なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

カリスマのこと。

那覇市内でどっか良いとこあります?」

 
居住地を変える際に困るのが、
どこで、だれに髪を切ってもらうか。
 
移住者が集まると、
オススメを聞かれることがあるが、
何を隠そう(隠してないけど)、
20歳から、割と最近まで、
私、自分で髪を切っていた。
 
京都時代、ずっと担当してもらっていた
中部地方ご出身の美容師さんがいたが、
地元に戻って独立されるということで、
それ以来、“美容室難民” に。
 
新天地を求めて、一時期、
“自分探し” の旅ならぬ、
“美容室探し” の旅に出たが、見つからず。
(探しても自分はどこにも落ちていないのでご注意を)
 
旅に出た先が、たまたま悪かったのか、
私の店選定能力が欠如していたのか、
本日初顔合わせ、まだ、その方の
『人となり』『スキル』
が、わからないのにも関わらず、
やたらと口だけを動かす、
『俺っちカリスマ、どうイケてるでしょ?』
風の、脳味噌が崩壊している
チャラチャラのカリスマ、
“チャラスマ” さん達とよくお逢いした。
 
話すこと自体は好きなのだが、
互いに信頼関係も生まれていない初回の段階で、
あれやこれやと何の脈略もない、
俺っちトークを披露されると、
ついつい、私の導火線に火がついてしまう。
 
挙げ句の果てには、
20歳前・クソ小僧の私が、
 
「口元ではなく、手元に集中していただけますか?」
「こちらからディレクションします」
「速やかにその指示に従ってください」
 
という始末。
 
そう、その当時から、私、
めちゃくちゃ『めんどくさい』のである。
 
これは互いにとってプラスにはならないと判断。
そして、自らハサミを握り出した。
 
学生の噂は、拡がるのが早いもので、
金欠同級生、後輩たちの髪まで切るようになり、
とんと美容室とは縁のない生活に。
 
 
 
沖縄に移住し、
しばらくは同じような生活を送っていたが、
 
●人様の前に出させていただく機会が増えた
●『金はないが時間はある』の学生ではない
●『時は金なり』の、もういい歳のオッサン
●なんやかんやで時間捻出が難しくなってきた
●某お掃除ロボットの調子が悪い
 
いやはや、これは、もう
プロにお任せするしかない!
と、某美容師さんのお世話になっている。
 
 
『美容室探しの旅~沖縄編~』
で、出逢った方ではなく、
オフィス近く、某飲食店のカウンターで
知り合った美容師さん。
 
『インドに行っても自分は落ちていない説』
で、私と意見が一致する、
料理もドリンクも一人で切り盛りされている、
小粋なワインソムリエのマスターがいるお店で、
数年前、初めてお逢いした。
 
“人っていつまでも若くいられるのね” 
の代名詞のような、
マスターが切ってもらっているのが、
その美容師さんであり、
偶然にも、同じ建物内に美容室があるとのこと。
 
何とも “ご縁” を感じ、それ以来、
ずっとカットをしてもらっている。
 
 
全国の美容室数は23万軒。
コンビニが5万軒なので、実にその4.5倍。
飽和状態。
 
なんて、見出しをよく目にするが、
 
実は、沖縄。
美容師さん “奪い合い” のエリア。
 
美容師1人あたりの人口が、
最も多い都道府県は、沖縄県らしい。
(ヤバイ。“美容室難民” から抜け出せないかも)
 
自分で髪を切ってるトークから、
なぜ美容室に行かなくなったのかの事由、
己のめんどくささを力説してしまったため、
 
初めて予約を入れた際は、
(直接、言葉にしては言われてないけど)、
 
「え?うちに来るんですか??(やめて)」
 
という、
リアクションだったことを
今でもハッキリと覚えている。
(笑。そりゃそうだ)
 
 
飲食も然り、私は、メニューをあまり見ない。
ザックリとした方向性だけをお伝えし、
あとは、信頼できるプロの方の
“お任せ” にするのが最も良いと思っている。
 
そして、今日も、
全権委任で髪を切ってもらっている。
(“美容室難民” にならずに済んだ。ありがたや)
 
ほんとのカリスマは、
物事に一身に集中する時、
やはり寡黙になるものだ、と感じつつ。
 
 
【参考】
美容師あたりの人口 TOP5
 
1位:沖縄県 324 人
2位:滋賀県 313 人
3位:千葉県 308 人
4位:埼玉県 307 人
5位:神奈川県 298 人
 
※各都道府県の人口を、各都道府県の美容師数で割ったもの。
 「平成21年経済センサス」「平成22年人口統計(総務省統計局)」を元に作成。
 あくまで統計上の数字とのこと。
 
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