なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

海のこと。

再び、東京へ。

ほんと、家いらない。

久々に、修学旅行生(高校生かな)と同じ便。

(2泊3日の短期間で、やたらにカップルが成立する
 “ゲレンデMagic” ならぬ、“修学旅行Magic” は、
 今の学生さんも同じなのかな)と、色々とキモい妄想しつつ、

「わー」
「きゃー」
「どひゃー」
「うぉー」

修学旅行生から漏れる声。
行きも乗ってきただろうに、離陸タイミングの恒例行事。
やっぱ、飛行機って興奮するよね、初々しい。


10月〜12月の沖縄は、修学旅行トップシーズン。
「絶対に修学旅行生とは被りたくない!」
という方は、
この時期の沖縄入りを避けていただくのが賢明である。

沖縄県(&九州)は、高校生人気の修学旅行先。
北海道と、その人気を二分する。
(羽田国際化、LCCの台頭もあってか!?)
ここ最近は、海外へGo! という学校も増えてきているようで、
沖縄県としては、修学旅行生を逃すまいと、躍起になっている。

那覇空港では、修学旅行生用に、
手荷物検査場のGATEが分けられている。
上級会員の優先搭乗に続き、修学旅行生から搭乗、
座席もまとめて後方座席と、他の乗客に迷惑が掛からないよう、
赤組・青組エアラインとも、
諸々の配慮が、なされている。

ただ、ひとつだけ、イケてないな、と思う点がある。

それは、団体での “通路ベタ座り”

通路、それも『地ベタ』に座らせるのはどうなのかと。
邪魔、というよりも、あの光景が、
どっかのデモ隊のように見えてあまり好きではない。

修学旅行を誘致したいなら、
『専用の待合所』くらい作ってあげれば良いのにな、と思う。
『地ベタ』にお客さんを座らせているようでは、
大声で観光立県とは言えないであろう。


あくまでも、“修学” 旅行なので、
遊びではないが(と、学生時代よく言われた気がする)、
史跡巡り等とあわせて、沖縄の “海” を
出来るだけ若いうちに観て欲しいな、
体験してほしいな、と思う。

「これって、ドブですか?」
という、海しかない環境で育つと、初めて、
生で、沖縄の “海” を観た時、かなりの衝撃を受ける。

かくいう私も、そのひとり。

「人間って進化して陸上生活をしてるのに、
 わざわざ海に潜る意味がわからない」
「それは退化である」
「は?魚と戯れる?食物連鎖の階級が違う」

なんだかんだと御託を並べていたが、
沖縄の海と出逢い、ダイビングを始め
「どうせやるのであれば!」と、
勢いでインストラクター&潜水士の国家資格までとってしまった。

渡航する際の場所選びも、
“海” をベースに決定するようになり、
グアム・サイパン・ハワイ・パラオモルディブ・セブなど、
「ダイバーなら、当然、一度は行っとくでしょ?」
というエリアから、
パプアニューギニア・ロタ島・ジープ島・ボホール島など、
どんどんとニッチに。

最終的には、
「通貨は、基本、石か貝です」
「唯一、キナという通貨がありますが、
 日本では両替できないので、現地で米ドルから両替してください」
と、旅行社の方と笑いながら渡航先を相談。

年末年始は、ダイビング器材引っ提げ、
毎日転々と島を渡りに渡って潜りまくる、
通称『ダイブサファリ』に明け暮れ、
成田の入国審査場で、「No, no! Foreigner!」と、
GATE案内されるほど、真っ黒(一体、何人?)になっていた。


スタートしたのが、社会人になってからだったので、
「もっと早く、沖縄の “海” を観ておけば、
 また違った人生だったんだろうな」
「まだまだ潜りたい海が世界中にある。
 俺が今、学生だったら飛び回るな」

と、思いつつ、

「沖縄の “海” を観て、なんか感じてもらったかな」
「地球の7割は、 “海” で出来ている。羽ばたけ世界へ!」

と、陰ながら、彼らの輝かしき未来を願うのである。

あぁ~、大人の修学旅行に行きたい。

 
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