ってみては、いかがだろうか。


名護市にあるオリオンビール工場を筆頭に、
泡盛の酒造所、塩工場など、
無料で、見学できる施設がいくつか存在している。


スタメン選手のこと。
スーパーのこと。』で、ご紹介した、
じゅーしぃの素、タコライス
ソーキ汁などの琉球料理シリーズを展開されている
沖縄ハム総合食品さん。

ガラス張りになった工場内で、
ハム・ソーセージの製造工程が見学できる。

平日のみ(土・日曜・祝祭日は休み)。
お中元・お歳暮の繁忙時期は、見学不可だが、
場所が、読谷村なので、
北部ステイの方には、もってこいかと。

なお、工場内は撮影禁止。


那覇ステイの方は、上間菓子店さんへどうぞ。

“スッパイマン” という、
甘酸っぱい乾燥梅のお菓子を製造・販売。
TVCMも流れているほど、メジャーな企業である。

日祝祭日は、休みだが、土曜日はやっている。
少人数の場合、予約不要で、飛び込み見学がOK!
10名以上の団体予約も可能で、那覇空港も近い。


「ったく、せっかく来たのに天気わりぃーし!」

と、ホテルに籠って、
“酸っぱい顔” をしている暇があれば、外に出よう。

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大当りのこと。

今年は、当たり年。

国土交通省航空局『平成27年度 航空旅客動態調査』。

離陸後、機内で、CAさんから調査票を配られ、
半ば強制的に回答させられる、この調査。

“今後の航空政策の企画立案に活用するための資料”
と、なるらしい。

今年の調査日程は、10月の2日間のみ。
年に、たった2日しかやってないのに、
見事、その2日とも、機上のオッサンであった私。

「機内での貴重な作業時間を奪わないで」
と、思いながら、しっかり2回とも回答。

大当り。俺は、ラッキーなのだ!
と、プラスに捉えることにした。


調査と言えば、旅行者向けサイト
『The Guide to Sleeping in Airports』が、
サイト利用者に各空港施設の評価を尋ねた、
世界の空港ランキングで、羽田空港が、
見事、世界3位に輝いたそう。

シンガポールチャンギ国際空港が20年連続のトップ。
2位は韓国の仁川国際空港、3位が羽田空港
と、アジア勢が上位を独占。

羽田空港は、航空サービスリサーチ会社Skytrax
の2015年版・世界空港ランキングでも、
5位にランクインしている。
(ここでも、チャンギ空港が3年連続世界一)


まいどの弾丸に加えて、
フライトがディレイしてしまった場合、
外で食事をとれる時間がなくなってしまうので、
羽田空港内のお店にお世話になることが多い。

赤組エアライン派、1タミ利用。
時間が掛からない、かつ、
沖縄で食えないモノをチョイスしている。

沖縄で食えないシリーズ。
●日本蕎麦
●天麩羅
●鰻

沖縄にナイナイシリーズ。
餃子の王将様(羽田にはない)
●てんや様

よって、必然的に、到着時に、日本蕎麦。
出発時に、天麩羅、もくしは、天丼。
買い出しする際は、セブン様へ
という、お決まりコースになってしまう。

今回は、天丼てんや様。
羽田空港店限定メニュー『海宝天丼』。

穴子、海老、イカ、いんげん、
ホタテ、鮭が、ワイワイと踊っております。

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コラーゲンのこと。

また東京。
諸々、終えて沖縄へ。

羽田空港の喫煙所で、おそらく
これから沖縄出張に行かれるのであろう
キャリアウーマンらしき女性2人が、
『テビチ』について熱く語られていた。

●右 
磯野貴理子を縦に伸ばして、2回くらい洗濯。
天日干しして、アイロンをかけた感じ。の方。

●左 
新小岩あたりの喫茶店で、ナポリタン大盛りに
粉チーズを山盛りかけてそうな感じ。の方。


(そういや、今週、久々に『テビチ』食ったな)
と、思い出しながら、家政婦のごとく、
市原悦子気分で、耳を澄ませていた。


貴理子
「見た目は、ちょっと・・・だけど、美味しいよ」

ナポリタン
「足でしょ?味の想像がつかない〜」

貴理子
「コラーゲンの塊だから、絶対食べるよ」

ナポリタン
「女2人で、豚足くださいって注文するの?」
「ちょっと恥ずかしくない?」

貴理子
「テビチください、って言えば大丈夫」


テビチ、テビチ、テビチ。

『テビチ』=『豚足』
と、訳されることが多いが『テビチ』は、料理名。
『手引き』の訛りで、“煮込み料理” を意味し、
本来、豚足という部位そのものを表す
言葉ではないらしい。

正確には、『テビチ』ではなく『ティビチ』。
豚足を “使わない” 煮込み料理も、
『ティビチ(ウティビチ)』と言い、
豚足の煮込み料理は、
『足(アシ)ティビチ』と呼ぶそう。

また、同じ豚足でも、
足先(ヒヅメ)の部位だけを指す
『チマグ』と呼ばれるモノもある。

たかが足、されど足。
意外に、ややこしいのである。

沖縄で、豚足は、おでんや汁物、
煮付け料理にして楽しまれていることが多いが、
私は、“焼き” か、“揚げ” をオススメしている。
表面カリッカリ、酒のアテとしては抜群。
骨付きで提供される。

ナポリタン
「へぇ〜、テビチって言うんだ!」

貴理子
「去年行った時は、6頭分位、食べたかも」

貴理子さん、ナポリンさん、思う存分、
豚足に、むしゃぶりついてください。
今回は、頭数二桁超えされることを
陰ながらお祈りしております。

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スーパーのこと。

今日は、沖縄。

 
昨日の早朝便で那覇に戻り、2週連続で、
結婚式(うちなー式)にお邪魔。
 
連日の移動と気温差で、疲労MAX
『TORA TORA TORA』
の軽快なユーロビートに乗って、
“DANGER DANGER DANGER” 
との囁きが、そろそろ聞こえてきそうである。
 
明後日からの再びの出張に備え、
頼まれモノを買い漁りに、久々にスーパーへ来た。
 
沖縄県のスーパーは、
深夜まで営業しているお店も多く、
会社帰りのこの時間にも立ち寄れ、非常に助かる。
 
今回の “アレ買ってきて” オーダーは、
玉木製菓さんの『梅小亀』せんべい。
 
一度食べだしたら止まらない。
梅味が、オススメである。
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さすが、沖縄フリークのS氏。
目の付け所が、違う。
 
め・ん・ど・く・せ・え
ね・っ・と・で・か・え
 
と、言いたい気持ちをグッと堪えて、
せっせと発送用の段ボールに詰め込んでいる。
都内同様、沖縄でも、
ほとんどのスーパーのレジ袋は、有料。
 
スーパー来たついでに、
で、書いたアイテムの現場写真を貼っておこう。
 
●塩
こんなに種類いっぱい。
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●じゅーしぃの素
タコライスもあるよ。
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●ポーク(ランチョンミート)
TULIPのうす塩。
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●くるま麩
長い。カットしてるモノもある。
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今日の発見。
オキハムの琉球料理シリーズに
『沖縄風おでん』が、あった。
 
ちなみに、沖縄のコンビニでも、
“おでん” は、売ってます。
冬は、それなりに、寒いのです。
 
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持ち物のこと。

シンプル イズ ベスト。

海外渡航の場合、
荷物が少なければ少なくなるほど、
税関で止められて、あれやこれやと
聞かれる確率が上がる。

やっぱり、私、怪しいのであろうか。

もともと、荷物は少ない方なのだが、
一度、訪れたことがある場所に、再訪する場合、
ほとんど手ブラに近い状態になる。

持っていくのは、カバン一つ。

●財布(クレジットカード&現金)
●スマフォ・Pad&充電器(必要な時は、PC)
●ペン&メモ帳
●マスク
●サングラス
●飴
●本
●自宅の鍵
●最小限の着替え

海外渡航の場合は、上記にプラスで、

●パスポート&そのコピーを何枚か
●エアチケット

程度。

よほどの長期にならない限り、
カバンが二つになることも、
スーツケースが登場することもない。

必要になれば、現地で調達すれば良し。
洗濯乾燥機が備え付けてあるホテルも多いので、
現地で洗えば良い。

ただ、俗に言う、“バックパッカー” とは、
ちょっと違う、と自分では思っている。

『宿を予約していない』
『なんなら、空港で寝る』
なんてことは、皆無。

弾丸が多く、時間を無駄にしたくないので、
当然、『何をするかもノープラン』
ということはなく、
分刻みではないが、ゆるゆるでもない、
私にとって、ちょうどよい塩梅に予定を組んでいく。

『○日○時に○○で○○を食う』
とまで、ガチガチには決めていかないが、
『滞在期間中、名物の○○は食いたいな』
『○○だけには、行っておきたいな』
くらいの目星は、付けていく感じ。

もちろん、現地の下調べ、それに伴う手配関係は、
事前にきっちりと行っている。


10代~20代前半の若かりし頃は、
かなり綿密に計画を立て、
“念には念を” ということで、
相当な荷物持ちだったが、ひいこらひいこらと、
空港まで重い荷物を引っ提げるのが嫌になり、
そのうち、自宅から空港(または現地)まで
荷物を発送するように。

「うぅーん、身軽」
「最初から送れば良かった、楽チン」

しばらくは、そんな風に感じていたが、
荷物引取り&受け取りの日程調整の手間、
自宅で待機しなければならない
という拘束感がある割には、
送ったものの、結局、使わないことが多く、
それもアホらしくなり、
徐々に荷物が減っていった。

当時は、同じ場所に同じ期間、同じ目的で行くのに、
自分より明らかに荷物が少ない友人を見て、

「え??荷物そんだけ?」

( “念のため” の想定してないでしょ?)
(後から、必要になっても知らないよ)
(困っても、ぜってぇー、貸さねぇー)

と、人として、
“クズ” レベルのことを思っていたが、
そうなったらなったで、どうにかなる、
というか、自らどうにかするもので、
今、振り返ると、彼らの方が、すこぶるシンプル、
いろんな意味で自由度が高かった気がする。

荷物の多さ、ということではないが、
歳を重ねれば重ねるほど、
極力、シンプルでありたいな、
と、思うようになってきた。

追われる毎日を送っていると、
気が付けば、余計なものばかりが増えている。
そして、ここぞというときに、それらが足かせになる。
なんてことが、ある。

いつでも、身軽で、
フットワークの軽いオッサンでありたい。

3分でパッキング。
さて、チェックアウトし、早朝便で、沖縄へ・・・。

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空弁のこと。

再び、東京。
から、また移動。今晩は、神奈川ステイである。

沖縄の日常を、ゆるりと綴ると宣言しながら、
あまり沖縄にいないという矛盾に悶絶しつつ、
頻度が高めの、那覇空港ネタ。


「オススメの空弁、至急」

先日、とある先輩から、
「ほほぉ~、とうとうここまで来たか」
と、思えるお問い合わせをいただいた。
何やら、今月末に、
那覇空港乗り換え→離島に渡る予定らしい。

なぜ至急なのか?
は、置いておいて
空港内の売店をお知らせしたところ、
「ビジュアル、至急」
という追加オーダー。

なぜ至急なのか?
なぜビジュアルが必要なのか?
は、置いておいて、
またもや、那覇空港へ、レッツラゴー!
だったので、急ぎ、何枚か画をおさえてきた。

正確に言えば、“空弁” と銘打って、
販売されているものではないが、二か所ほど。

その①『コンビニ シャロン
1階到着ロビーJAL側。
朝7時から営業。
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その②『サンカクマート』
3階チェックインロビーANA側。
朝7時30分から営業。
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いずれも、米の上にもオカズが乗った
『うちなー弁当(沖縄弁当)』
を中心にラインナップ。

数社の納入ベンダーさんから
弁当を卸してもらっているようで、
安くは、200円代のモノから、
わりと幅広めに、取り揃えられている。

空港職員の方の利用が多いが、
観光客の皆さんが大好きな、
『ポーク玉子おにぎり』もあり。

両店舗とも、手荷物検査場の外なので、
離島便乗り換えの場合、一度、
到着出口から出ていただく必要あるが、
搭乗ゲート周辺にあるショップの “空弁” よりも、
『沖縄感』『地元感』『手作り感』
を、味わっていただけるのではないかと。

空港内には、某大手コンビニも存在しているが、
『選ぶ楽しみ』は、この2店の方が上だと思う。


おぉぉぉ・・・、今回、禁じ手としていた、
“写真を載っけるだけ” の内容スカスカ、
中身空っぽブロガー風のお届けになってしまった。

M先輩、「“至急”、寿司奢り」でお願いしますね。

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モーニングのこと。

グッドモーニング。

 
朝食ミーティングの準備で、
早朝6時から、朝練の高校生、地元の主婦に混じり、
せっせと、パンを買い漁っている。
 
傍から見たら、
完全に怪しいオッサンである。
 
来客対応・会食などに加え、
出たり入ったりの出張が増えると、
昼は、オフィスにベタ付きで、
不在時に発生したタスクを、あれやこれやと。
夜は夜で、日中で溢れた外部打ち合わせが
押し寄せてくるので、
どうにもこうにも身動きがとれなくなる。
そして、必然的に、
朝の時間が、だんだんと早くなる。
 
そんな時に困るのが、沖縄県は、
早朝営業のお店が、まだまだ少ないこと。
 
ここ最近、那覇市内中心部では、
アサイーボウル・パンケーキ、
エッグベネディクト・スムージーなど、
朝から食べられるお店も増えてきたが、
早くても、7時半~8時のオープン。
 
ニワトリ級の生活を送るオッサンにとっては、
「え?もうオフィスいますけど」
の時間になってしまい、
「こんなにアナタを求めているのに・・・」
「あとちょい早く開けていただけたら・・・」
思わず、『すれ違いの純情 』のサビのメロディーが、
駆け巡ってしまうのである。©T-BOLAN
 
 
車社会だから???
そのニーズが少ないのであろうか。
 
24時間営業の “うちなー食堂”(沖縄食堂)、
ステーキ屋などは存在するが、いわゆる、
『焼き魚・納豆・味噌汁』的な和朝食、
『トースト・ゆで卵・ソーセージ』的な洋朝食、
を、食えるお店がほぼ皆無。
 
“パンの消費量日本No.1”
の、京都出身者の私としては、
朝の代名詞 “パン屋” さんも、
圧倒的に、沖縄には足りない気がしている。
 
喫茶店・カフェなど、朝イチから、
コーヒーを飲みながら人と逢ったり、
9時アポまでの時間に、
サクッと、ひと仕事片付けられる場所を
見つけ出すのも、至難の業。
 
 
よって、以下の問い合わせはご遠慮いただきたい。
「朝飯食えるところある?」
「朝、どっかでお茶しながら打ち合わせる?」
 
速やかに、
朝食付きホテルにお泊まりください。
ロビーかラウンジでやりましょう。
 
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振り返りのこと②。

祝2ヶ月。増24ネタ。計63本。
脱落せずに、書き続けられている。

9月25日・29日・10月2日の3日間、
更新が止まってしまったことが、反省。

9月&10月と、来客対応に加え、沖縄を出たり入ったり。
バンコク・香港・東京・京都・福岡と、
沖縄県外で執筆するシーンが多かった。
(↑言い訳)

執筆途中のネタはあったのだが、
両日とも、PCを叩きながら、寝落ち。
起きたら、キーボードの跡が顔面にクッキリ、
“見るも無惨なクソジジイ” と、いう状態。

念書上は、『更新が5日以上あいたら罰金』
と、記しているので、何とか
金だけは、巻き上げられずに済んでいる。

ということで、先月に引き続き、
「振り返り」という名の手抜きの回。
さぁ、いってみよう!


終わりなき旅のこと。
スローライフのこと。
浅はかさのこと。
カリスマのこと。
初めてのおつかいのこと。
グルクンのこと。
スタメン選手のこと。
衣替えのこと。
しんぞうのこと。
海のこと。


fシェア数、上から10ネタを降順に並べてみた。
(本日時点の数字)。


大それたテーマのネタではなかったが、

終わりなき旅のこと。
1秒1秒を無駄にしなくないよね
また逢いたいと思われる生き方をしたよね
逃げたら一生その生活

スローライフのこと。
外に行った方がいいんじぇね
自分を追い込まなきゃ終わりでしょ


の、私、生意気にもこんなこと思ってます。

しかも、それを上から目線で、長々と綴っちゃてます。

“キモイ” シリーズの2本が、
数字上だけではトップツー。

「僕も、スメラーと逢いましたよ」
と、お声掛けいただくことも、しばしば。

続いて、
浅はかさのこと。
ちゅら〇〇のアホのひとつ覚えネタ。
皆さんの身近にも、パクリ企業があるんですね、きっと。


カリスマのこと。
人気美容師さん奪い合いの図
グルクンのこと。
沖縄、魚採れるぜ、食えるぜ
衣替えのこと。
年中南国じゃないのよ、沖縄冬は寒いのよ

の、実は、沖縄こうなんですシリーズ。

意外なところで、『スタメン選手のこと。
私が買うモノを、ただ列挙しただけの回。
特に目新しい内容はなかったのだが、
沖縄土産って何が良いの?
知りたい需要はまだあるのだろうか。


2ヶ月書いて、ふと、
自身のボキャブラリー貧困さ、に驚愕。

改めて読み返してみると、
執筆のトーンも、ワンパターン化してきた感が満載。
各回のネタに応じて、
色を変えて書いているつもりだが、やはり、
自分の文章の “癖” みたいなモノがあるなと。

某女性ライターの方には、
「〇〇さん(←私の名)の書いたモノは、“文章が笑ってる”」

と、言われてしまった。

訳すと、「ぐふふ、アンタ、薄っぺらいよ」
という、意味合いだと捉えた。

確かに、、、、そんな感じがする。

これでは、自分のことを棚に上げて、
「もっと精進しろ」
「もっと勉強しろ」
と、周囲に偉そうに言えなくなるではないか。

『指を自分に』
はてさて、これから深みは出てくるのか。
自身との戦いは続く・・・。

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都市伝説のこと。

最低気温が、22℃ まで下がってきた。

「夏が終わってしまう」
幾許かの寂しさを感じながら、
この夏最後の来客ラッシュ対応中。

先輩、後輩、同級生。
「走馬灯って、このこと?」
と、思うほど、毎日ハシゴで、
色んな方々とご一緒している。


沖縄生活6年目。
体育の日を挟んだ、3連休を
沖縄で過ごしたのは、実に初年度ぶり。
(1日だけ日帰り福岡だったが)
今回、初の『那覇大綱挽まつり』
にも、足を運ぶことが出来た。

沖縄の大動脈である、国道58号線
東京で例えるなら、丸の内~霞ヶ関、
銀座四丁目、渋谷あたりを丸ごと一緒にした
那覇市内中心部の久茂地交差点を封鎖。

正直なところ、
レンタカーで沖縄観光を楽しまれる観光の方や、
連休の稼ぎ時、
お客の送迎を行っているマリン業界の方にとって、
「道路封鎖って、なんて迷惑なイベント。空気読め」
と、思っていたが、
実際に会場に行ってみると、
老若男女、国籍問わず、皆さんが楽しんでる様子、
その熱気に「なるほどね」と納得。

地元の方、観光客のみならず、
米兵を始めとしたアメリカ人、
ドイツ語やフランス語を話すヨーロッパ人、
中国、台湾、韓国など周辺アジア諸国の方々、
ここは、日本ですか?
というくらい、ハイテンションな外国人だらけ。

彼らの勢いに便乗し、私も、ちゃっかりと、
ギネス認定を受けた
世界一の大綱挽の上に乗せていただき、
それなりに、まつりを楽しんでしまった。

そんな様子もあってか、
この連休でお迎えした方々からは、

「外人さん多いね!」
「沖縄は、〆のステーキでしょ?」
「アメリカンなステーキを最後に食いたい」

と、ケンミンショーネタの猛プッシュ。

おかげで、
肉ばっかりを食った3日間であった。


“〆のステーキ” は、都市伝説。

事実、ここ最近まで、私自身も、
“〆のステーキ” 体験はしたことがなかったし、
移住者・沖縄の方問わず、私の周囲から、
「“〆のステーキ” でも行きますか?」
なんて、セリフは聞いたことがなかった。

あくまでも、私が想像するに、

●遅くまで開いている店がない中で、
 ステーキ屋は、割と遅い時間まで営業
●都内に比べるとラーメン店が少なく、
  〆のラーメン文化が根付いていない
(ここ最近は増えてきたが)
●24時間営業の有名な、
  うちなー食堂のメニューに、ステーキがある

と、いう事象が脚色され、
“〆のステーキ” という
都市伝説が生まれたのではないかと。


が、これが、
都市伝説ではなくなってきた。

『いきなりステーキ』も沖縄初進出を果たし、
ステーキ店のオープンラッシュ。

昼11時から、朝7時まで営業
という、スーパー肉野郎の強者店も出現し、
連日多くのお客さんで賑わっている。

沖縄は、“〆のステーキ” 
沖縄は、“〆のステーキ” 
沖縄は、“〆のステーキ” 
沖縄は、“〆のステーキ” 
沖縄は、“〆のステーキ” 

ある意味、その言葉に洗脳されるように、
都市伝説が、伝説ではなく、
リアルになってきている感じにビビりつつ、
“〆のステーキ” 
という、沖縄文化形成の一翼を
自分も担っている感じがして(おこがましい!)
ついつい、客を引っ提げ、
スーパー肉野郎の強者店に、
突撃してしまうのである。

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心構えのこと。

うちなー式(沖縄式)。

 
地方それぞれに、
特色が現れるモノのひとつとして、
結婚式が、あげられると思う。
 
沖縄県は、婚姻率が全国2位。
出生率は、41年連続で日本ナンバーワン。
(その分、離婚率も全国ワーストワンだが・・・)
 
そのためもあってか、民放3局では、
結婚式場を始めとした、
ブライダル関連企業のTVCMをよく目にする。
 
沖縄県観光振興課のプレスリリースによると、
今年上半期のリゾートウエディング実施組数は、
対前年同期比 117.7%(928組増)の、
6,159組となり、上半期過去最高を記録したそう。
(平成27年の目標は、15,000組)
 
沖縄県=リゾートウエディングのメッカ』
として、県民だけではなく、沖縄県外、
そして、香港・台湾などの近隣諸国から、
熱々カップルたちを積極的に誘致している。
 
 
沖縄に来て、6年。
ありがたいことに、これまで、
たくさんの結婚式に出席させていただいた。
 
東京時代は、ただテーブルで、
飲んで食って、ワイワイとするだけだったが、
私も、歳をとった?!もので、
ここのところ、挨拶やら乾杯やらを
お願いされる機会が増加。
 
ほんとに私で良いのか?と思いつつも、
沖縄での結婚式に、ご招待いただいた場合、
必ず、事前に確認していることがある。
 
それは、「うちなー式? or 内地式?」
 
どちらの形式で行われるかによって、
準備をするモノ、そして、
『心構え』(笑)が、大きく変わってくる。
 
 
一般的な、うちなー式披露宴は、
 
●招待状は手渡しが多い
●数百人規模の招待客(200人とか300人とか)
●時間が長い
●各自にサーブされるコース料理ではなく、
 円卓の大皿料理(中華屋みたいな回転テーブル)
●乾杯前から、先に飲んでいる
●「祝」と入ったヴァージョンのオリオン瓶ビール
●ご祝儀は、基本、1万円
●礼服ではなく、かりゆしウェアや、
 普通のスーツで出席する方も多数。カジュアル
●次第の中に、プレゼントコーナーがあり、
 それぞれが、記念品を持って、
 ひな壇にいる新郎新婦に渡しに行く
●ステージがある(学校の体育館にあるような)
●ひな壇側(上座)に両親親族、ステージ側に来賓客
●余興(よきょう)のこだわりがハンパない
 ↑これをやるためのステージ
 仲良し同級生が、お涙モノの手紙スピーチをする、
 とか、『てんとう虫のサンバ』(古っ)を歌う
 なんて、生半可なモノではない
●余興の最初は、親族による、かぎやで風(琉球舞踊)
●最後は、みなで、カチャーシー(沖縄手踊り)を踊る
 
と、いう感じ。
 
沖縄の結婚披露宴は、都内のソレとは、
全く異なるモノなのである。
 
こればっかりは、実際に出席してみないと
なかなかイメージが湧かないと思うが、
 
とにかく、
全力で、みんなが楽しみ、
全力で、酔っ払ってる方が出現する
これぞ、“宴” の会。
 
それなりの『心構え』をしていかねば、
まさしく、色んなものに、
“飲まれてしまう” のである。
 
さぁ、お祝い。
今日も、全力で、いくとしますか。

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ポーク玉子のこと。

「おにぎり温めますか?」

このセリフに、“沖縄帰ってきた感” を、
しみじみと感じつつ、日帰り福岡から戻り、
連休沖縄入り中の悪友たちと合流。

天気がイマイチ、小雨模様。
期待していた沖縄の青い空が拝めず、
自分たちが想像していた気温よりも低いせいか、
それと連動するように、
みなのテンションが、一様に低い。
いや、低いどころか、むしろ、機嫌が悪い。

「ポーク玉子おにぎりが、食いたい」
「なるだけ多くの種類を食べ比べさせろ」

彼らのそんな我儘に付き合い、
なぜが、この時間に、オッサン4人で
コンビニをハシゴしている。

の、3チェーン。
(セブン様、早くカモーン!)

『株式会社沖縄ファミリーマート』が運営。
『株式会社ファミリーマート』と、
沖縄で不動産賃貸業などを営む
『株式会社リウボウ』が出資。

同様に、『株式会社ローソン』と
地元スーパー『株式会社サンエー』との
合弁会社『株式会社ローソン沖縄』が、
県内ローソンのチェーン展開を行っている。

よって、ポーク玉子おにぎりを代表とした、
沖縄オリジナル・限定の商品が店頭に並ぶ。

もちろん、全国と同じ、基本商品が多いのだが、
ゴーヤーチャンプルー弁当、うず巻パン、
ブルーシールアイス(ウベ味)、
ズラリと泡盛が並ぶ酒販コーナー、
などを見ると、

「なんだ、これー!」
「ヤベー!」
「こんなんもある!」

と、“俺ら沖縄来てるぜベイベー” 感が、
溢れ出すようで、テンションが急上昇し、
何でこんなに買っちゃったんだっけ?
と、思うくらい、
皆さん、こぞって爆買いをされている。

特に、ポーク玉子おにぎりは、
未だに絶大なパンチ力を誇る。

ここ最近、ポーク玉子おにぎりの専門店も登場。
通常のおにぎり用陳列什器とは別途で、
ポーク玉子・油みそなど、
沖縄限定おにぎりの特設コーナーが設置されている。


セブン様のご降臨をまだかまだかと心待ちにしつつも、
私は、何気にココストアのファンである。

人口10万人あたりのココストア店舗数が、
全国で最も多いのは沖縄県
離島に行けば、さらに、
ココストアばっかじゃねぇ?」と。


新商品の回転が遅い、種類が少ない、
砂糖の塊みたいなパンばかり、
朝イチから揚げ物をオススメされる
など、大手2社の沖縄コンビニに対して
「何だかな〜(もっとこうすれば良いのに)」
と、思う部分がいくつかあるが、
ココストアだけには、その独自性を感じている。

できたて。店内で作る弁当、パンが売り。
他チェーンとは異なった、陳列棚のレイアウト。
好きな惣菜を自分で詰められるコーナーもあり、
名物は、『ばくだんおにぎり』。
3~4種の具材を半ば強引に詰め合わせた
巨大おにぎりたちが、
ど・れ・に・し・よ・う・か・な気分を、
さらに盛り上げてくれる。

完全子会社化されることが決定してしまった。

今後、不採算店の閉鎖を進めながら、順次、
ファミリーマート』ブランドに転換していくらしい。

ばくだんおにぎりとも、もうすぐ、お別れかな。

「これ買っとかないと、もう一生食えないよ」

切ない気分で、悪友たちに論説しつつ、
日帰り福岡、あまりに弾丸過ぎて、
『エブリワン』(ココストアが運営会社)
に、立ち寄れなかったことを深く後悔している。

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周辺のこと。

再び、那覇空港

 
「オフィスも自宅も空港近辺で良かった」
まいどまいど、そう感じつつも、
この移動時間でさえ無駄に思えてきて、
いっそのこと、ココに住めないかな、
と、寝られそうなスペースを探している。
 
5分で、ササッとパッキング。
カバン一つの身軽な姿で、レッツラゴー。
預け入れ荷物ナシ、
スマフォQRチケットレスで、
手荷物検査場をサクッと通過。
そそくさと、ラウンジに入り、
茶をしばきながら、仕事する、
というのが、毎度のルーティーン。
 
だが、今日は、来客者とお逢いする予定があり、
珍しく、那覇空港内で食事をとっている。
 
さっきステーキ食ったのに、絶賛空腹中。
那覇空港3階4階のレストラン街ではなく、
1階A出口(赤組エアライン側)出て右折、
奥まった場所にひっそりと佇む『空港食堂』さんへ。
 
目立たないスペースにあり、
空港内でも手軽な価格、
職員の方も利用するお店として有名な、
ザッツ・うちなー食堂(沖縄食堂)。
最近は、ガイドブックにも掲載されているそう。
 
ランチタイムを外したこの時間でも、
いつもそれなりに混んでいる。
 
食券を買って、おばちゃんへ。
水などは、セルフサービス。
 
出来上がると、
番号&メニュー名(45番 沖縄そば)で呼ばれるので、
大きな声で返事をどうぞ。
 
店内に流れるローカル番組を眺めつつ
(沖縄の民放は、3チャンネルしかない)、
楽しかった沖縄旅行の想い出に浸り、そばを啜る。
 
食べ終わったら、自ら食器を返却口へ。
 
沖縄旅行の最後に、
駄目押しの “沖縄感” を味わうには、
まずまずの場所であろう。
 
ココでは、
沖縄そば・ソーキそばを召し上がっている
観光客の方が多い印象。
 
素通りされがちな、
那覇空港周辺エリア(小禄地区)だが、
レンタカー屋と共に、
沖縄そば屋(専門店)も、多数点在している。
その数、空港から車で10~15分圏内に、10店舗以上。
 
よって、『時間ギリギリで空港へダッシュ!』
という方以外は、空港内ではなく、
周辺の沖縄そば屋(専門店)へ、
行かれるのが、オススメである。
 
ちなみに、ココへ来ると、
私は、いつも日替わり定食。
 
さて、つかの間の、南国気分を味わいつつ、
今日は弾丸福岡へ・・・レッツラゴー。
 
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しんぞうのこと。

秋深き 隣の “客” は 何をする人ぞ

 
私は、飛行機を利用する際、
そのフライトの所要時間に応じて、
機内で何をするかを事前に決めている。
 
2時間程度のフライトなら、
1冊読み終わる程度のモノをチョイスし、
もっぱら、本を読んでいる。
沖縄⇄東京であれば、
1回の渡航で、最低2冊を持参。
 
ここ最近、SKY Wi-Fi対応機材も出てきたので、
メールなどをカタカタとバックしたり、
ブログ執筆の時間に費やすことも増えてきた。
 
あれやこれや、とやっているうちに、
あっという間に着陸してしまうので、
長時間フライトの海外渡航の場合を除き、
ほぼお隣の乗客とお話しすることはない。
 
 
窓側派 vs 通路側派。
 
私は、断然、通路側。
 
上記の通り、窓の外を眺めて、
ぼぉーーーとするタイプでもなく、
雲や夕陽の写真撮影にも興味がないので、
搭乗後、即着席で作業がスタートでき、
到着後はすぐに降りられ、
CAさんも呼びやすい、
通路側が、私にとってはベストである。
 
ただ、通路側ということもあってか、
窓側座席からの出入りされることをキッカケに、
ごく稀に、お隣の方から話しかけられることがある。
 
今日のフライトが、まさしくそれであった。
 
「残り1名様のご搭乗をお待ちしております」
「出発までもう暫くお待ちください」
 
CA機内アナウンスの後、
ダッシュで滑り込んできた若手サラリーマン。
 
「(ハァハァハァ)となり、すみません」
と、一言。私のお隣、A座席へ。
 
よほど走ってこられたのか、
息切れ具合が、尋常ではない。
 
私「大丈夫ですか?」
 
「あっ、すみません、、、(ハァハァハァ)」
「生まれてtwmdaやあjtmd(ハァハァハァ)」
「初めてxuvbgわにmwma(ハァハァハァ)」
「アナウンスajmさはtugj(ハァハァハァ)」
「呼び出しさlmwあやjtpg(ハァハァハァ)」
 
何やら、ギリギリで空港に到着したら、
自分の名前が連呼されており、
全力疾走でゲートにピットインされたらしい。
 
私「間に合って良かったですね」
 
そんな、些細なやりとりから、
「沖縄の方ですか?」
「ご旅行ですか?お仕事ですか?」
と、会話がスタート。
(離陸後、息切れは無事におさまる)
 
今回3回目の沖縄出張だという、
20代、某金融機関に勤める会社員。
出張にあわせて、遅い夏休みをとられ、
今週末の連休プラス何日かで、
離島めぐりをされるらしい。
 
どこの離島がオススメか?
おいしいお店はあるか?
レンタカーは必要か?
まだ海には入れるか?
 
など、
僭越ながら、私が質問にお応えする形で、
一連の沖縄情報のお話しをつつ、
会話が途切れることなく、那覇空港到着。
楽しい時間を過ごすことができた。
フライト中、まるまるお隣の方と
喋っていたのは、初めてかも。
 
「今回教えてもらったお店行ってみます」
「お名前伺っても良いですか?」
「会話のキッカケに使わせてもらいます!」
 
と、若者。
 
続けて、
 
「僕、あべ、“あべしんぞう”、と言います」
「漢字は違いますけど(笑)」
 
 
そりゃ、死ぬ気で、全力疾走するわな。
 
「あべしんぞう様、あべしんぞう様、
 残りお客様1名様のご搭乗をお待ちしております。
 急ぎ、13ゲートまでお越しください」

那覇行きご搭乗の、あべしんぞう様、
 あべしんぞう様、いらっしゃいますか?
 あべしんぞう様、あべしんぞう様、あべ様!」

同じ名前って大変ですねと、
互いに爆笑し、空港で、お別れ。
 
しんぞうさん、楽しい沖縄の旅を。
 
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初めてのおつかいのこと。

再び、東京入り。

 
一体、どこが居住地なのか?
が、よくわからなくなってきた、
遊牧民ジジイである。
 
まいど出張の際に、ついつい
思い出し笑いをしてしまう出来事がある。
 
今から、数年前の話。
 
明日から、東京へ出張!
という、若いメンバーが、朝の開口一番、
私に、こう尋ねてきた。
 
「〇〇駅から□□駅まで、30分であってます??」
 
その手には、
何やら数字が細かく書き込まれた
都内地下鉄の路線図。
赤・青・黄、3色の蛍光マーカーで、
駅ごとにマーキングがされている。
 
「〇〇駅から□□駅だと、10分もかかんないよ」
「乗り換え検索とかで、調べてみた?」
 
目が点になる若者
「??????????」
「乗り換え検索って、何ですか?」
 
そう、彼は、
都内地下鉄路線図をプリントアウトし、
「んー、あー、えー、ここは繋がってるのか?」
と、悶絶しながら、
蛍光マーカーで、路線ルートをなぞり、
「ここは、3ミリだから、だいたい10分!」
と、駅と駅の長さを、定規で測って、
半ば強引に、所要時間を算出していたらしい。
 
本人はいたってマジメだったのだが、
失礼ながら、大爆笑してしまった。
 
さすが、車社員の沖縄。
生まれて一度も電車に乗ったことがないらしい。
もっと言えば、沖縄県外に出ることも初めて。
 
たまたま私の周りだけなのか、
『修学旅行で、県外へ』
という機会を逃して、三十路を過ぎても、
一度も、“自力で” 外へ出た経験がない
という方に、ちょこちょこお逢いする。
 
生まれも育ちも沖縄です!
という、アラフォー社員から、
「空港って、どこでしたっけ?」
と、聞かれ、その質問の意味がわからずに
固まってしまったこともある。
 
 
私が所属する企業は、
内地(沖縄県外)にもオフィスも構えるため、
わりと頻繁に、沖縄のメンバーにも
東京などに飛んでもらっている。
 
今でこそ、私が同行しなくても
問題のない状態となったが、
当初は、“東京難民” で行方不明、
という事態が、しばしばと起こった。
 
羽田から、多く見積もっても
1時間程度で東京オフィスに到着するはずが、
2時間経ってもやって来ない。
 
「電車止まってる??」
「人身事故でもあったのかな?」
 
との心配をよそに、
3時間後、ようやく合流。
 
話を聞いてみると、
 
羽田空港の駅を探すのに、20分
切符を買うのに、20分
どっちの電車に乗るのか迷って、20分
途中、乗り換えが必要だったが、
相互乗り入れの直通快特だったので、
そもそも、降りようと思っていた駅を通過。
地下で電車に乗ったはずなのに、
気がついたら地上に出ていて、
It's a wonderful world!の錯乱状態。
ここで60分。
ようやく、目的地の駅に着いたものの、
なんでこんなに出口がいっぱいあるの?
「俺は、モグラ叩きか!」と、
ひとりノリツッコミを入れつつ、当然間違え、
Where am I ? の “東京難民” に。
1時間迷いに迷って、やっと到着。
 
とんだ珍道中
を、乗り越えて、やってきたらしい。
 
「あのアクロバティックな乗り換えは、何?!」
 
あなた、そんなに早口で喋れましたっけ
と、思うほど、
この3時間で起こった出来事を
捲し立てて話す姿を見て、
何だか微笑ましくなってしまった。
 
 
『可愛い子には旅をさせろ』
という言葉もあるが、
やはり若いうちに、
じゃんじゃん外へ出した方がよい、
と、私は思う。
 
『初めてのおつかい』ならぬ、
見ず知らずの人に声をかけて尋ねる、
Google先生に助けを求めるなど、
その場の状況に応じて、自分で考え、
臨機応変に対応しないといけないので、
自身のよい経験となる。
 
事前に、何の情報が必要なのか?
を考え、下調べと準備を行い、
もし〇〇が起こったら?の想定力も必要。
 
写真付きの説明書を渡すことも出来るが、
誰かがやってくれるだろう、
教えてくれるだろう、
連れてってくれるだろう、
と、思ってしまうと、
自分で考えることや、
事前準備を放棄してしまいがちなので、
多少乱暴でも、自身の『脳ミソ』を
使ってもらった方がベターだと思っている。
 
 
自分で、考えてやってみる。
意識して、場数を踏む。
その繰り返しをすることで、
自身のキャパが拡がってくる。
そして、色んな物事にこなれてくる。
 
のではないかと。
 
 
私の場合、こなれてくると、
どこかで停滞感を感じ始め、
「これではいかん!」と、
全く見ず知らずの土地に出向きたくなる。
そして、新しいことをしたくなる。
 
“東京難民” の彼と同じように、
下調べ、準備をし、時には人に尋ね、
よりスムーズに、オンスケで事が運ぶように、
あれやこれやと先の事態を想定する。
 
それでも、何かしらのハプニングはつきもの。
予定通りに進まず、
「おー、こりゃ、困ったな」
と、思う場面も出てくるが、それはそれで、
自分の対応力を試せる機会と捉え、
楽しいものなのである。
 
アラフォーの遊牧民、うん、それも、悪くない。
また、知らない土地へ出かけるとするか。
 
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