なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

外のこと。

自分の掌の上で転がしたい。
しかし、その掌は、薄い上に、小さい。
だから、囲う。
逃げられたら、怖いから。
そして、外に出させない。

たまに、こんな糞経営者の方と遭遇する。
口癖は、「うちはうち、外は外」。


その点、私は恵まれている。
「社内だけに籠らずに、どんどん外に出て、人と逢え」
たくさんの先輩方に、言われた言葉。

特に、『上に立つ人間は、外に出るべき』
だと思っている。

社外だけが大事で、社内はどうでも良い
と、いうことではなく、そのバランスが大切。

社内 “だけ”、内輪 “だけ” で固まっていて、
全く出ようとしない人間は、
その地位をすぐに降りるべき。

社内 “だけ”、内輪 “だけ” で固まると、
社内の噂話か、会社の不平不満を言って、
くだを巻いて帰るのが、関の山。

若い現場社員なら、それは、大切な『ガス抜き場』。
サラリーマンたるもの、どこの会社でも見かける図。20代の私もそうであった。

しかし、三十路を越えて、
自身の配下にメンバーを抱える人間が、
何のインプットもなしに、社内に引籠る
なんて、甚だみっともない、と、今は思う。

実体験に基づいていない、
どこかで読んだ上っ面の知識で、
部下に、HOW TO を語っても、
誰も刺さらないし、誰も聞かない。

“人脈作り”と言う、薄っぺらい言葉ではなく、
色んな業界の色んな方たちと逢って、
様々なものをインプットし、
それを如何に取捨選択、咀嚼、アレンジし、
自身に、自社に、アウトプットできるかが、
上の人間の技量が問われる部分ではないかと。


そして、外に出ることは、
自分自身への戒めともなる。

上に立てば立つほど、『自分の回答=正解』
という構図にどうしてもなってしまいがち。

100のうちの10しか言っていないと思っていても、
自身で、最高にフランクに接していると思っても、
そう簡単には、
“フラットに、誰もが何も恐れず、挑んでくる環境!” 
には、ならないもの。

もちろん、そうなるための努力はずっと必要。
だが、これで完成系というゴールは、
きっとないのだと思う。

自身を覆すほどの、勢いと信念と考え方を
持っている人物に出逢うことは、
ある意味、奇跡に近いこと。

「社員全員が前向きで、最高に風通しが良い」
なんて、自慢している経営者を見ると、
「ちゃんと、冷静に見てみなさい、裸の王様」
と、電報でも送って、お伝えしてあげたくなる。

「自分の考え方がすべて正解だ」
と、誤認してしまわないよう、勘違いしないよう、
外へ出る必要がある。
年齢も含め、企業規模、経験、考え方など、
世の中には、自身よりも、もっと面白い人、
もっとできる人なんて、ごまんといる。

その緊張感、「やべー、もっとやれねば」
という、感覚を常に持ち続けていたい。

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