なんやかんやで、沖縄。

沖縄生活6年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

グルクンのこと。

グルクンの唐揚げ、だけではない。


那覇に戻り、お客さんと合流。
香港・曼谷滞在中、ひたすら、ビール生活だったので、
無性に日本酒で一杯やりたくなり、
お客を引き連れ、寿司をつまみに来た。

今日もそうであったが、
「寿司でも行きますか?」
「えっ?沖縄に寿司屋なんてあるの?」
移住して以来、何百回も繰り返してきた、このくだり。


これぞ、観光ガイドブックの悪しき影響。

某市場に並ぶ、
「信号ですか?何なら交通規制しましょうか?」
という、赤・青・黄色のカラフルな魚たち。

「これって、食えるの?」という、愚問に代表されるよう、
ある意味、沖縄観光に来た “想い出写真” の対象としかなっておらず、
パシャパシャとブツ撮りだけを済ませ、そそくさと退散。

にも関わらず、『沖縄は魚が不味そう』という、
イメージだけが根付いてしまっている。


沖縄で獲れるのは、“信号魚” だけではない。

マグロ類(8,746t)、イカ類(2,207t)、
カジキ類(1,092t)の順で、水揚げされている。

実は沖縄、“生鮮マグロ” の年間水揚高が全国トップクラス。
もともとは熱帯域が起源といわれているマグロ。
年によっても変動はあるが、全国3位の漁獲量を誇っている。

漁獲量全体の約6割を占める、マグロ類の中で多く漁獲されるのは、
ビンチョウ(ビンナガ)、次いでメバチ、キハダが続く。
近海に漁場が多く存在する沖縄では、クロマグロを始め、
キハダ、メバチ、ビンチョウ(ビンナガ)と、マグロ4種類の全てが獲れる。
それぞれ、生息場所、旬の時期、ヒレの形や大きさ、
マグロの特色である赤身の色も違う。

つまり、年間を通じて、いつでも “冷凍モノ” ではない、
新鮮な旬のマグロを様々なバリエーションを楽しむことができる。
ダイビングで潜ると、マグロとバッタリ遭遇!
なんてこともあるほど、身近な魚なのである。
(ちなみに、あいつら、泳ぐのめっちゃ早い)。


美ら海水族館』で有名な沖縄県北部に位置する本部町は、カツオ漁が盛ん。

本部町にとって、カツオ漁は、夏の始まりを告げる風物詩であり、
刺身屋や飲食店には、
冷やし中華始めました』ならぬ『カツオあります』の張り紙が登場する。

毎年、『鯉のぼり』ではなく、『カツオのぼり』が掲げられ、
ゴールデンウイークには、『もとぶカツオのぼり祭り』が開催される。

本部町で、本格的なカツオ漁が始まったの1904年(明治37年)。
それ以来、『カツオの町』『鰹節の一大生産地』として発展してきた。
今でも10月~2月の約5ヶ月間、製造が行われており、
タイミングが合えば見学も可能である。


趣味=釣り、幼い頃から港での陸釣りで育ったという沖縄の方も多い。
会社のメンバーたちも、週末みなで誘い合わせては、釣りに出掛けている。

素人でも大物が狙える「パヤオ」と呼ばれている沖釣りもある。
別名「浮き魚礁」。外洋のポイントに、ウキを浮かべた人工の漁場のこと。
ウキを固定するロープには海藻類が付着し、プランクトンや小魚などが住み着く。
その小魚を食べるカツオ、シイラなどの肉食魚が回遊するようになり、
その中型魚を狙った、カジキや大型マグロなどが集まるという、
食物連鎖スポット。
沖縄本島久米島宮古島八重山諸島周辺に
100基以上のパヤオが設置されており、その一部が釣り人にも解放。
観光客はもちろん、地元の釣り人にも人気の船釣りポイントになっている。

沖縄の海面漁業の特徴は、
延縄漁とパヤオ(浮き魚礁)を利用した曳縄漁法が中心。
狙った魚だけを獲る漁法で、
自然にも資源にもやさしい方法で漁を行っている。


ここ最近、スシロー、はま寿司、くら寿司など
大手回転寿司チェーンも沖縄進出を果たし、
連日どこのお店も家族連れのお客さんで賑わっているよう。

私は、回転寿司屋に行くことはないが、
TPOにあわせて、固定でお世話になっいるお店が、
那覇市内に数軒存在する。

カウンター数席、お任せのみの江戸前寿司
深夜24時からのれんを掲げる、老舗寿司屋
ランチ営業もしている、博多前寿司屋

東京、福岡、北海道、北陸などなど、
美味い魚が食える地域からいらっしゃっている方でも、お連れすると、
「ココで、これが食えるとは!」
と、沖縄で寿司が食えるという意外性も加味されて、
ほぼほぼ満足していただける。

ちなみに、すべてのネタが沖縄で獲れた魚ということではない。
大将こだわりの、季節に応じた旬の魚を、
築地、博多などから空輸で運ばれている。

沖縄3大高級魚と言われているのは、
アカマチ(ハマダイ)、アカジン(スジアラ)、マクブ(シロクラベラ)。
石垣地方では、これに、タマン(ハマフエフキ)を加える。
マグロ、カツオとあわせて、ぜひ、沖縄でお召し上がりいただきたい。


那覇空港内4階の寿司屋では、変わり種寿司として、
ゴーヤー、ナーベラー(ヘチマ)、ミミガー(豚の耳の皮)など、
観光客を一本釣りするために開発したであろう、
『これぞ沖縄(ガイドブック仕様の)』というネタが味わえる。

“沖縄魚不味い説” を未だに信じている方、
海人Tシャツを国際通りで調達した後、ぜひ、そちらへどうぞ。

るるぶ片手に
「私、沖縄に行ってきたの、キャハッ」感は、
十分演出できるはずである。

 
f:id:okinawaseikatsu:20150923234758j:image