なんやかんやで、沖縄。

2年の海外駐在を経て帰沖。沖縄生活8年目。ゆるりと日常を綴っていきます。

サタンのこと。

久々の更新。

「大丈夫?生きてる?」
何人かからご連絡をいただいた。
えぇ、ちゃんと生きてます。

師走とは思えない蒸し暑さの沖縄を後にし、
再び、東京入り。
激しい気温差。体調管理が大変。

滑り込みで、那覇空港に到着すると、
またもや、修学旅行生と同じ便。

(ふぅー、同乗率高いな)
先行で搭乗する学生さんたちを眺めながら、
そんなことを思っていると、背後から、
「◯◯◯!←私の名前」と、叫ぶ声。

(誰じゃい、空港で大声を出す奴は)
振り返ると、そこには、見覚えのある顔が。

「あっ、Mr.サタンだ」

説明しよう。
Mr.サタンとは、大学時代の同期。

同じ教職課程を選択し、厳しい授業に出席、
介護実習などを経て、
教職免許取得までの苦楽を共にした男である。

(そういや、こいつ、教師になったんだ)

卒業後、私は教職の道には進まなかったが、
Mr.サタンは、某大手商社に数年間勤務後、
やはり教師になりたい、ということで、
採用試験をパス。
今や、一端の高校教師になっている。

大学3年次、介護実習先として、
同じ老人施設に配属され、
そのホームの大御所・源蔵(げんぞう)さん
という、爺さんから、
「お前は、Mr.サタンだ」
と、何の脈略もなく、名付けられた彼。
それ以来、仲間うちでは、ずっと、
“Mr.サタン” と呼ばれている。

鳥山明先生が描く、
Mr.サタンとは似ても似つかない容姿。
登場人物で表現するなら、むしろ、トランクス。
教育実習先の女子生徒達から告白される、
サラサラヘアーを風に靡かせた
爽やかボーイであった。

そう、当時は。

「老けたな(笑)」

10数年ぶりの再会に、互いに爆笑しながら、
生徒たちの目の前で、オッサン同士の熱い抱擁。

何やら、修学旅行の引率で、沖縄に来ていたらしい。

Mr.サタン
「Mr.サタンって、久々に聞いたわ」
「今や、生徒からは、ピカチュウやで(笑)」

(時が経つって、残酷)
サタンの後頭部を拝みつつ、搭乗。
離陸後、いつものごとく、
カタカタとキーボードを叩き出す。

そして、背後から、またあの声が。

Mr.サタン
「まいど、まいど」

(機内で書類作ろうと思ったのに・・・)
機内が空いていたこともあり、
座席変更をしてもらったらしく、
Mr.サタンが、隣の席に。
(お前、ちゃんと、1,000円払ったのか)

「生徒たち、放置プレイで大丈夫なん?」

Mr.サタン
「余裕余裕、うち、進学校やから(笑)」

「それ、関係ないやん」

互いに久しぶりに使うであろう
関西弁を駆使しつつ、
昔話から、今何やってるのか話で、
ひとしきり盛り上がった。


そして、降下前に流れる、機内アナウンス。

「◯◯高校の皆さん、
本日のご搭乗ありがとうございます。
沖縄での修学旅行はいかがだったでしょうか。
一生に一度の修学旅行に日本航空の翼を
お選びいただき、誠にありがとうございます。
この旅が皆さんにとって素敵なものとなりますことを、
乗務員一同、心よりお祈り申し上げております。
旅は人生を豊かにする。
これからも、たくさんの素晴らしい旅を。
お気をつけておかえりください」


「へぇー、気の利いたこと言うね」

Mr.サタン
「あれ?お前、知らんの?」
「知ってて、乗ってるやと思った」
「今日の機長、K先輩やん。声でわからん?」

おっ、まさかのK先輩。

「えー、Kさん!たまたま?」

Mr.サタン
「ダメモトで、JALにお願いしてん」
「自慢したいやん、生徒に。先輩が機長やって(笑)」

今日は、色々と遭遇率高いな。

Mr.サタン
「Kさんも、若干、ピカチュウやで」
「帽子被って誤魔化しとるけどな(笑)」

なんて日だ!

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